今や蒲田と言えば餃子、なわけで、実際蒲田には特色のある中国料理屋が多い。「歓迎」「金春」「ニーハオ」が有名で、この三店は中国残留孤児だった実際の兄弟がやっているらしい。どの店も食事時にはずらっと行列ができている。たしかに餃子は、300円くらいと安いし、もちもちとした肉厚の皮にジューシーな具、という感じで美味しいのだが、あとの料理は大して美味しくない。味というよりはむしろ、商売がうまいのじゃないかという気がする。
それに対してこちら、香楽園。
中国式居酒屋 香楽園 蒲田西口店
こちらもまぁ、それほど旨いという訳でもないが、ぼくが贔屓にしている店である。もともと蒲田で知り合った中国人に案内してもらった所で、店員は全員中国人、お客も半分以上は中国人、という感じである。蒲田西口歓楽街、客引きゾーンのど真ん中、キャバクラビルの一階にあり、知らないとなかなか入れない。お客はだいたい、中国人の団体か、地元のおじさん達か、またはおじさんと中国人ホステス、という感じ。まぁそういう異国情緒あふれる場所にいるということ自体が、また楽しいし、そういう場所を知ってる自分に鼻高々、というところもある。
餃子(五つ入り)は今まで100円だったが、小麦粉の値段高騰のため値上げされて、それでも何と120円。だいたい一人で行くので、中華丼などをさっくり食べるのだが、たっぷりの具に手の込んだスープがついて、680円。他にも中国人相手の店だけあって、モツ系の料理や、魚介系の料理も多いし、火鍋などもある。店員も、よくある中国料理屋はとにかく店員の愛想が悪いことが多いが、ここは良い。コース料理は1800円から、それに飲み放題が1200円、合わせて3000円。
蒲田で中華を食べながらわいわい飲むなら、ここに決まりだと思う。
香楽園 蒲田西口店