今朝のコボちゃん、おかしくて大笑いしたので、ここに紹介したいと思うが、初め現物をそのままコピーして貼り付けようかとも思ったが、そのようなことは法律違反でもあるので、ぼくの拙い筆で再現したいと思う。
おかしさがちょっとでも伝わりましたらご喝采。
コボちゃんは友達二人と遊んでいて、そのうち一人の可愛いピンクのリボンをつけた女の子が、たぶんこの子はいいとこのお嬢さんで、コボちゃんもちょっと憧れていたりするわけなのだが、
「今日はしょうぶ湯に入るのよね」
と聞いたこともないような言葉を口にする。
もう一人の友達の男の子は、刈上げ頭にバーゲンで買った黄色いトレーナー、ねずみ色のズボンのコボちゃんとはえらい違いの、髪は茶色でふんわりウェーブ、洒落た赤いボーダーのTシャツにモスグリーンのズボン。この子もコボちゃん同様、しょうぶ湯については知らなかったが、子供らしい幼いコボちゃんに比べて、世渡りがうまい。コボちゃんが何と答えようか考えている間に
「なに?それ」
と会話を進める。
「知らないの?お風呂に香りのする細長い葉っぱ入れるでしょ」
「そうなの」
この男の子にとってはしょうぶ湯はそれでおしまい、女の子とちょっとしたやり取りを楽しむだけのことでたいして興味もないのだが、それを端で聞いていたコボちゃんは、しょうぶ湯に入りたくて仕方なくなる。
家に帰ってお母さんに尋ねると、
「今年は買い忘れたからなし!」
というあまりにも冷たい言葉。
「エー、つまんないー」
・・・・・
夜になり、コボちゃんはおじいちゃんとお風呂に入る。「今日はしょうぶ湯なんだよー」「そうかそうか、それは楽しみだな」などという話をしながら風呂場に入り、お風呂のふたを開けるとたしかに中に、輪ゴムでいわえた細長い葉っぱ。しかし立ち込める臭いはしょうぶ湯とは違うような・・・。
葉っぱを取り上げたおじいちゃん、何が起きたのかすべてを悟った。素知らぬ顔していい加減なことするお母さんに腹も立つし、これからこの臭いがする風呂に入るのかと思うと悲しくもなる。しかしコボちゃんの気持ちを思うと怒るに怒れない。おれも男だ、ここは堪えようと思いながらも、ひとこと、言葉が口をついて出た。
「ニラはやめろ、ニラは」