昨日の晩酌・・・。
魚屋に新鮮なスルメイカがあれば、イカワタ炒めをやろうと思っていたのだけど、スルメイカがなかったから豚肉を炒めることにした。
豚肉は大好きで、毎日でも食べたいくらいなのだけど、さすがにそれだと栄養がつきすぎる気がするから、週に1ぺんほどでガマンしている。
万願寺とうがらしにジャガイモと炒め合わせ、しょうゆにレモンでさわやかに味付けする。
オリーブオイルに鷹の爪をきかせると、どこの国の料理か訳のわからないことになるけれどうまい。
まず細く切って水にさらしたジャガイモを、オリーブオイル少々で透き通るまで炒める。
次にやはりオリーブオイル少々で、万願寺とうがらしをサッと炒める。
オリーブオイルで豚肉を炒めたら輪切りにした鷹の爪をくわえ、ジャガイモと万願寺を戻し入れたらサッと混ぜて、合わせ調味料を入れる。
合わせ調味料は酒大さじ2と、しょうにポッカレモン100各大さじ1。
小さじ1の片栗粉に水小さじ2をくわえ混ぜ合わせたものをまわし入れて全体を混ぜ合わせ、味見して塩気が足りなければ塩少々をふる。
豚とジャガイモのさわやか炒め。
んまい。
四条大宮のバー「スピナーズ」はずっとキム君が1人でやっていたところに、8月から従業員を雇うようになった。
人を1人だけ雇うというのは、とても難しいことだと思う。
店主と従業員とは、どうしても上下の関係になる。
従業員が何人かいれば、従業員は従業員同士の平たい関係のなかで上下関係を咀嚼して、自分なりの居場所を無理なく見つけられるようになると思うけれども、従業員が1人だと、従業員は上下関係に圧迫されて、つらい思いをするようになることが多いと思う。
だから従業員を1人だけ雇うには、よっぽど気の合う人を見つけないといけないと思うのだけれど、僕がこの1ヶ月半見てきたところによれば、キム君はいい人を入れたと思う。
コウイチ君というのだけど、27歳でキム君より5歳年下。
もう10年来、キム君とは先輩後輩の付き合いをしてきたらしい。
もう長い付き合いだからだろう、「キム君」などと呼んでみたりしてタメ口をきくのだけれど、キム君のことを自然に尊敬しているというのが伝わってくる。
キム君もタメ口に嫌な顔をすることもなく、ただ上下関係だけでない、友達同士の関係みたいなものが感じられるところがいい。
そのコウイチ君というのが、また二枚目。
DA PUMPのボーカルISSAのような甘いマスクをしていて、キム君がコテコテのしょうゆ顔なのといい対照になっている。
また人懐っこくて性格もよく、人にかわいがられるタイプ。
コウイチ君目当ての若い女の子も来始めていると僕は見ている。
昨日も九十九一に呼び出されて別件で話をしている時、
「どう思うよ」
と九十九一に振られたコウイチ君、
「野菜は今、何が旬なんですか」
と話の流れとまったく関係がない質問をする。
自炊をやろうと思っているから、やはり自炊をしている僕に色々聞いてみたいということだと思うけれど、それまでの話を聞いていたはずなのに、あまりに空気が読めないところがかわいくて笑える。
帰るときにも店の前まで送ってくれるのだけど、歩き出して2~3秒して振り返ると、もう店に戻って行っている。
飲食店の経験はもうそれなりに長いそうだけれど、礼儀作法などにあまりとらわれないのもいい。