コメントで教えてもらった店。
前から気になっていて、行きたいと思っていたのだが、一回行ったら休みだったりして、行きそびれていたのだ。
入り口を入るとカウンター席、奥には座敷もあるみたいだ。
50代という感じのご夫婦でやっているらしい。
1時過ぎだったが、お客さんはけっこう入っていた。
常連さんが多いんだろうな、なんとなくのどかな雰囲気。
昼のメニューは至ってシンプル、中華そば600円、中華そば定食と言って、おにぎりかご飯がつくものが750円、おでん100円。
夜はそのほかに餃子450円や、一品物もあるらしい。
僕は中華そば定食を注文。
中華そば。
ご飯。
この中華そば、かなりおいしかった。
広島の中華そばって、大きく分けると二種類あるよな。
しょうゆ味が濃いのと、濃くないのと。
すずめは濃い派で、陽気は濃くない派。
ルーツは同じなのに、なぜ違うんだろう。
まあいいんだけど。
これは僕の想像だが、豚骨だしは濃く出すとどうしても臭みが出るので、それをしょうゆで打ち消すということなんじゃないかと思う。
それでこの店は、濃い派。
濃い目のしょうゆ味の背後に、濃厚な豚骨だし。
でもどろっとしている、というところまでは行かなくて、臭みも皆無。
僕は、九州のラーメンは、ちょっと豚骨の臭みがあったりする、荒々しい感じの方が好きなのだが、しょうゆ味のスープが臭いのは、あまり好きじゃないんだよな。
臭みが出る、一歩手前で寸止めする、みたいなところに、職人の意気を感じてしまう。
この中華そばは、そんな感じ。
麺は、中細の、ちょっとゴワゴワした感じのまっすぐなやつ。
濃い目のスープには、この麺は合うよな。
かた焼きそばじゃないが、とろっとしたスープを吸収するんだろうな。
ほど良く味付けされたチャーシュー、細もやし、支那竹、青ねぎ。
時々豚骨だしのラーメンで、ご飯に合わないやつがあるが、ここのはそんなことなく、ご飯との相性もばっちりだった。
中華そば へんこつ (ラーメン / 古江、草津、高須)
★★★★☆ 4.0