今日の晩酌は・・・。
ブリあらの粕汁。酒粕をたっぷりと入れて作る粕汁は、体がポカポカと温まる冬の定番。紅鮭や豚肉を使うことが多いけれど、ブリやタラのあらでもおいしいと八百屋のご主人と魚屋の奥さんに聞き、早速やってみることにした。ブリのあらだとだしをとる必要がないから、作るのも簡単。
ブリのあらは塩をふり、10分~1日置いておく。
そのあと湯通しをし、水でよく洗う。
鍋にだし昆布とブリあら、短冊に切った大根とニンジンを入れ、日本酒1カップと水を入れて火にかける。
弱火でアクをとりながら15分くらい、大根とニンジンがやわらかくなるまで煮る。
煮ているあいだに酒粕、これはかなりたっぷり、をお湯でふやかしておく。
大根とニンジンがやわらかくなったら酒粕を入れ、うすくちしょうゆで味をつけ、さらに10分くらい煮る。
青ねぎをふって食べる。
これはほんとにたまらない。
鍋を作っているあいだに、小さなつまみで酒をのむ。
厚揚げの焼いたのとイワシ梅煮に入っていただし昆布、大根の葉と皮のじゃこ炒め、カブの浅漬け。
大根の葉と皮のじゃこ炒めは、小さく切った大根の葉と皮を、ゴマ油でちぎった鷹の爪と一緒に炒める。
さらにちりめんじゃこを加えて少し炒め、しょうゆで味つけする。
昨日晩酌の支度をしていたら、九十九一から電話があった。
「大阪から来た方が、高野さんに会いにスピナーズへいらしてます。
おっさん本も買いたいそうです・・・」
書店へ行ってみたけれど、おっさん本は売り切れだったとか。
そこで晩酌を済ませて、おっさん本を手にスピナーズへ向かった。
来ていたのは22歳、大学生の男の子。
料理ブログランキングでぼくのブログに目をとめて、
それからちょくちょく見ては、料理を作ってくれているそうだ。
「鍋を作るのに前はだしの素を使ってたんですが、
ブログを見てだし昆布とかを使うようになったら、
これが全然うまいんですよね。」
うれしいことを言ってくれる。
時間ができたから京都へ来て、2~3日色々まわるつもりだそうだ。
九十九一からはお好み屋を色々聞いたというから、
ぼくはラーメン屋を教えてやった。
「すぐそこの王将は1号店で、王将はそこから始まったんだよ。」
「そんなのがこの辺にあるんですか、すごいな。」
バーテンのコウイチ君は、男の子とは年も近いし、
色々気を遣ってやっている。
「高野さんにもし聞きたいことがあれば、
今のうちに聞いておいたほうがいいですよ。」
するとその男の子、
「何を聞いてもいいですか?」
ぼくは、
「答えられることなら、何でもいいよ。」
「それじゃあ・・・。最近彼女さんのこと、あまり書いていないじゃないですか。
別れちゃったとかなんですか。」
「いや、ちゃんと付き合ってるよ。」
「そうなんですか。それ聞いて安心しました。」
「書くと色々差しさわりが多いから、書いていないだけなんだ。」
「そうやって読者の人は気にしてくれるんだから、ありがたいね。」
ほんとだな。