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2012-12-21

1つの材料から2品を作る。
「アサリのぬたと吸い物」

今日の晩酌は、冷蔵庫に入っている青ねぎを使うため、アサリのぬたにすることにした。
ぬたを作るにはアサリをゆでるから、その残り汁は吸い物にする。あとはやはり冷蔵庫に残っているピーマンとしめじ、それにウィンナーでオリーブオイルしょうゆ炒め。





砂出しし、よく洗ったアサリは水に入れ、中火にかける。
出てきたアクはすくい取り、殻が全部ひらいたところで火を止めて、吸い物用に3~4個残してあとはとり出し、殻を外す。





ざく切りにした青ねぎは、ゆでるのではなく、サッと一瞬湯通しするだけ。
ザルに受け、ペーパータオルで水気をふき取る。





同量くらいの白みそと酢、それにみりんとからしを少しずつ入れたからし酢みそで、アサリのむき身と青ねぎを和える。






ぬたは貝類にはほんとによく合う。






残り汁は酒とうすくちしょうゆで味つけ。
アサリには塩気がかなりあるから、しょうゆを入れ過ぎないよう気をつける。





トロロ昆布を浮かべると、酒の肴にもってこい。






強火にかけたフライパンにオリーブオイルを引き、まずはうすく切ったウィンナー、それから細く切ったピーマンと房に分けたしめじをサッと炒める。
鍋肌からしょうゆを回し入れ、コショウをふる。





オリーブオイルは使っていても、日本酒にもバッチリ合う。






厚揚げはフライパンでサッと焼き、おろしショウガと青ねぎ、しょうゆをかける。












何事もそうだと思うけれども、料理は失敗を怖れると面白くならない。

というより失敗するからこそ、面白くなるといえる。



たとえば本やネットのレシピには、様々な種類の調味料が使われる。

レシピに書いてある通りに調味料を入れれば、おいしい料理はできるけれど、
「料理を楽しみたい」と思うときには、やはり調味料それぞれの
役割を知りたいと思うようになってくる。



ある調味料の役割を知りたいと思ったら、一番手っ取り早い方法は、
その調味料を抜いてみることだ。

酒でもみりんでも抜いてみて、抜かなかったときの料理の味と比べてみれば、
その味の差が、その調味料の役割であることになる。



調味料を抜いた料理は、レシピ通りの料理と比べておいしくないに決まっているから、
これは「おいしさ」という観点から考えれば、失敗であるといえる。

しかし失敗することによって調味料の役割がわかったのなら、
「実験」という観点からは、成功であることになる。



料理を人に食べさせるために作る場合は、
おいしくないと文句を言われたりするわけだから、
なかなか失敗することができない。

しかしその点、一人暮らしは失敗しても、
まずい料理を食べるのは自分だけなわけだから、
思う存分失敗できるのがいいところだ。





「でもまずい料理を食べるのは悲しいね。」
それはたしかにあるけどな。