ちょうど近くで仕事だったので、前に2回だけ、来たきりだったこの店へ。店主は東京のラーメン店で修業して、こちらで店を開いたのだそうだ。ラーメンは「元就」と「武蔵」というのと2種類あって、元就が豚骨ベースの広島風、武蔵はダブルスープの東京風。どちらも食べて、僕は武蔵のほうがおいしかったが、いずれにせよ、化学調味料を使わず、スープにこだわり、香味油なども使った、新しいタイプのラーメン屋。それなりに繁盛もしているようで、12時前に入ったが、行列こそできていなかったが、すでにほぼ満席。前は店主と男の店員と二人でやっていたが、今はさらに女の子を二人使っている。席数も、テーブル席を増やしたみたいだな。
今日はつけ麺、武蔵つけ麺大盛、730円を頼んでみた。僕は東京にいた頃から、つけ麺はほとんど食べないのだが、これはまったく、東京風の食べ物だな。東京はそば屋が多く、そばは基本は、ザルに盛ったものをつゆに付けて、食べるんだな。それと同じ感覚なのだな。麺を味わうものなわけだが、この武蔵つけ麺、やや太めの、モチモチした縮れ麺、なかなか悪くない。つゆはかなり濃厚な魚の風味、つゆに刻んだチャーシューが入っているほかに、チャーシューと海苔が、麺の上に乗せられている。麺の上のチャーシューは冷たいので、初めにつゆに入れてしまう手だな。
僕はこういう新手のラーメンは、この店に限らず、あまり好みではないのだが、この店、悪くない店だとは思う。