鍋に熱燗ってのは、そうだな、風呂に入るのに似てるんだ。食べるとぽかぽか暖かくなり、気持ちよくてぼうっとして、うめー、ということ以外、何も考えられなくなる。前回、なぜ鍋がうまいのかについて、ちょっと考えてみたわけだが、まあそれは、野暮ってもんだな。鍋は何も考えずに、うめー、となっていれば、それでいいのだ。
今日は常夜鍋。豚ばら肉とほうれん草だけでもいいんだが、それではちょっと寂しいので、豆腐と、エリンギとしめじ、も入れてみた。水とだし昆布、それに、熱湯に浸けて水で洗った豚ばら肉を入れ、中火にかけ、アクを取って、ちょっと煮てだしが出たら、塩少々と酒たっぷりで味を付け、野菜を入れて、ひと煮して出来上がり。ポン酢で食べる。初め青ねぎだけ入れて、あとから韓国唐辛子も入れてみた。