今日は福山で仕事。口コミサイトで見たら、福山、尾道、三原で人気ナンバーワンだった、この店に来てみた。建物は一見古びた感じなのだが、古い建物を移築したのか、それともわざわざこうやって古びて見えるように作ったのか、外装、内装ともに昭和系の装飾がほどこされ、けっこう若い店主が経営する、新しめの店なんじゃないかと思う。店に入ると、「いよっ、いらっしゃいませー」と店員全員が復唱してのお出迎え。こういうやり方、活気がある感じがしていいということだろう、最近の新しい店では、けっこう多かったりするかと思うが、どうもわざとらしい感じがするし、だいたいうるさいし、僕はあまり好きではないんだよな。
メニューには、すべてのラーメンに。「あぶり」という言葉がついて、「あぶりラーメン」とか、「あぶり味噌ラーメン」とかなっているのだが、これはチャーシューのことらしく、バラ肉を煮てカットしてから、あぶってあって、香ばしい風味がするのだ。トロトロチャーシューの流行りに対抗して打ち出した新機軸だと思うが、なかなか悪くない。
メニュー筆頭、醤油味の「あぶりラーメン」、550円を頼んでみた。スープをすすると、プンと香る、上品な魚介の風味。尾道ラーメンの定番、背脂も入っているが、全体としてかなりあっさりした、和風ラーメンと言いたくなる調整になっている。麺はちょっと太めの平打ち麺、固めにゆでてあって、これもカップヌードルの味はしなかった。尾道ラーメンはカップヌードルの味がするものだと思っていたのだが、このところ食べたものは、しないな。僕の口が変わったのか、それとも店が意識してるのか、どちらかな、いずれにせよカップヌードルの味は、しないほうがよい。
全体としてバランスが良い、よく出来た店で、まあ僕自身の好みとしては、もうちょっと素朴で、職人肌の店のほうが好きだが、口コミ一位になるのもうなずける。