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2008-12-25

釜山四面 テジクッパ 「釜田食堂」


「テジクッパ(豚クッパ)」というのは釜山の名物。
釜山の街中どこに行っても店があるのだが、今回は日本でいうと新宿に当たるという感じの街「四面(ソミョン)」の「テジクッパ通り」にあるここ、「釜田食堂 」へ来てみた。

韓国は同じ業種の店が自然に集まってしまうみたいで、ここテジクッパ通りにはテジクッパの店ばかり10件ほどだろうか、が、軒を連ねている。


ちなみにこの通りの先は、


おでんやお好み焼き、トッポッキという餅を甘辛く煮たものなどを出す出店が延々とならんでいる。

釜山には他にも「豚足ストリート」とか「ホルモン通り」「屋台街」などというのもあるし、市場などでもこの筋は食材とか、この筋は衣料品とか、自然に色分けされている。
聞くと当局が区画を規制するとかいうことではなくて、誰かが店を出して成功すると、周りに同じようなものを出す店がどんどん集まってくるのだそうだ。
店の名前まで同じにしてしまうこともあったりするみたい。
すごいな、韓国。

さてテジクッパだが、店の前では大釜で豚骨をぐらぐら煮ている。


どのくらい煮るのか聞いたら、丸一日、24時間煮るのだそうだ。


テジクッパ、4,500ウォン(320円)。
ご飯に豚骨スープを注ぎ、そこに「スユク」という、豚肉をかたまりのまま豚骨スープでゆで、薄切りにしたものが入っていて、ねぎが振りかけてある。
豚骨スープには全く味がついていなくて、アミの塩辛、韓国ニラ(日本のものより細い)、唐辛子味噌、塩を自分で入れて味をつける。
入れすぎないように注意しないといけない。

豚骨スープはさらっとしていて臭みもほとんどなく、コクだけが濃縮されているようなかんじ。
豚肉も余分な脂はぬけているが、パサパサはせず味がある。

ところでこのテジクッパだが、実際はどうなのか知らないが、「元祖長浜屋 」のラーメンの元になったのではないかと思えて仕方ないのだ。
まずこの「豚骨直球」という感じのスープがそっくりだ。
それから入っている肉も似ている。
元祖長浜屋に入っている肉って、いわゆるチャーシューとちょっと違って、まさにかたまりの肉をスープでゆでて薄切りにしてある、って感じの肉なんだよな。
飾り気なし、という感じの店構えも何か似ているし。
釜山と博多はほんとに目と鼻の先だから、そういうことがあってもおかしくないよなと思う。