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2009-08-31

晩めし さんま塩焼き


いやさんま、んまー。たまらんな。マダムジョイはさんまの特売も終わり、ようやく夜行く僕にも、生さんまが買えるようになった。ということで早速購入、刺身も可の北海道産生さんま、258円。まだちょっと高いよな、たぶん。そのうち広島産なんてのも出てくるのか、よくわからん。しかしもう待ち切れないから、仕方ないのだ。

であとは、なすの塩もみ、冷奴、ブロッコリーの塩ゆで、冷やしトマト、梅干。なすの塩もみは、みょうがと大葉と白ゴマとショウガ醤油で和える。

酒はもちろん、いつも通りのアカプルコ、ブラックニッカの麦茶割り。


昼めし 草津港「恵美」


今日は週の初めだから恵美。何かと理由をつけて、恵美になってしまうのだ。もう家に帰るという気すらしてきてしまっている。今度は休みの日に、昼ビーしに行かなくちゃな。


というわけで寿司とラーメンのセット、850円。手前左から、えび、ウニ、いくら、後列みる貝、さより、いなり。うまいことは言うまでもない。


ラーメン。今日は初めからコショウがかかってきた。日によって調整が違うんだな、ここは。スープも今日は、酢が強めに出ていた。こないだはショウガが強かったが。しかしいずれにせよこれも、うまいことは言うまでもない。

寿司を食いながらラーメンをすするって、意外に合うんだな、これが。

御食事処 恵美 (定食・食堂 / 商工センター入口、新井口、井口)
★★★★★ 5.0


2009-08-30

晩めし


チキンソテー・サラダ。


2009-08-29

晩めし さんま塩焼き


今日は仕事が遅くなって、マダムジョイではなく、久しぶりに職場近くのスパーク庚午店へ行ったわけだ。時間もないので焼き魚にするとして、さんま、マダムジョイよりだいぶ高かったな。生さんま一本、298円。マダムジョイは、生さんまは普段でも256円、今は日曜まで特売やってるから、128円で売っている。まあすぐに売切れてしまうから、夕方過ぎに買い物に行く僕は、まだその恩恵に預かっていないわけだが。でこちらスパークは、高いからやはり売れ残っていて、なので僕も生さんま、買うことができたというわけだ。

ちなみに塩さんまは、マダムジョイが160円くらいで出しているのに対して、スパークは98円。販売戦略の違いということなんだろうな。

でその生さんま、塩焼き。死ねますね、やはり。当然ながら。はらわたがオレンジ色をしていて、ちゃんと火は通っていると思うので、これは生きがいいという意味なのか、あまり苦くなくちょっとウニみたいな味。身も脂が乗っていて、日本人に生まれてほんとに良かったと、つくづく実感。いや外人はさんまを食わんのかどうか知らないが。

おかずはあとは、なすの塩もみ、冷奴、梅干。

2009-08-28

晩めし チキンソテー・サラダ


マダムジョイ己斐店、鮮魚コーナーのおいちゃんに昨日、「明日もさんま、特売やりますから」と言われて、仕事が終わって夕方過ぎに行ったため、生さんまを買い損ねて塩さんまを買った僕としては、明日こそは、と心に誓ったのだが、今日も仕事が終わって直行したにもかかわらず、生さんまはおろか、塩さんまもほぼ売り切れ。いやこの怒涛の売れ行きはすごいな。今頃みんな、さんま、うまいうまいと食ってんだな。いや昨日、塩さんまでも、買っておいて良かったわ。

ということで、まあこのところ魚が続いていることもあるし、鶏もも肉が広告の品で激安だったこともあり、チキンソテー・サラダ。いやまあしかし、これも酒の肴としては、黄金なんだよな。塩コショウした鶏もも肉をこんがり焼いて、生野菜の上に乗せ、ドレッシングをかけるだけなのだが、僕の意見としては、このドレッシングがポイントなのだな。エクストラ・バージンオイルにポッカレモン100、塩コショウ、好みでおろしニンニクちょびっと、なのだが、このレモンと塩とコショウを、ドレッシングの味見をした時点で、これって強すぎじゃない?というくらいに利かすのだ。そうすると死ぬほどうまい。まあ、簡単なので、試してみてください、お酒好きな方。

昼めし 草津港「恵美」


今日も「恵美」。できる限り毎日は行かないよう、気を付けるつもりでいるのだが、昨日に続いて今日も行ったのは、「明日行けないから」という理由。いやもう完全に、ハマっているというか、惚れてるな。僕のどんな隙を突いてきたのか、恵美のやつ。


昨日に続き、寿司ラーメンでも良かったが、カウンターの肉じゃがに目が釘付け。肉じゃがは自分でも作るから、どんな味がするのか興味があったのだな。それにあじ南蛮漬け。これも作ったことあるし。他にあったのは、小さな鯛かな、の煮付け、さばか何かのやはり煮付け、さんま塩焼き、冷奴、マカロニサラダ。ここはだいたい、僕が自分で作るようなものが置いてあるのだ。気が合うな。ってどこにでも置いてあるようなものだが。二品選んで、ご飯と味噌汁、らっきょう取り放題、しかも白めしお替り自由で600円。あじも小あじじゃなく、けっこう大振りなやつで、死ねる価格だな、ほんとに。


肉じゃがはカレー風味。「夏らしい味付け」だそうだ。しゃばっとした仕上がりで、ジャガイモも歯ごたえがある。そうそう、まさにこういう感じが好きなんだよな、僕は。


でっかいあじの南蛮漬け。これはうまいに決まってるってなもんすね。

帰りにチャリを漕ぎながら、あー、うまかった、とつくづく思うのだ。とくべつ変わったこともない、何の変哲もないものだけど、だから何がいいのか、うまくは説明できないのだが、おばちゃん、ちゃかちゃか何気なくやっているように見えて、実はものすごく神経を配って、心をこめて、作ってるってことなんだと思うな。あれだけ客の入る店を一人で回していて、それができるってのは、すごいことだよな、ほんとに。

御食事処 恵美 (定食・食堂 / 商工センター入口、新井口、井口)
★★★★★ 5.0

2009-08-27

晩めし さんま


今日はマダムジョイでさんまの特売だったので、仕事が終わってどこにも寄らず、まっすぐ駆けつけたのだが、生さんまはすでに売り切れていた。そうだよな、これまでの半額で出るんだから、雰囲気としちゃ、今日がさんまの解禁、みたいなもんだもんな。で仕方ないから、やはり北海道産の新物だが、冷凍の塩さんま。でも生さんまよりこっちのほうが高いのだ。塩さんまってなんだ。

味はまあ、こちらも十分うまい。死ぬほどではなかったが。

あとは冷やしトマト、冷奴、それにオクラみょうが。さっと塩ゆでして小口切りにしたオクラと、細切りのみょうが。おかかと醤油をかけて食べる。


昼めし 草津港「恵美」


今日は恵美。今日も恵美。どちらだ。昨日行かなかったから、今日は行く、というノリなのだ。しかも昨日は、毎日行って飽きてはいけないから、行くのを我慢したという。完全にハマってるな。広島にも幾多のうまい店はあるのだが、これまではどんなにうまくても、一回行ってうまいとわかれば、それでお終いだったのだが、ここは違うな、強力な引力が、常に僕を誘うのだ。なぜかな。安くてうまいことは当然として、家や職場から行きやすい場所にあるということも大きいし、こういう店で異常にうまい寿司があるということも、まあポイント高いし、ラーメンがうまいし・・・。と理由はいくらでもあげられるのだが、でも要は、ここのおばちゃんと波長が合うんだな、たぶん。おばちゃんの好みと僕の好みが、似通っているということなんじゃないかと思う。


今日はラーメンがあった。ラーメンと寿司のセット、850円。「今日はまだコクがないけど、ごめんね」と言いながら出してくれたが、確かにこないだ食べたときより薄め、あっさりめなのだが、いや全然OK。コクがあるのもないのも、どちらもうまい。


そして寿司。いや今日もこれが強烈。右に二つ並んでるの、見た目的にも、味としても、はまちかかんぱちだと思ったのだが、聞いたらあじだった。脂が乗って、しかもコリコリして、そうなんだよな、こっちのあじはすごいんだよな。鳥取でも同じようなの食べたことある。東京じゃこんな凄いあじは、よっぽどの場所じゃないと食べられないな。で左はサーモン、真ん中は、奥がさんま、手前がいさき。ネタもでかいし、うまくて死ぬし、それでこの値段、あり得ないな。

御食事処 恵美 (定食・食堂 / 商工センター入口、新井口、井口)
★★★★★ 5.0

2009-08-26

晩めし さば塩焼き


昨日の夜と、今日の昼と、続けてチキンを食ってしまって、夜は魚にしよう、「恵美」のおばちゃんも今はさんまが最高だと言ってたから、さんまにしよう、と思って行ったマダムジョイ、己斐店、生のさんまが置いてなかった。売り切れたのかと思ったら、おいちゃんに聞いたら、今日は市場が休みだったこともあり、生さんまは出なかったのだそうだ。でも明日はさんま、特売で出すのだそうだ。よし、買うぞ。

というわけで、買ったのはさば。ちょっと小さめだが、半身で160円。ただ塩焼きしただけだが、いやこれも、脂が乗っててばっちりだな。

であとは、ブロッコリーの塩ゆでと、冷奴、冷やしトマト。居酒屋メニューだよな、完全に。


昼めし 庚午「チェック」


今日は昼めし、庚午のコーヒーショップ「チェック」へ。ほんとはまた「恵美」に行きかけたのだが、あんまり毎日行ってしまって飽きてしまうのも勿体ないし、今日は水曜で市場が休みだから、寿司ネタは今日のものじゃないだろうな、などとも思って、行くのを我慢したのだ。我慢ってほどじゃないが。

でこのチェックも、独自な路線を突っ走る、かなり面白い店。全体としてかなりガシャガシャしてるのだけど、居心地がいいのだ。ていうか僕は、こういうガシャガシャした店が好きなんだな。「恵美」もなんとなく同じような、ガシャガシャした感じだ。


日替わり定食683円、今日はチキンカツ。けっこうでかくて、カレー風味のソースがかかっている。まあ普通にうまい。


なのだが、今日のサプライズはスープ。上の写真の小さなカップに入ったやつだが、いつも味噌汁が付くようになっていて、ところが今日は、酒かすが入ってちょっと変わった味。飲み進むとカップの底に、鮭の切れ端が入っている。石狩鍋風スープなのだ、なんと。チャレンジャーだな、ほんと、ここのマスター。


2009-08-25

つまみ チキンソテー・オンザ・サラダ


今日はちょっと帰りが遅く、どこかでラーメンでも食べて帰っちゃおうかなと思ったのだが、職場から自宅にかけては、あまりうまい店はないし、ちょっとした店で食べるんだったら、家で自分で作って酒飲んだほうが、よっぽどうまいし、くつろげるんだよな。ということで、早くできるかなと思って、チキンソテー・オンザ・サラダ。

でもこれは、色々切るものが多いし、ブロッコリーは塩ゆでするしで、そんなに早くはできないのだ。でほんとは、早く作るためには、野菜を切っている間に、どうせグリルを使うのだから、チキンを焼いていればいいのだけれど、どうも僕は、二つ以上の大事なことを、並行してこなすということに、ちょっと抵抗があるんだよな。もちろん、仕事だったら、積んでくればそうせざるを得ない時もあるのだが、でもそうしちゃうと、一つ一つに気が入らないというか、心が込め切れなくて、そうすると、つまらなくなっちゃうのだ。料理は仕事じゃなく、まあ言えば生活、楽しみでやってることだから、つまらないと意味ないんだよな。ということで、野菜を全部切り終わって盛り付けてから、チキンを焼いたりしたものだから、尚更時間がかかってしまった、というわけだ。

まあしかし、チキンソテー・オンザ・サラダはうまいな。ポークもビーフも、オンザ・サラダにしてみたわけだが、やはりチキンが圧勝だ。これは恐らく、ドレッシング、バージンオイルにレモン汁、クレージーソルトにコショウ、それにおろしニンニクちょこっと、がチキンに合う、ということだと思うのだが、このドレッシングはあまりにうまくて、他のドレッシングを研究する気にならないんだよな。ということで、これからも、オンザ・サラダはチキンソテーだな。ってこれ読んでくれてる人はそんなことどうでもいいと思うが。

昼めし 草津港「恵美」


今日の昼めしは、草津港の「恵美」。ちょっとハマりつつあるのかも。以前は行く前に、ラーメンがあるかとか、電話して確認したのだが、もう今日はそんなことしなかった。この店は、何を食べてもうまいから。


で、予想通り、て別に予想はしなかったが、1時15分頃に着いたら、ラーメンは売り切れ。こないだは1時ごろやっと出来たんだがな、ラーメン。まあそれで、「そばと寿司のセット」を頼んだら、うどんが出てきた。笑えるな。でも気にしない。おばちゃんが出してくれたものなら、何でもいいのだ。麺は普通だが、だしの香りが匂い立つ汁、なかなかだな。僕はここに来ると、いつも何かしら感心することがある。


寿司。上のうどんとセットで700円なわけだが、信じられない。前列左から、いか、ほたて、さんま、うに、後列、まぐろ、みる貝だったっけな、それにまたいか。いやこれがどれも、巨大なネタで、またこれが強烈にうまい。特にさんまは死んだ。これもしかして、外れた時間で、ラーメンもなかったから、サービスしていいネタを出してくれたのかな、うん、そうとしか思えない。

ちなみにおばちゃん、お母さんが昔食堂をやっていたのだそうで、娘時代は嫌々ながら手伝わされて、それで仕事を一通り、覚えたらしい。いやここのおばちゃん、一人ですべてを捌くのだが、特に急ぐ様子もなく、淡々とリズミカルに、仕事をこなしていくんだよな。でけっこう、お客さんに話しかけたりしていて、顔もすぐ覚えてくれるし、大したものなのだ。

ラーメンはそのお母さんが、つてを辿って駅前の台湾料理屋に教えてもらいに行ったりして、ずいぶんと試行錯誤を重ね、長い時間かかって、スープのレシピを確立したのだそうだ。でおばちゃんは基本はその通りやっていて、昆布を入れるところまではお母さん時代からのものなのだが、さらにそれに加えて鰹節を、おばちゃんが入れるようにしたとのことだ。

御食事処 恵美 (定食・食堂 / 商工センター入口、新井口、井口)
★★★★★ 5.0

2009-08-24

つまみ あさり酒蒸し


今日はマダムジョイ、広島産大野あさり、というのが出ていて、まあ今までも出ていたのかも知れないが気付かなかったのだが、ブログによると、取れる量が少ないので広島でもあまりお目にかからないとのこと。でも鮮魚コーナーのおいちゃんに聞いてみたら、そんなことないですよ、と言っていたが。でそれを買って、酒蒸し。

酒蒸しは前から、もしかしたらこれは酒だけじゃなく、水を加えたらいいんじゃないだろうかと薄々思っていたのだが、上のブログを見るとやはり酒と水と半々でやるとのこと、そうだよな、やっぱその方が味が穏やかでいい。

あさりを酒蒸しする時いつも思うことで、そのたびに書いてることを今日も書くのだが、あさりは買うときまだ生きてるわけで、家に持ち帰って塩水につけると、首を伸ばしてぷはーと気持ち良さそうに、砂を吐いたりするのだよな。ちょっと物音を立てたりすると一斉にまた首を縮めたりして、可愛いわけだ。でこれを酒蒸しにすると、まああさりの奴らがどう思っているかは知らないが、こちらとしては、残酷、とかいう気持ちはまったく湧かず、沸騰した煮汁の中であさりがパカ、パカ、と開いていくのを眺めていたりすると、もう、うまそう、としか思えないのだよな。

で実際食べるとそれはほんとにうまいわけで、この、あさりを食べる。ということは、生きていた時のあさりに対して僕が感じた愛着の、きわめて正当な表現なのだと思うのだよな。ということは、この、あさりを食べる、ということは、僕とあさりの間の、一つのコミュニケーションと言えるのではないか。僕は食べるということで、あさりを感じるわけだよな。

動物は別の生き物を食べることによって生きているわけで、でもこれって弱肉強食とか言って、競争と捉えられがちなわけだが、でも僕はあさりと競争しているのではなく、あさりを愛しているのだよな。あさりのうまさに、あさりが生き生きと生きているんだな、ということを感じたりもしているわけだ。それは別に身勝手な強者の想いではなく、旬の秋刀魚を待ち望むことは、自然の理に反したことではなく、生き物としての僕が当たり前に感じてしかるべきことなのだよな。

とまあ、色々想ってみたりして。

つまみはあとは、なすの塩もみ、これはみょうがと大葉と、白ゴマと生姜醤油で和えて食べる。それに生姜とおかかと青ねぎをたっぷり乗せた冷奴、シーチキンを乗せゆずぽんをかけて食べる、塩ゆでブロッコリー。

こういうつまみで酒を飲むと、僕はほんとに幸せ感じるんだよな。

2009-08-23

つまみ ステーキ・サラダ


今日はマダムジョイ、ニュージーランド産のステーキ肉がお手頃価格で出ていたので、ステーキ・オン・ザ・サラダ。ステーキって、初めて焼いたな。焼き方はブログを参考にしたのだが、冷蔵庫から早めに出して常温に戻したステーキ肉の、両面に塩コショウして、これを大量のスライスにんにくを弱火で揚げた油で、初めは中火で両面を焼き、それから弱火でふたをして、火を通す。初めもういいかなと思って切ってみたら、火が弱すぎたかな、まだまっかっかだったので、もう一度焼き直した。上のブログには焼き上がったらアルミホイルに包んで肉汁を落ち着けるとあったのだが、それは面倒なので、とりあえず2、3分、火を止めたフライパンに放置してみた。

ドレッシングはいつも通り、エクストラ・バージン・オイルとポッカレモン100、それに塩コショウ、これを肉の上からふりかけて食べる。うん、なかなかいいっす。150グラムの肉を2枚焼いたので、けっこうな食べ応え。肉食ってる、って感じっすね。

これまでオン・ザ・サラダシリーズ、鶏もも肉、豚ロース、牛ロースと一通り試してみたのだが、やっぱり鶏が、いちばん良かったです。ていうか、このドレッシングに合う、ってことだよな。

2009-08-22

つまみ 鶏肉とピーマンの炒め


今日はピーマンが安く出ていたので、ピーマンと鶏肉の炒め。鶏はもも肉、これを塩コショウを振ってから細長く切る。あとは玉ねぎとしめじ。

鶏肉は火が通りにくいから、まず皮を下にして、それから箸で一つ一つ裏返したりして、中火でじっくり火を通す。皮を焼いたら大量の脂が出るから、それはペーパータオルでふき取ったりする。

鶏肉に火が通ったら、というかこれは確かめてはいないから、鶏肉に火が通ったとみなされるくらい、じっくり炒めたら、という意味だが、鶏肉をいためる時は、サラダ油をちょっとだけしいたのだが、今度はゴマ油をしき、火を強火にし、まず玉ねぎ、続いてピーマン、そしてしめじを入れ、ちゃかちゃか炒める。

ピーマンが、しなっとなりかけた、その頃合いを見計らい、タレ、これは醤油大さじ2、みりん大さじ2、酒大さじ1、砂糖大さじ1、酢大さじ1、それにおろしショウガ、おろしニンニク、韓国唐辛子、それぞれ少々、を入れ、塩コショウして、出来上がり。ゴマと青ねぎをふって食べる。

なのだが、ほんとは作る前は、このタレをしっかり煮詰めて、照り焼きみたいな感じにしようと思っていたのだ。でもそうしてしまうとピーマンに火が通り過ぎてしまうのだな。なので早めに上げてしまって、タレはしゃばしゃばのままだったのだが、やっぱり炒め物は、水溶き片栗粉を入れてとろみをつけないといけないんだな。今日は良くわかった。

それか、醤油でなくて、味噌を使うかだな。

2009-08-21

つまみ 新サンマ


マダムジョイでは新物の生サンマ、まだ258円とちょっと高くて、ここ数日横目で見ながら、もう少し安くなったら買おうと思っていたのだが、いやいやいや、今日はとうとう、あまりに色艶がよく立派でうまそうだったので、待ちきれずに買ってしまった。

当然塩焼き、脂が乗りまくっていてもう最高。日本人に生まれて良かった。

あとのおかずは、ナスの塩もみと冷奴。塩もみしたナスは、みょうが、大葉、白ゴマ、おろししょうが、それに醤油で和えた。


昼めし 草津港「御食事処 恵美」のカレーライス

今日も草津港「恵美」へ、今度は「かあちゃんの手作りカレーライス」を食べに出かけてきた。ラーメンにしても、寿司や日替わり定食のおかずにしても、かなりのおいしさだったので、これは当然カレーも、食べてみないわけにはいかないだろう。

かあちゃんの手作りカレーライス、450円。肉は牛肉、まあこれはかけらが入っているくらいなのだが、ジャガイモがゴロゴロ入っていて、これで450円は安いよな。味だが、いわゆる家で食べるカレーの味。まさに、かあちゃんの手作りカレー、という感じだ。辛味と甘みのバランスも良く、でもこの完成度の高さは、いくらなんでもルーは市販のものを使っているのだろうなと思ったら、聞くと自分でカレー粉と、ニンニクやらショウガやら、リンゴをすり下ろしたのも入れて作るのだそうだ。びっくりだ。

ここのおばちゃん、見た目普通のおばちゃんなのだが、かなりの人だと思う。味に関して、ちょっとした天才なんじゃないだろうか。ラーメンのだしにしても、前の代にお姉さんか誰かがこの店をやっていて、その時からのレシピがあったそうだが、昆布とかつお節のだしは、自分の独断で追加したと言っていた。これがほんとに、うまい具合にいい味を出しているわけだ。それにこのカレー。味のバランスの加減が、絶妙なのだよな。僕はこのカレーも、広島で食べた中では5本の指に入るうまさだ。自己流に、味を見い見い作るのだと思うが、大したものだな、ほんとに。

それからカレーについてるラッキョウ、取り放題になっているのだが、これも硬め、辛めの味付けで、かなりうまい。

御食事処 恵美 (定食・食堂 / 商工センター入口、新井口、井口)
★★★★★ 5.0

2009-08-20

つまみ


今日のテーマは、旬を味わうです、とか、今日の料理風に言ってもみたいところなのだ、今日は。マダムジョイは、階段を下りて正面、野菜・果物コーナーの前面、まあスーパーの主役の座とも言ってもいいよな、が、ここしばらくは圧倒的に、広島産・大長ナスなのだ。一瞬幸水にその座を譲ったかとも思われたのだが、また大長ナスが、主役の座に返り咲いた。ここまで攻撃されながら、僕はこれまで、イマイチ有効な反撃ができずにいて、塩もみとか、マーボーなすとか、お馴染みの定番メニューでお茶を濁していたわけだが、それではいけないと、今日立ち上がったのだった。むん。

ナスは味噌が合う、というのは衆目が一致すると思うが、僕は忘れていたのだ。ナスは、オリーブオイルとトマトとソーセージが合う。ということで作ったのは、ナストマトソーセージオリーブオイル。


たっぷりのオリーブオイルで、ソーセージとナスと、湯むきしたトマトを炒め、塩コショウ、ちなみに塩はクレージーソルトを使ってみたわけですが、をしたというだけの一品。いやこれは、まじでうまい。酒のつまみには最高、作るのも簡単。ぜひおすすめです。


それからサバ塩焼き。サバは、今日の昼も寿司のネタで食って、おとといもサバ塩焼きを食って、と来ているわけだが、これからサバがうまくなるという情報を草津の市場で仕入れた以上、半身で180円、しかももっちりして何ともうまそうな生サバを、放っておくわけにはいかない。塩焼きにしてみたが、うん、脂も乗っててなかなかうまい。でも今日はちょっと塩をふり過ぎて、塩っ辛くなってしまった。しかし塩っ辛くなろうが何であろうが、旬のものは、嫌と言うほど食わないと、攻撃に打ち勝ったとは言えないのだ。

昼めし 草津港「御食事処 恵美」

「恵美」のラーメンと寿司のセット、考えれば考えるほど、食べたくなってしまう。ラーメンは以前食べて、これは大変おいしかったのだが、さらに寿司。この組み合わせが、いかにもラーメン好きな広島人らしいし、何と言っても市場の寿司だからな。うまくない筈がない。

それで今日は事前に電話をし、営業してるのを確認するだけじゃなく、寿司とラーメンは食べられるのかと聞いたのだ。そしたら大丈夫だとの返答、勇んでチャリを飛ばして行ったというわけだ。

店に着いたのは12時半頃だったが、カウンター9席にテーブル1卓の店内は満員。入れ替わり立ち代りお客が入ってくる状態なのだが、こんなに忙しいのに、女将さんが一人で回している。常連のお客さんらしい人が、片付けをしたり、レジまで打ってお釣りを渡したりしている。すごいな。

で寿司とラーメンを頼んだら、なんとラーメンのスープが、まだ仕上がっていないとのこと。3たびのショックに呆然としたが、仕方ないからうどんと寿司のセットを注文。でもお客さんでごった返して、僕の注文が後回しになっているうちに、なんとスープが仕上がって、無事ラーメンと寿司のセット850円、食べられることになったのでした。

寿司。普通は6カンみたいだが、今日は僕を待たせたということで、1カンサービスになっているらしい。いやーこの寿司、まじうまい。市場でその朝仕入れてきているやつだから、生きがいいことは言うまでもない。お客さんに魚屋関係の人も多いみたいで、そういう人から情報を仕入れて、ネタを買ったりもしているみたい。

今日はサバがおいしいのだそうで、追加で握ってもらった。2カンで200円。炙ったりもしめたりもせず、そのまま切っただけのものだが、いや脂が乗ってて、かといって脂っこすぎることもなく、上品な味、最高。

そしてラーメン。スープが出来上がったばかりで、仕上がりはどうかと思ったが、いややっぱりこのラーメンはうまい。広島市内でも、5本の指に入るんじゃないかと思うな。だしの取り方を聞いたら、豚骨と鶏がらを合わせて、野菜と一緒に7時間炊くのだそうだ。それで途中で煮汁が減ってきたら、昆布とかつお節のだしを、追加するんだとか。濃厚なコクがあり、かといってしつこくない。これを10時間炊いてしまうと、逆にエグみが出てしまって、ダメなのだそうだ。でもラーメンというのはほんとに作るのが難しくて、毎日味が違うのだとのこと。材料の加減や火の加減、調味料の加減、ほんのちょっとの違いで、味が大きく変わってしまうのだそうだ。

麺は細めで、それをやわらかくゆでてある。せっかくだからもうちょっと、存在感のある麺にしたら良いと思うのだが、まあそこまでは望むまい。チャーシューはもっちりばら肉が3枚、しゃきしゃきもやしにワカメ、青ねぎ。

今日はちょっと長居したわけだが、周りの常連さんも色々気を遣って話しかけてくれたり、女将も気さくな感じの人で、とてもくつろいで過ごした。あとはここは、「かあちゃんの手作りカレーライス」というのがあって、これを食べないといけないんだよな。また来よう。

御食事処 恵美 (定食・食堂 / 商工センター入口、新井口、井口)
★★★★★ 5.0

2009-08-19

つまみ ポークソテー・サラダ


この頃サラダづいているが、僕は元々、サラダばかり食べていたのだ。野菜スティックから始まって、ツナサラダになり、ドレッシングも自分で調合するようになったのだが、これが酒のつまみにあまりに良すぎて、酒をガバチョと飲むようになってしまい、これはまずいと身体のことを考えて、封印したものなのだ。しかしこないだ、チキンソテー・オン・ザ・サラダとか言って、封印を解いてしまったものだから、こんなことになってしまっている次第。でも最近は、サラダであろうがなかろうが、酒はガバチョと飲んでいるので、身体には関係ないのだ。

で今日は、ポークソテー・オン・ザ・サラダ。ちなみにグリル使用。いいな、グリル。肉を焼くにもたしかに便利。ドレッシングは毎度おなじみ、エクストラバージンオイルにポッカレモン100、塩コショウ、それにおろしニンニクをちょびっと。ポークソテーは塩コショウして焼くだけだが、いやうまいっす。このサラダシリーズは、酒にほんとに合うので、酒好きの諸氏、ぜひお試しあれ。と昭和風にしめてみました。


草津南 焼肉・つけ麺「蔵家」

宮島街道草津南交差点のちょっと東側にある、焼肉と広島つけ麺の店。前から何度も前は通っていたのだが、入ったことはなかったのだ。

つけ麺大(1.5玉)900円。中は750円、小は650円。しかし広島つけ麺って高いよな。量は、大で男の一食分としてはちょうど良いくらいなのだが、昼めしに900円というのは、ちょっと抵抗ある値段だよな。脂身のないもそもそチャーシュー、冷やして食べるには、豚の脂身は邪魔だよな、が2枚と、半熟卵、軽くゆでたキャベツ、細切りキュウリ、縦に細長く切って、あれってどうやるんだろう、くるくるとカールした長ネギのトッピング。広島つけ麺としては定番だよな。麺も普通にうまい。

つけ汁は、これも広島つけ麺としては定番、和風のめんつゆに、辛味のタレとゴマと酢を入れたという感じのもの。普通にうまい。辛さは1倍から10倍まであって、2倍が普通の辛さとのこと、初めそれを頼んだが、やはりちょっと辛さが足らず、辛味のタレを出してもらって、自分で追加した。

ゴマを自由に追加できるのと、あと焼肉屋だからだな、紙のエプロンがあって、それを出してくれた。たしかにありがたい配慮。店は40歳くらいの夫婦がやっている、という感じだったが、丁寧ないい感じで、悪くない店だと思う。

蔵家 (焼肉 / 草津南、草津、商工センター入口)
★★★☆☆ 3.0

2009-08-18

つまみ ツナサラダ


今日もサラダ。ツナサラダ。昼に白めしを食うと、夕方スーパーへ行く時点で、まだそれほど腹が減っていないということになるのだ。昨日のレタスとブロッコリーも、冷蔵庫に余ってたしな。

マダムジョイには新物のサンマが出始めていて、これは冷凍じゃないやつなのだけど、二匹で500円という、べらぼうな値段。もうちょっと値段が下がらないと、買ってやらないぞ。って誰に言ってんだ。

2009-08-17

つまみ チキンソテーサラダ


今日は朝昼ともにがっつり食ったので、夜はサラダ。いやべつにダイエットに励んでいるわけではないのだが、ほんとは夜は、何も食べなくてもいいくらいなんだよな、酒だけ飲めれば。

今日はコメントで教えてもらって、塩コショウした鶏もも肉、グリルで焼いてみた。うんうん、いい感じ。皮もパリッと仕上がるし、第一フライパンよりラク。脂も落ちるしね。表裏を焼く順番、グリルが上火なので、どうしようかと思ったのだが、まず皮を上にして焼いて、縮むだけ縮んでもらってから、今度は下を焼いて、もう一度ひっくり返して、皮をパリッとさせてから、火を止めてみた。なかなか悪くないっす。しかしグリル、便利だよな。名古屋にいた頃のマンションとかは、グリル、付いてなかったのだが、今じゃグリルなしってのは、ちょっと考えられないかも。

それから先日、食器をいくつか買ったのだ。またも無印良品。ていうか、無印良品って、こういう雑貨から、電化製品から、家具から、全部を同じトーンでラインナップしているので、どうしても揃えたくなっちゃうんだよな。陰謀だな、これは。でも我が家は、無印良品オンリーじゃなくて、東急ハンズとのあいのこ。ハンズのほうが、品揃え的にはいいからな。サラダは今まで、ラーメンどんぶりに盛るか、平皿に盛るかしかなかったのだが、深皿という、その中間のものを買ったのだ。いやこれまさに、サラダを盛るためにあるような器だな。平皿からトマトがこぼれ落ちることもなくなって、見た目もいいし、良かったっす、嬉しいっす。

でも今日はドレッシング、ちょっと塩を入れすぎた。毎度同じものを作っているのだが、いつもは指で入れてた塩を、今日はスプーンで入れたんだよな。それで計り間違えた。

小林秀雄全作品13 歴史と文学


いよいよ太平洋戦争開戦の前年、昭和15年と、昭和16年の3月までという、緊迫の時期に差し掛かった。僕はこの全集、小林秀雄が戦争をどう捉えたのか、そしてその時期をどのように過ごしたのか、ということが、一つの大きな興味なんだよな。まああまり歴史を知らない僕なのだが、小林秀雄の目を通して、あの戦争がどういうものだったのか、知りたいと思うのだ。小林秀雄なら、ただ事実の羅列ではなく、それがどういうことなのか、信頼できる内容を話してくれると思うから。こないだの戦争って、まだきちんと自分達にとっての位置付けが定まっていなくて、人によって見方が、ぜんぜん違ったりすると思うんだよな。

でこの本だが、もうほとんど全てが、時局に関する内容になっていて、小説のついての批評とか、ほとんどない。まあ小説についての批評がないのは、時局どうのこうのということでもなくて、もうこの頃には、日本で新しく発表される小説について、小林秀雄はほとんど興味がなくなっちゃったみたいなんだよな。太宰治とかこの年、有名な「走れメロス」ほか、何本か新作を発表しているのだが、一言もない。この頃の小説について、小林秀雄は次のように書いている。

衰弱して苛々(いらいら)した神経を鋭敏な神経だと思っている。分裂してばらばらになった感情を豊富な感情と誤る。徒(いたず)らに細かい概念の分析を見て、直覚力のある人だなどと言う。単なる思い付きが独創と見えたり、単なる聯想(れんそう)が想像力と見えたりする。或は、意気地のない不安が、強い懐疑精神に思われたり、機械的な分類が、明快な判断に思われたり、考える事を失って退屈しているのが、考え深い人と映ったり、読書家が思想家に映ったり、決断力を紛失したに過ぎぬ男が、複雑な興味ある性格の持ち主に思われたり、要するにこの種の驚くべき錯覚のうちにいればこそ、現代作家の大多数は心の風俗を描き、材料の粗悪さを嘆じないで済んでいるのだ。これが現代文学に於ける心理主義の横行というものの正体である。
心理主義というのは、芥川龍之介を代表とする、人間の心理を分解、分析し、表現することが、人間を描くということなのだ、という考え方のことなのだが、それは間違いなのだということを、小林秀雄はこれまで繰り返し語っている。でももうこの時期、その心理主義が、極まってきてしまったということなんだな。小林秀雄はもう、嫌になってきてしまっているみたいだ。

それからもう一つ、ここしばらく哲学者や学者が、「大東亜共栄圏」とか、それを作ることが日本の「歴史的必然」なのだとか、かなりかしましく述べられてきているということがある。僕はそれについては本を一冊、読んだことがあって、そういう言説が、日本が戦争を行うことを正当化していったということがあるのだけれど、それについて小林秀雄が何と言っているのかということが、とても興味があった。 西田幾多郎という哲学者を中心とする、西田学派というものが、そういう言説の中心になっていたのだが、この西田学派については、小林秀雄はかなりはっきり、ばっさりとやっている。

西田幾多郎氏は、わが国の一流哲学者だと言われている。たしかにそうに違いあるまい。だがこの一流振りは、恐らく世界の哲学史に類例のないものだ。氏の孤独は極めて病的な孤独である。
(中略)
西田氏は、ただ自分の誠実というものだけに頼って自問自答せざるを得なかった。自問自答ばかりしている誠実というものが、どの位惑わしに充ちたものかは、神様だけが知っている。この他人というものの抵抗を全く感じない西田氏の孤独が、氏の奇怪なシステム、日本語では書かれて居らず、勿論(もちろん)外国語でも書かれていないという奇怪なシステムを創り上げて了った。氏に才能が欠けていた為でもなければ、創意が不足していた為でもない。
これは確かに本当の思想家の魂を持っていた人が演じた悲劇だった様に僕には思えるが、言う迄もなく亜流は魂を受け継がぬ。専(もっぱ)ら 健全な読者を拒絶する為に(他に理由はない)、何処の国の言葉でもない言葉を並べ、人間に就いては何一つ理解する能力のない、貧弱な頭脳を持った哲学ファンを集めた。
そして、小林秀雄は、それなら本当の意味で、「歴史」とは何なのか、ということについて、渾身の力を振り絞って、とも感じられるような気迫で、書き綴っていくのだな。この辺りから、小林秀雄の文体が、だ・である調ではなく、です・ます調が見受けられるようになってくるのだが、僕はこれは、これまでは小林秀雄は、いっぱしの批評家として認められたいと、けんか腰の批評を改め、ドストエフスキーを研究し、自分の地保を固めるという歩みを辿ってきていると思うのだが、ここからは、この破滅的な時局に、何とかして抗するためにも、ただ文学者相手でなく、一般の人に向けて、書くようになってきたということなのではないかと思うのだな。

「歴史と文学」という題の文章の中で、小林秀雄独特の論法で、僕がとても好きだなと思う部分を、ちょっと引用してみる。

歴史は決して二度と繰り返しはしない。だからこそ僕等は過去を惜しむのである。歴史とは、人類の巨大な恨みに似ている。歴史を貫く筋金は、僕等の愛惜の念というものであって、決して因果の鎖という様なものではないと思います。それは、例えば、子供に死なれた母親は、子供の死という歴史事実に対し、どういう風な態度をとるか、を考えてみれば、明らかな事でしょう。母親にとって、歴史事実とは、子供の死というそれだけのものではあるまい。かけ代えのない命が、取り返しがつかず失われて了ったという感情がこれに伴わなければ、歴史事実としての意味を生じますまい。若(も)しこの感情がなければ、子供の死という出来事の成り立ちが、どんなに精しく説明出来たところで、子供の面影が、今もなお眼の前にチラつくというわけには参るまい。歴史事実とは、嘗(かつ)て或る出来事が在ったというだけでは足りぬ、今もなおその出来事が在る事が感じられなければ仕方がない。母親は、それをよく知っている筈です。母親にとって、歴史事実とは、子供の死ではなく、寧(むし)ろ死んだ子供を意味すると言えましょう。死んだ子供については、母親は肝に銘じて知るところがある筈ですが、子供の死という実証的な事実を、肝に銘じて知るわけにはいかないからです。そういう考えを更に一歩進めて言うなら、母親の愛情が、何も彼(か)もの元なのだ。死んだ子供を、今もなお愛しているからこそ、子供が死んだという事実が在るのだ、と言えましょう。愛しているからこそ、死んだという事実が、退引(のっぴ)きならぬ確実なものとなるのであって、死んだ原因を、精しく数え上げたところで、動かし難い子供の面影が、心中に蘇(よみがえ)るわけではない。
小林秀雄はこうして、日本が大きな考え違いの結果として、破滅の淵へ転げ落ちていくことを、何とか食い止めようと、自分なりのできる限りの努力をするのだが、しかしその努力やむなしく、いよいよ太平洋戦争が、開戦してしまうのだな。



草津港 大衆食堂「天狗家」


今日は昼飯、草津港へ。中央卸売市場の別棟というのかな、そこに興味深げな食堂がいくつかあって、ほんとは別の店でラーメンと寿司の定食を食べようと思ったのだが、残念、休み。そこでこの店、写真撮れば良かったのだが、店の前の通路の上に、「貝汁あります」とでっかい張り紙がしてあって、前から気にはなっていたので入ってみることにした。

メニューはうどん類数種と、丼もの数種。おかずをガラスケースに並べておくという方式は、ここではとっていないんだな。まあ天丼と貝汁が看板メニューみたいなので、天丼を注文。


天丼680円。具はエビが二本のみ、なのだが、三本入っているのは780円だった。今写真を見て気付いたのだが、こちらの天丼は卵で閉じるんだな。東京は天つゆをかけてたような気が。あまり天丼は食べないので、よく覚えていないんだが。名古屋はどろっとした天つゆだったな。でこの天丼、味はまあ、普通においしい感じ。エビも大きめではあるが、これで680円って、安いのかな。よくわからん。


それに貝汁、200円。これはすごい。何がすごいって、アサリの量。写真だとわからないが、器が普通の味噌汁の器よりちょっと大きくて、そこにがっぽりアサリが入っている。スーパーだったら300円くらいはしそうな量だな。さすが市場の食堂だと実感。味はお察しの通り、アサリのだしがほんとよく出ていて、最高っすね。天丼に貝汁の組み合わせは、圧倒的におすすめですね。

天狗家食堂 (定食・食堂 / 商工センター入口)
★★★★ 4.0

2009-08-16

つまみ サンマ刺身、ゴーヤチャンプルー


サンマの刺身とゴーヤチャンプルー。スーパーの、何時間も前に切った刺身が、大した味じゃないことは重々承知してるのだが、これが半額の190円で出てるとなると、ついね。


ゴーヤも、今日は色つやも良くてでっかいのが出ていて、もうそろそろこういう夏のゴーヤも食べられなくなるんだろうなと思って、この夏最後かもしれない、ゴーヤチャンプルー。


味付けはいつも、ゴマ油にニンニク、ショウガ、塩コショウ、すりゴマに青ねぎ、のみなのだが、けっこういけると思う。ただゴーヤ、いつもそのまま、何もせずに使うのだが、苦味は大丈夫なのだが、なんとなく、やりたい放題という感じの味になっていて、まあこれはこれで悪くはないのだが、炒める前に塩ふって、ちょっと大人しくさしといてもいいのかもな。