今夜も、飽きもせずにツナサラダ。
エクストラ・バージンオイルにレモン汁、塩こしょうのドレッシング。
酒はウィスキーの麦茶割り、アカプルコ。
つまみを何にするか、考えるのが面倒臭いとか、作るのが簡単だからとか、そういうことではないのだ。
一応、スーパーに行って、色んな食材を見たりして、検討はするのだが、結局、これになってしまう。
まずブロッコリーを塩水でさっとゆで、次にレタスをちぎり、きゅうりを切り、玉ねぎを細切りにし、そこにツナをのせ、と進めていくのだが、作りながらわくわくする。
ドレッシングを作り、上からかけると、もう食べたくて食べたくて、仕方ない状態なのだ。
なぜ僕はこんなにツナサラダが好きなのだろうと、考えるわけだが、まあ栄養としても悪くないし、見た目も色鮮やかできれいだし、レモンと油の取り合わせがウィスキーと合うし、と色々理由は思いつかなくはないのだが、どれもぴんと来ない。
そういうことではなく、たぶん、僕がバスの運転手に憧れの気持ちを持ったり、洗濯をしたり、鍋で何かを煮たりするような、水がじゃぶじゃぶして、そこに物が溶け出していくのを見るのが好きだったり、またある女性をいいと思ったりするというような、理由のないことなんだろうなと思う。
理由があるから好きになる、ということではなく、それを好きであるということそのものが、僕という人間を表すものであるというか。
でもそれがツナサラダっていうのは、ちょっと情けないというか、もっと他に違うもの、好きになれなかったのと思わなくもないのだが、仕方ないですね。