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2009-03-06

米子 「炉端 留味庵」

米子に出張。
高速バスの到着が夜8時半、それからホテルにチェックイン、フロントのお姉ちゃんにこの辺で山陰の魚を食べながら一人で飲むのにいい店はないかと訊き、教えてもらったのがここ。
米子駅から北西に伸びる駅前通りを、ちょっと歩いて左に折れたところにある。

L字型のカウンターが10席程度、奥には座敷もあるらしい。
カウンターの上には、今日仕入れた魚が全て並べられている。
カウンターの中には長身の大将、年は60位かな、

昔野球をやっていて、長嶋茂雄の大のファン、初めての僕に威勢良く声を掛けてくれ、注文だ何だと何かと気を遣ってくれる。
特筆すべきはこの店、お客さんが皆いい人で、僕が行った時には広島から出張の二人連れ、それに常連さんが3人いたが、あれやこれやと話しかけてくれ、仲間に入れてくれようとする。
常連さんと大将だけが盛り上がってしまって、新入りがぽつんとしてしまう事など、全くないんだな、この店は。

当然まずビール。

そして山陰の魚、ハタハタ。
ハタハタは今がいちばんうまいのだそうで、ちょっとこりこり歯応えがありながら、しかもとろっと脂が乗っていて、甘い。
青魚とも白身とも違って、こんな魚、他では食べたことないな。
そして値段が、驚きの450円。
大将は毎朝一番で境港の市場に買出しに行くのだそうだが、そんなこと他の居酒屋ではどこもやっていないのだそうだ。
さらに大将は、隣で親切にしてくれた常連のお客さんによると、境港の市場のお偉いさんが親戚なのだそうで、そのため普通、小売の人が入れない奥の場所まで行けるため、新鮮な魚を安く手に入れることができるのだそうだ。

刺身は他にもたくさんの種類があるが、どれも500円以下。

寒サバ。

なんとサービス(!)で出してくれた、とびうお。

こぶだい。

酒は米子の地酒だという、「ますかがみ」を冷やでもらう。
ちょっと「お神酒」といった風情の、やさしい味。
2合飲んだ。

最後に、これもサービスの味噌汁。
エビのだし。
うまい。
内臓にしみる。

これだけ飲んで、食べて、大将やお客さんに仲良くしてもらって、楽しい時間を過ごして、お勘定、総額2,780円。
信じられんわ。
これからもう、米子の夜は、ここに決めた。

留味庵炉端 (焼鳥 / 米子)
★★★★★ 5.0