米子にはもう一軒、すごい料理をめちゃくちゃな値段で出す店があって、それがここ。
昼も夜も「定食」があって、昼は1,000円、夜は1,500円、魚や肉のメインを選び、あとは色んな物が自動的についてくる。
境港の市場で働いていた女将が、そちらは引退し、悠々自適の第二の人生の舞台としてスタートしたのがこの店。
市場に知り合いが多いから、いい魚が安く、手に入るということと、野菜は自分で作っていること、また現在、儲けはそれほど厳密に考えなくてもいい境遇にあるということが、安くできる理由だとのことだった。
今日の昼の定食、メインは肉1種類、魚4種類から選べるようになっていたが、僕は昨夜食べておいしかった、今まさにシーズンだというハタハタ(白ハタ)の塩焼きにした。
ほうれん草とじゃこの白あえ、茶碗蒸し、味噌田楽。
サラダ。
煮物とおしんこ。
ハタハタは丸一匹分、それにスズキとアジ。
ハタハタ、こりっとして、脂が乗ってて、ほんとにうまい。
ごはん。
豆腐とわかめの味噌汁。
そしてメイン、ハタハタの塩焼き。
3匹。
焼くと、ちょっとニシンみたいな感じになるんだな。
そして写真を撮り忘れたが、食後にはコーヒーが出てくる。
というわけで、どれも大変おいしく、僕はご飯を2回、お替りし、とても満足した。
女将はそれなりの齢だが、つばのついた帽子を斜めにかぶり、ちょっとボイッシュな感じで、それがしっとりとした口調で、お客さんのことやら、店の料理のことやら、自分なりの健康法のことやら、色々話してくれる。
お客さんとの出会いを、心から楽しんでいるんだな。
夜も、酒を飲むというよりは、どちらかと言うと食べるのが中心、という人は、ここはいいと思う。
ののや (郷土料理(その他) / 米子)
★★★★☆ 4.0