今日の晩酌は・・・。
まさに旬に突入したサバを使ってしめサバ。1本700円のサバを魚屋で買い、三枚におろして塩をふってもらっておく。あらも捨てずに塩をふってもらい、船場汁にする。
塩をふってもらったサバは、冷蔵庫に5時間おいておく。
5時間たったらサッと水で洗い、水気をペーパータオルでよくふき取る。
ビニール袋にだし昆布とサバを入れ、小さじ1くらいの砂糖を溶かし込んだ酢をかぶるまで注ぎこむ。
漬け時間は3時間。
3時間たったらビニール袋からとり出して酢をふき取り、皮を剥ぐ。
皮は頭のほうから指でつまむと、簡単に剥げる。
中骨の、太いのだけ5~6本をぬき取る。
中骨も酢でやわらかくなっているから、あまり神経質に全部ぬこうとしなくていい。
すぐに食べてもいいけれど、1日置くと熟成し、味がまろやかになる。
大根とショウガをすりおろしたのを添える。
ポン酢じょうゆで食べる。
山盛りのしめサバが、自分でやれば350円。これは店に1500円で出ているものと、遜色がない味がする。
塩をふってもらったサバのあらは、サッと湯通しして水で洗う。
だし昆布、短冊に切った大根といっしょに鍋に入れ、3カップほどの水を張る。
沸騰したら昆布はとり出し、アクをとりながら弱火で15分くらい煮る。15分煮たらあらはとり出し、日本酒大さじ2、うすくちしょうゆ大さじ1、塩少々で味をつける。
このサバのだしが、またしみじみうまい。
豆腐は特選の絹ごしを買ってみたら、やはりうまい。
カブは、なくなったらすぐまた漬ける。
レシピ本「おっさんひとり飯」は今日が発売日。
いま近所にあるブックファースト四条大宮店をのぞいてみたら、5冊の入荷があったけれど、まだこれから並べるところだった。
昨日魚屋へ行ったら、若大将が取材のお礼に贈呈した「おっさんひとり飯」を早速見て、パエリアを作ってくれたそうだ。
「すごくおいしく出来ましたよ・・・」
よろこぶ若大将の顔を見て、ホッとした。
若奥さんも、
「レシピが詳しすぎず、簡単すぎないのもいいですね・・・」
褒めてくれる。
おっさんひとり飯のブログには、いつもはあまり詳しい分量は書かないけれど、レシピ本にはもちろん書いてある。
書いた以上は責任がある。
おっさんひとり飯のレシピ本は、初心者でもその通り作ればおいしく出来ることになっている。
初心者はほんとにレシピ通りに作るから、もしそれでおいしくなければ約束違反ということになる。
掲載したレシピは、作った時に分量を計らなかったものは計り直したりもして、あとから何度も見直しもした。
特に料理が塩辛くなってしまうのは最低だから、そうはならないように気を付けた。
かなりの神経を使ったつもりだけれども、やっぱりそこは、ちょっと心配。
それを若大将が、「おいしかった」と言ってくれたから、少し安心した次第。
料理本を出す以上、やはりそれを見た初心者の人に、料理の楽しさに触れてほしい。
ぼくの本を見て挫折したなどということにはなってほしくない・・・。
「まな板の上の鯉だね。」
ほんとにそういう心境だよ。