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2011-06-19

水菜のチャンプルー

毎週土曜は朝ビールの日。
と決めてるわけでもないんだが、もう金曜日の晩の時点で、翌日の朝ビールをどこでどのように飲むかということについて、いろいろと頭を巡らすことになってしまう。

といっても結論はいつも同じで、まずはサウナ。
このサウナが、昨日は死ぬかと思うほど疲れがとれた。

基本はかけ湯を使ったらまずサウナに入って、それから水風呂、ふつうの風呂。
体を洗ってからもういちど同じコースを繰り返して、昨日はここで、露天風呂の脇の寝そべるようになっている場所で、横になったら本当にちょっと寝てしまったのだ。
それからまた風呂に入ったら、これがものすごくキク感じがしたのだな。

サウナというのはいつも疲れは取れるのだが、ただ疲れが取れたということだけでなく、疲れが取れたということが感覚としてその場所、僕の場合は膝から下の部分なのだが、そこに残るという、日頃にはない、すごい疲れの取れ方がした。
寝ると手や足があったかくなったりすると思うのだけれど、そういう生理的作用があってから、また風呂に入るというのが、そういうことになった理由じゃないかと思うんだがな。
あまりにすごかったから次回もこのコースで行くことにする。

というわけで、サウナから上がったら、無事にビールをまず一杯。

それから向かうは、新福菜館三条店。
我ながらアホかと思うくらい毎週通っているものだから、たまには違う店へ行ってみたいとも思うのだけれど、この店は浮気をするとひどい目にあうのだ。

だいたい間違いなく、翌日あたりになると、ここのラーメンが食べたくて食べたくて仕方なくなる。
翌日くらいは我慢できても、そのさらに翌日には、もうこのラーメンを食べなければ矢も盾もたまらない気持ちになって、結局行ってしまうことになるのだ。
それなら抵抗せずに大人しく、はじめから行っておいたほうが、何かと事を荒立てずに済むということになるわけだ。

カウンターに座ったら、頼むものはまずビールの中瓶。
それからキムチ。
そしてギョウザを頼んで、キムチをつまみにビールを飲みながら、ギョウザが焼き上がるのを待つ。

そしてこのギョウザ。
これがまたかなりのうまさ。
というか、ものすごくプレーンな、ある意味特徴のない、ギョウザといえばこれだろう、というような味。
ニンニクも利きすぎてもいないし足りなくもない。
肉と野菜のバランスも、どちらに偏りすぎているということがない。
さらにひとつがけっこうでかい。
しかも値段は、6個で250円。
これを食いながらビールを飲むというのは、ビールの飲み方としては3本の指には入るんじゃないか。

ところが意外に、新福菜館三条店では、ビールを飲む人が少ないのだ。
第一旭なんかでは、平日の昼から、サラリーマン以外のお客はほとんどビールを飲んでいたりするのだがな。
その理由は、僕にもまだよくわからないのだ。

それで最後は中華そば。
これはもう言わずもがななのだけれども、やはりこのラーメンは、チャーシューがうまいのだな。

ラーメンのチャーシューというと、だいたいは、モソモソしてるか、トロトロにやわらかいか、どちらかなのじゃないか。
ところがこの店のラーメンのチャーシューは、ぷりぷりしてるのだ。
第一旭でも同じように、チャーシューがぷりぷりしているのだけれど、たぶんそれは、この新福菜館のやり方を継承しているのだろう。

さらにそのプリプリとしたチャーシューが、ぷりぷりとしているにもかかわらず、味がしっかりと付いている。
世の中でこんなチャーシューは、あまり他には見たことないな。

このチャーシューを仕込んでいるところに、一回出くわしたことがある。
まず生の肉を、スープの釜でぐつぐつ煮込む。
濃厚なスープで煮るから、肉汁が出てしまうということがないわけだ。
それをタレに漬け込むときにも、そのタレというのが、ラーメンのタレをスープで割ったもの。
ここでもスープを使うのだ。
こうして徹底的に、贅沢に、スープを使うことにより、この肉汁が中にしっかりと残った、絶品チャーシューが出来上がるということなのだと思う。

というわけで、ここのラーメンには、しかも、そのぷりぷりチャーシューが、けっこう大判なのが、5枚も6枚も入っている。
それで値段が600円というのも、泣かせるところなのだよな。

まずスープをひとくち啜ったら、チャーシューをかじる。
それでそのチャーシューが口の中に入ったままで麺を啜ると、その麺というのがまた、ぷりぷりとしたチャーシューにまったくふさわしい、ちょっと太めでコシがあり、かといってぷりぷりというよりはもったりしていて味が濃く、いわばチャーシューを星飛雄馬とするならば、こちらは伴宙太、まったくよくできた、古女房とも言えそうな相性の良さなのだ。

そうして麺を食い、ふたたびスープを啜るわけだがここでスープが塩辛すぎたりすると、すべてがぶち壊しになってしまう。
でももちろんそんなことはなく、ちょっと甘目で、濃厚で上品な豚のだしがたっぷりと出たスープ、これを啜った瞬間に、ドキュンと銃撃され、へなへなと死亡してしまうということになるというわけなのだ。

これはほんとに、毎回これの繰り返しで、いまだ飽きるということがない。
すごいよな。

晩めし。

このところ暖かくなってきたせいか、スーパーへ行って材料を見ながら何をつくろうか考えても、どうもだんだん、鍋を作る気がしなくなってきた。
それと同時に、炒め物に興味が湧いてきたのだな。

うちはIHの非力なレンジしかないものだから、火力が上がらず、炒め物は今まであきらめていた。
まあそれでも、このマンションを選ぶ時点で、ガスコンロが2口あるけれど、ロケーションがイマイチな物件と、IHレンジしかないけれど、ロケーションが最高な今のマンションとを天秤にかけた結果、こちらを選んだということだから文句はなかったのだけれど、魚は焼けないわ炒め物はできないわで、不自由だったのは事実なのだ。
それでもしばらくは、IHレンジにこだわって、色々やってはいたのだけれど、もうそんなこだわりは捨てて、カセットコンロを使うことにした。
これならば、そこそこちゃんと、炒め物もできるのだ。

おととい198円もしていた水菜が、昨日は99円だったから、それを豚コマ肉と炒め合わせることにした。
それだけじゃ寂しいからと思って、豆腐じゃなんだなと思い、油揚げを入れることに。
さらに卵でとじるかどうか、考えに考えて、卵売り場の前を5分くらいウロウロした結果、やはり卵は入れないことにした。
水菜のシャッキリ感が目立たなくなってしまいそうな気がしたからだ。
まあ結果としては、それは正解だったかな。

炒め物をするのだけれど、飲むのは日本酒だから、これを中華風の味付けにしてしまってはイマイチなのだ。
それで、タレは酒と醤油だけ。
豚コマ肉に塩コショウをして炒め、まず油揚げ、それから水菜を炒め、タレを注ぎこむ。
このタレだが、初心者の人がもしこれを読んでいたらと思って細かいことを書くと、材料の上にかけてしまうのではなく、炒めている材料を、フライパンの脇に寄せるなり真ん中を空けるなりして、そこにジャーと入れるようにする。
酒のアルコールを飛ばさないと、風味がイマイチになってしまうからなのだよな。

というわけで、水菜のチャンプルー。
タレを入れたら材料をよく混ぜ合わせて、塩気が足りなかったら塩をふる。
油揚げに、豚の脂と混ざり合ったタレがしみこみ、それにシャキシャキの水菜、これはかなりイケたですです。

酒は宮城の「雪の松島」。
昨日は2合半。

あとは余っていた長芋を千切りにして、ポン酢にわさびで食べました。