2009-01-19
「インドのとなり」へ行ってみた
「インドのとなり」って、どこなんだよ、と思わず訊きたくなるこの店だが、以前から気になり、何度も前を通りながらも、入ったことがなかったのだ。
何となく味が予想できてしまうというか。
あ、まだ書いていなかったが、この店はカレー屋なのだが、茶色くてスパイスのきいた、最近よく見かけるタイプだろうなと思ってしまうのだ。
やはりちょっとでもおいしいものを食べたいので、何となくあまりおいしくなさそうな店は、後回しになってしまう、ということなのだが、このところ横川方面を「食べ歩き重点地域」に指定していることもあり、これは自分が自分に指定してるのだが、これだけ気になっている以上、行ってみないわけにはいかないだろうと、意を決して出かけて行ったのだ。
そんな大げさなものじゃないが。
カウンターが10席に、4人掛けのボックス席が三つ。
日曜のお昼時、意外に客が入っていた。
基本のルーがあり、それにトッピングで変化をつける、まさによくある方式だが、初回はやはり基本、「カツカレー」(750円)に、野菜の煮込み(270円)をトッピングしてみた。
カツは注文を聞いてから揚げるようだが、そこそこ厚みがあって、しかもやわらかく、ジューシー。
この手の店にしては、レベル高いな。
野菜もホクホクでやわらかい。
そしてこのルー、なかなかコクがありうまいのだが、予想通りといえば予想通り、「CoCo壱番」を初めとして、最近ほんとによくあるタイプ。
茶色が濃くて、コクがあり、ちょっとスパイスがきいている。
市販のカレールーも、最近のはこういう感じだもんな。
多分こういう味が、今の日本人にはいちばん受け入れられやすいという、市場調査か何かでもあるんだろう。
よく知らないが。
商売としては当然、無難にいかなければいけないわけだが、食べる立場からすると、面白みに欠ける。
まあ別に面白くなくてもいいわけだが、世の中。
ということでこのカレー、面白みには欠けるが、カツにしても野菜にしてもルーにしても、ていねいに作っている感じが伝わってきて、そこそこおいしい。
「CoCo壱番」よりはおいしいな。
店主らしき人に聞いたら、元はフランチャイズだったのが、本部が営業をやめてしまい、この10数年は自分達で作っているのだそうだ。
そういうことってあるんだな。
「インドのとなり」という名前については、インドだと牛肉とか豚肉とか、そういうものが入れられないので、インド風だけど、インド本国とはちがうカレー、という意味なのだそうだ。
なんだ、そういう意味なのか。
ちょっとがっかり。
インドのとなり (インドカレー / 横川一丁目、別院前)
★★★☆☆ 3.0