カレーを作っても量が多すぎて一人では食べきれないような気がして、久しく作っていなかったのだが、なんとなく作ってみたら、夜と朝と、二食で食べてしまった。
「ディナー・カレー」の、5食用の小さな箱だけど。
「カレーは、箱の裏に書いてある作り方でつくるのが、いちばんおいしい 」という話がある。
カレー・ルーは、各社が長年にわたる研究開発を続けてきた結果、日本人の嗜好にもっとも合うように猛烈に進化してきたものであり、自分が工夫したつもりで何かを入れてしまうと、ただ完成された味に余分なものを付け足したことにしかならない、ということなのだそうだ。
まあ僕もそれに同意することにやぶさかではないのだが、小学生の頃からカレーを作り続けてきた僕としては、
- 肉はちょっと大きめのものを使い、それをとろとろにしたい
- 玉ねぎは、たっぷり炒めて飴色にしたい
- ジャガイモはちょっとしゃきっとする位、固めに仕上げたい
と偉そうに言ってしまったが、まあ、僕の作り方、参考まで。
(作り方)
肉は豚肉でも牛肉でも、「カレー・シチュー用」という大きめに切ったものを買ってくる。
これを最低でも1時間半、できれば2時間、煮込みたいわけだ。
フライパンに油をひき、箸でひっくり返しながら、四角い肉の6面全部を焼き、煮込み鍋に入れて水を張り、火にかける。
材料の分量はすべて、箱に書いてある通りで良いのだが、水だけは、煮込み時間が長くなるので、かなり多めに使う。
とりあえず箱に書いてある分量の倍くらい入れ、足りなくなったら後から足すので大丈夫。
沸騰したらあくを取り、ふたをして煮込みを開始。
そのあいだに、肉を炒めた油を使って、玉ねぎを炒める。
箱には「みじん切り」と書いてあったりするが、薄いスライスで問題ない。
これをくれぐれも弱火で焦がさぬように、1時間位炒める。
そうするとこんな感じの、いい色になる。
(これは玉ねぎ1個半を炒めたもの、こんなに少なくなる)
これを隣ですでに1時間、煮込まれている鍋に入れ、さらに30分位煮込む。
一旦火を止め、カレー・ルーを割り入れ、これはくれぐれも、よくよくかき回して、ルーを完全に溶かすようにする。
ルーが溶けたら火をつけ、時々かき混ぜながらさらに30分煮込む。
煮込んでいるあいだにニンジンとジャガイモを好きな大きさに切り、油で炒める。
これを煮込み終了10分前に入れる。
火を止めたら30分くらい置く。
以上。
ちなみに翌朝、冷ご飯と冷たいカレー、電子レンジは使ってないし、どうしようかと思ったのだが、冷たいご飯を皿に平たく敷き、上に熱したカレーをかけたら、
大変おいしく食べられた。