鯛アラのちり鍋

魚のアラというのは、スーパーでも驚くほど安く売っていて、しかもそれが、値段が3、4倍はする切り身よりも、脂がのっていて、よっぽどうまい。
汁の実にすれば、だしもよく出るし、骨を口から取り出しながら食べるというのが、面倒くさいといえば面倒くさいが、骨をチューチューとしゃぶるというのは、いかにも魚を食べているという感じがして、ふだん食べるものとしては、これほどいいものはないのだ。

鯛のアラは、そのまま塩焼きにしてもうまいし、汁に入れても、鍋にしても、どうやって食べてもうまい。
ブリやハマチは、カマの部分は塩焼きに、それ以外のところは、大根といっしょにこってり炊く。

焼く場合は、塩をふってそのまま焼けばいいのだが、アラを煮炊きに使うというとき、一つだけ気を付けないといけないことは、生臭みが残りやすいのだ。
だからまず水でよく洗って、骨のちかくに血のかたまりなどが残っていたりするから、これをできるだけきれいに取り除き、それを熱湯にさっと通して、さらに洗うと、そういう手間は省いてはいけない。
あと鯛のアラの場合、ウロコがまだ残っていたりするから、これを包丁やうろこ取り器で、ていねいに取っておく。
それさえ怠らなければ、脂ののった、プリプリとしたアラを、存分に満喫することができる。

湯通しして掃除した、鯛のアラ。
しかしじつは昨日は、わかっていたはずなのに、掃除をちょっと適当にやってしまって、そうしたらすこし、臭みが残ってしまった。
しかし雨降って地固まる、失敗しながら、成長していくわけだ、人間というものは。

野菜は豆腐と長ネギ。

これをだし昆布と酒をたっぷり、入れた水で、食べる分だけ煮て、ポン酢で食べる。

酒は花酔。
いやしかし、こういう安くてうまい食べ物というのは、たまらんですな。


昨日の昼めし。

二条駅前Bivi二条にある、たかばしラーメン。

もちろんビールにキムチ、

それにギョウザつき。

澄み切った豚骨スープに、キリっとした醤油味。
新福菜館のように、中毒になるというところまではいかないけれど、これはうまいです。