一昨日のぶり大根、冷蔵庫に寝かせてあったのを、もう一度食べるわけだ。この断面を見よ、とばかりに、箸で半分にわった大根の写真も載せてみたが、芯まで完全なる飴色。たまらんな。これは味がどうのこうのという以前に、味が染みている、ということ、そのものが、マニア的に嬉しいわけだが、もちろん味もうまい。楽しいな、煮物って。
酒は、アカプルコ、ウィスキーの麦茶割り。日本酒の方が、味としてはうまいんだが、眠くなるんだよな。実際過去、酒を飲んで意識が途切れたという、数知れぬ経験も、ほとんどが日本酒を飲んだときだし。あとテキーラ。逆にウィスキーは、飲めば飲むほど、眼が冴えてくる。よく映画で、気付け薬にウィスキー、飲ませているもんな。風呂も、熱いと眼が冴えるし、ぬるいと眠くなるし、人間ってのは、微妙なもんだな。結論はない。
小林秀雄全作品、「感想」という、ベルグソンという哲学者について書いてあるものが、下巻も半分近くにさしかかり、小林秀雄は今、ほとんどベルグソンが乗り移ったか、とばかりに、熱く語る状態になっているのだが、すごいな、ベルグソン。名前だけは、前から聞いていたのだが、こんなにすごいとは思わなかった。まさにコペルニクス的転換、太陽が地球の周りを廻っているかと思ったら、実は地球の方が廻っていた、というに匹敵することを、人間の「知覚」ということについて、しているんだな。あまりにすごくて、読みながら、心臓がドキドキした。