この頃僕は、中華そばの中毒なのだ。
何を食べようか、と考えた時、中華そばが食べたいと思うことが、圧倒的に多いのだ。
小池さんの気持ちわかるな。
それでやって来たのは、横川駅横のガード下にある中華料理屋、紅蘭。
以前も来たのだが、その時は餃子と中華そばだけ食べてしまって、夜のラーメン屋として正しい利用の仕方をしていなかったのだ。
まずビール。
キリンだね。
最近キリンが出てくる店も、少なくなってきたね。
それにギョウザ、570円。
外はパリッと、中はジューシー。
この店、一通りの中華料理を出す本格的な店なのだが、僕みたいに独りで行く人間にとって嬉しいのは、カウンター席のみなのだ。
L字型の、10人も座ればいっぱいになってしまうくらいのカウンター。
カウンターと中の調理場の間に仕切りがないので、大将が手際よく注文をこなしていく様子がよく見えて楽しいし、また店全体に一体感がある。
テレビがついていて、それがあんまりくだらなくて笑ってしまったら、大将や他のお客さんも一緒に笑っていて、何とはなしに会話が始まる。
それで気持ちよくなってしまった僕は、もちょっと長居がしたくなり、
レバニラ680円、それに焼酎を注文。
まあ普通といえば普通のレバニラ、しかしこうやって、ガード下で、中華に焼酎、なかなかいいもんだ。
そしてシメの中華そば、570円。
あっさりしているがきちんとコクがある、鶏がらだしのスープ。
ちょっと硬めにゆでられた、わしっとした麺。
大振りの、脂が抜けた、腿肉チャーシュー、メンマにもやし、青ねぎ。
酒のシメには、まさにうってつけの味。
この店の味、特別変わった所もないのだが、全体として勢いが感じられるのだな。
やっぱり中華は、それがいちばん大事だよな。
紅蘭 (中華料理 / 横川、横川駅、横川一丁目)
★★★★☆ 4.0