2011-12-07
フライパンひとつで広島の味。
「広島のお好み焼き」
広島といえば、何といってもお好み焼きとなるわけだけれども、広島の人はお好み焼きを、家で焼くことは、それほど多くないのじゃないかという気がする。少なくとも私は、広島の人の家で、自分で焼いたお好み焼きを食べたことがない。大阪では、家にはかならず、たこ焼きをやく鉄板があると聞くけれど、広島のお好み焼きは、それとはだいぶ風情が異なる。
広島の人は、家でお好み焼きを食べるばあいにも、近所のなじみのお好み屋から持ち帰るか、配達してもらうことが多いのじゃないか。広島の人は、人によっては、週にいっぺんはお好み焼きを食べるわけなのだが、それをお店から買うことに、意義を感じているところがあるとおもえる。
広島には、市内で2千軒のお好み屋があるといわれている。広島にこれほど、お好み屋が広まった背景には、やはり原爆が関係あると聞いたことがある。原爆の投下で、莫大な数の人が亡くなった広島では、原爆によりご主人をなくした、未亡人の女性が、大量に生まれてしまった。保育園などだって、完備していなかった時代のこと、小さな子供をかかえた未亡人が、自分一人でできる仕事として、お好み屋を始めることが多かったのだそうだ。
お好み屋なら、自宅を改造して店舗とすることができる。材料も凝ったものを使わないから、仕入れも難しくないし、鉄板一つあれば、その鉄板の上で、そのままお客さんに食べてもらうことにより、調理から給仕、片付けまでを、手間をかけずに行うことができる。女性一人でする仕事として、うってつけだったということなのだろう。
だから広島の人は、お好み焼きを食べることが、そういう不幸な未亡人の人たちを、自分たちなりに応援する方法でもあったのだろう。今ではもちろん、お好み屋を戦争未亡人の人たちがやっているわけではないけれど、広島の人たちにとって、お好み焼きを食べることは、今でも、原爆で亡くなった人たちを鎮魂する意味合いが、あるのではないかという気がする。
お好み焼きは、戦争直後、日本全国で、広島と同じように焼かれ、食べられていたのだけれど、広島以外の場所では、ほかの食べ物の出現とともに、姿を消していった。広島だけが、今でも当時とそれほど変わらないお好み焼きを、食べつづけているというのは、広島の人たちが戦争によってうけた傷の深さを、物語っているように思えてならない。
広島の人が、家でお好み焼きつくるばあい、ホットプレートを使うことが多い。お好み焼きは、皮の上にキャベツやら肉やらをのせた本体を焼くほかに、焼きそばやら卵やらを焼かないといけない。だからどうしても、鉄板上にスペースが必要となり、ホットプレートをもたない私は、これまでお好み焼きを自宅で焼くことを、考えたことがなかったのだが、今回広島へ行き、あらためてお好み焼きを食べ、フライパンひとつでも、できないこともなさそうに思えたから、さっそく昨日、家でやってみた。
もちろんお好みソースは、おたふくソースを、広島で買ってきた。ただこれは、京都のスーパーでも、ふつうに売られている。
薄力粉に水をいれ、適当とおもわれる程度の濃さにする。
はじめ、店で見ていたくらいのかたさにしてみたら、うまく広げられずにいきなり失敗。素人はやわらかめにしておいたほうがよさそうだ。
こちらは成功。この上に、かつおぶし粉など魚粉をふる。べつに普通の花がつおでも、たぶんそれほど問題ない。
5ミリ程度の太さに切ったキャベツをたっぷりと盛り、その上に細めのもやしをのせる。
ここで広島では、天かすをのせるが、今回肉をたっぷり使ってみたら、味は問題なかった。ラードを少しのせたりしても、悪くないとおもう。
その上に、豚バラ肉をのせる。この時点で、かなりの高さになっている。
これをひっくり返さないといけないのだが、お好み屋のコテがないから、とりあえずふつうのフライ返しを左手にもち、右手に箸という体勢で、ひっくり返すのに挑戦してみた。どうかと思ったが、意外にだいじょうぶ。
ひっくり返すと、このようにちょっと分解してしまうことになるのだが、それはまた、元にもどせば問題ない。広島の凝った店では、わざわざキャベツを分解し、上下を返して、火を均等にいれるところもあるくらいだ。
キャベツをきちんとまとめて、そのまましばらく、キャベツが十分やわらかくなるまで、弱火で蒸す。フライパンのフタをしようか、ちょっと迷ったが、フタをしなくても、きちんと蒸せた。下手にフタをしてしまうと、水気が残ってよくない可能性もある。
キャベツが蒸し終わったら、いったんこれを、皿にとり出しておく。
今度は焼きそば麺を、ラードをひいたフライパンで焼く。ソースでちょっと、味をつけておく。水かだしを入れてもいいが、入れなくても問題なかった。
焼きそばも、焼けたらいったん、皿にとり出しておく。
次に卵。かならず油をひいてから割り落とす。テフロンだからだいじょうぶだと、油をひかずにそのまま割り落としたら、バッチリくっついてしまった。
卵は、割り落としたらすぐに、黄身をつついてちょっと混ぜ、上に焼きそばをのせる。卵がやわらかいうちに焼きそばをのせ、卵と焼きそばを、きちんと一体化させるのがポイントだ。
さらに焼きそばのうえに本体をのせ、全体をひっくり返す。
これもやはり、分解してしまうことになるが、きちんとまとめる。あとはお好みソースをたっぷり塗って、青のりをふれば、出来あがり。広島のお好み焼きには、紅しょうがはのせない。
たてよこに切って、食べる。お好み屋のばあいなら、鉄板のうえでコテで切ってくれたやつを、皿にもってくれるのだが、コテがないから、皿にもってから、包丁で切ってみた。
お好み焼きを切るのは、あくまでたてよこ。ピザのように放射状には切らない。まずたて半分に切り、さらによこに、4つに切る。
初挑戦のお好み焼きで、どういう味になるか、非常に不安だったのだが、いやいやいや、なんときちんと、広島のお好み焼きの味がした。近所のお好み屋のお好み焼きを持ち帰るのにくらべ、それほど遜色ない。
これならいつでも、広島の味をあじわえる。
お好み焼きにあう酒は、本来なら、いうまでもなくビールだ。しかし昨日は、ビールを買い忘れたため、いつもどおりの日本酒常温。
あとは、広島で買ってきた、広島菜。広島菜は、広島の名物なのだが、野沢菜とくらべ、もっとクセが少ない、ちょっと白菜に近いような、上品な味がする。
お好み焼きでつかった材料と、同じものを入れた吸物。材料をすこしでも、余らせないための作戦だ。
2010-12-17
かんらん車で朝ビール
広島にいた頃、お好み焼きもずいぶん食べ歩いたのだが、僕が死ぬほどうまいと思うところが2軒あって、そのうちの一つがここ、「かんらん車」。
大将はみっちゃん総本店で修行した。
みっちゃん総本店では、麺はカリカリには焼かない。
片面をある程度焼くだけだ。
それにはちゃんと理由があって、両面をカリカリに焼いてしまうと、麺がキャベツの水気を吸い込んで、初めはカリッとしているものの、すぐにヘナヘナになってしまうからだ。
実際麺をカリカリに焼くことで有名な人気店は、半分ほど食べた時点で麺がモソモソになってしまって、最後まで食べるのにほんとに苦労する。
ところがここの大将は、麺を両面、カリカリに焼き上げる。
にもかかわらず、最後までおいしく食べられる。
それには大将独自の焼き方の秘密がある。
秘密といっても店に行けば誰でも見られることだから書いてしまうと、卵をほとんど生のまま、麺に張り付けてしまうのだ。
こうすると、生の卵が麺をコーティングすることになって、麺は水気を吸い込まない。
考え方として、固焼きの麺にアンをからめる、長崎の皿うどんに似ている。
大将は長崎出身なのだ。
カキはかなりの大粒。
いやたまらん。
お好み焼き。
僕はビールを飲み終わったら酎ハイ。
いっしょに行った、広島にいたとき仲良くなった女性は、朝から焼酎のお湯割りで飛ばしてた。
キャベツはホクホク、麺はカリカリとろり、いや変わらずうまかった。
2010-03-05
広島己斐本町 「いもやいも吉」
昨日の昼めしは、広島お好み焼きの隠れた老舗「さざんか」が休みだったので、家から至近の、己斐ショッピングセンター内「いもやいも吉」へ行ったのだ。この脱力系の屋号からわかる通り、店主は「のんきな父さん」とでも言いたくなるような人で、男性ながら癒し系、お好み焼きも、枠にとらわれたりせず自由に作り、「お好み定食」といって、そば抜きのお好み焼きにごはんと味噌汁が付いたものや、オムライスなどもあったりする。
昨日頼んだのは、以前頼んでおいしかった、「ふわふわ玉子のお好み焼き」。卵3個を使ったふわふわの半熟卵が上にのせられたもので、「昨日思いついた新メニューなんだ」と言うので食べてみたら、これはまさにお好み焼きの盲点だ、とても言いたくなるような、意外なおいしさだったのだが、昨日再び頼んでみたら、「あ、そういえばそのメニュー忘れてた」とのこと、やはりこのおじさん、いちいち笑える。
でこれを、引っ越し屋が予想より早く来ることになり、持ち帰りにしたのだが、持ち帰りのお好み焼きって、食べたのは2度目なのだが、うまいな。味が落ち着いて、鉄板で食べるのとはまた違ううまさがある。広島の人はお好み焼きを、持ち帰りで食べる人も多いから、お好み店は、持ち帰って、ちょっと冷めてもおいしいように、鉄板で食べさせる場合とは焼き方を変えるという話を聞いたこともあるが、そんなことなら、広島にいるあいだに、もっと持ち帰りのお好み焼きも食べてみるんだったな。
ふわふわ玉子のお好み焼きは、600円だったか、650円だったか、そういう値段。
★★★★☆
2010-03-02
祇園 お好み焼き「きさや」
広島にはお好み焼きの焼き方、何通りかあるわけだが、有名どころで言うと、「みっちゃん」と「八昌」があるが、それともう一つ、「三八」(さんぱち)というのがあって、この三八の焼き方は、みっちゃんや八昌とは、コペルニクス的転換というくらい、違うのだ。
まず第一に違うのは、麺の扱い方で、みっちゃん・八昌チームは、麺と、キャベツや肉などの本体を、別々に調理して、最後に合体させるというやり方をするが、三八では、初めから、麺をキャベツや肉などといっしょに積み上げ、そのまま蒸らす。その麺というのが、またただ者ではないわけで、これは開店前の下準備で、イカ天かすといっしょに炒め、だしで味をつけたものを、袋や器に入れておいて、実際に作る段になるとそれを取り分け、さらにソースで味をつけて使う。
そして第二に、三八では、頃合いを見計らって、蒸しあがった本体を、大きな鉄のアイロンで、上から体重をかけてギュウギュウ押し付けるのだ。キャベツの汁が鉄板にジャーと音を立てて流れ出し、ぺったんこになったものを、もう一回こんもりと形を作りなおすのだが、こうやると、キャベツの水気が出てしまって、パサパサに固くなりそうな感じがするが、全くそんなことはない。まず第一に三八では、マジ、というくらい大量のキャベツを使うので、こうやって押しでもしないと、水気が多すぎるという結果になる。次に、押されて、キャベツと麺が混じり合うことによって、全体としてやわらかな、ふんわりした、ぷにぷにした感じの口当たりになる。
さらにこれが、最強だと思うのだが、キャベツから汁が出るときに、その汁が麺のソースで味がつき、それによって、キャベツにほんのりと、ソースの味がつくことになるのだ。
お好み焼きというと、普通、いちばん上側にだけソースが塗られて、麺とキャベツには味が付いていないものだが、やはり全体にきちんと味が付いていた方が、当然おいしいと僕は思う。
この焼き方、みっちゃん・八昌チームに比べて、あまり一般的じゃないと思うのだが、麺と本体を別に調理するのは、繁華街で営業する場合、本体だけをあらかじめ蒸しておくことによって、お客に早く出せるという事情もあるみたいで、繁華街の店がほとんどこの焼き方をするものだから、お好み焼きとはこういう焼き方をするものだと思われているところもあるのじゃないか。
たぶん昔は、住宅街のお好み屋では、こういう風に焼かれていたんだろうな。それを三八が大々的に広め、三八で修行した人が各地で、今でもこの焼き方をしている。僕は興味があって、その三八系の店に、知り得るかぎりひととおり通ったのだが、本家三八も含めて、その中で、この「きさや」と、中国道千代田インターすぐ近くにある「三八松浦」が、この2店は全く同じくらい、一番おいしい。
今日もきさやの、ふんわりぷにぷにのお好み焼き、変わらずうまかった。今不景気だし、しかも近くにイオンモール祇園店ができて、土日はお客をそちらに取られて、なかなか大変なのだそうだが、ぜひ頑張って続けてほしいな。
2010-02-23
猫屋町 「かんらん車」
今日も、広島を離れる前に、行っておかなければいけない店、なのだ。考えてみたら、行っておかなくてはいけない店、色々あるのだよな。
お好み焼きは、僕にとっては2強があって、この「かんらん車」は、そのうちの一つ。みっちゃん系の中では、最強じゃないかと思うんだがな。
みっちゃん総本店で修行した大将は、基本、みっちゃん流の、キャベツがほくほくとした、端正なお好み焼きを焼くのだが、この店が、みっちゃん系はもちろん、他の店ともちがう、最大の特徴は、麺の扱い方にあるのだ。
お好み焼きは、僕にとっては2強があって、この「かんらん車」は、そのうちの一つ。みっちゃん系の中では、最強じゃないかと思うんだがな。
みっちゃん総本店で修行した大将は、基本、みっちゃん流の、キャベツがほくほくとした、端正なお好み焼きを焼くのだが、この店が、みっちゃん系はもちろん、他の店ともちがう、最大の特徴は、麺の扱い方にあるのだ。
みっちゃん系のお好み焼きは、生地の上に、キャベツやら肉やらもやしやらをのせ、上下をひっくり返してしばらく蒸し、その間に麺をゆで、鉄板で焼いて、焼き上がった麺の上に、蒸した本体をのせ、さらに横で卵を割って、つぶして広げ、麺と合体させた本体をそこにのせ、しばらく焼いて、卵に火が通ったら、ひっくり返して、ソースを塗って、トッピングをかけて出来上がり、という工程を経て、作られる。いちおう書いてみたが、これ文だけ読んでも、見たことない人にはわかりにくいな。
まあこの工程の全体は、どうでもいいのだが、この店では、最後に卵に火を通すとき、その時間3秒、半熟どころか、ほとんど生の状態のまま、ひっくり返してしまうのだ。そうするとどういうことになるかと言うと、焼けた麺のあいだを、ドロドロの玉子が浸透し、麺が玉子でコーティングされる、ということになるのだ。これがうまいのだな。
まず麺の食べ応え自体が、これによっておいしくなるのはもちろんで、大将は長崎出身なのだそうだが、長崎の皿うどん、あの感覚なのだと思う。焼けた麺に、ドロリとしたおいしい液体というのは、相性として、これ以上のものはないよな。
そしてさらに、こうやって麺が玉子でコーティングされることによって、時間がたっても味が変わらないのだ。
麺がカリカリに焼かれたお好み焼き、ずいぶんあると思うが、あれはほとんどが、最初の一口二口はいいのだが、時間がたつと、乾燥した麺が、下にある、ホクホクのキャベツの、水分を含んでしまって、そうすると、モソモソになってしまう。これは最悪で、お好み焼きは、食べるのに時間がかかるから、半分くらい食べ進んだ頃には、麺がこの、モソモソ状態になってしまい、僕に言わせると、ほとんど食べられたものではない、という状態になってしまう。
しかしこの店の麺は、ドロドロ玉子でコーティングされているから、水分を含んでしまうということが、まったくない。食べ終わるまで、味が変わらず、おいしいままなのだ。これは大きい。
みっちゃん総本店出身の人って、お好み焼きを焼く技術としては、やはり一日の長があるのじゃないかと思うのだよな。その技術をもって、さらに自分の発想で、新しい焼き方に挑戦するこの店、僕はいいと思うのだよな、ほんとに。
2009-10-04
朝おっこん
家から至近の場所に新しくお好み屋ができたので、開店早々、開店時間に、早速行ってみたのだ。自宅を改造したみたいだが、お好み屋ってこうやって始めてしまえるところがすごいよな。店主は以前、脱サラして広島駅近くでお好み屋をやっていたそうだが、事情があって閉店し、13年ぶりにまたここで、再開したのだとのこと。開店早々でまだ慣れていなかったりするかと思ったが、そんなことはなく、手馴れた、危なげない手つきだった。
当然まずビール。
肉玉そば、600円。普通においしいお好み焼き。袋麺をあまり焼かずに、だし汁でさっとほぐして、そのまますぐ、本体と合体させてしまうというのが、特徴といえば特徴かな。まあしかしお好み焼きに、余計な特徴などないほうがいいのだ。
早速、持ち帰りなどバンバン注文が入っているみたいだった。このあたりはお好み屋、意外に少ないから、近所の人に重宝されるだろうな。
ちなみに今日も、いい天気だった。
さっちゃん (お好み焼き / 広電西広島(己斐)、西広島、東高須)
★★★☆☆ 3.0
当然まずビール。
肉玉そば、600円。普通においしいお好み焼き。袋麺をあまり焼かずに、だし汁でさっとほぐして、そのまますぐ、本体と合体させてしまうというのが、特徴といえば特徴かな。まあしかしお好み焼きに、余計な特徴などないほうがいいのだ。
早速、持ち帰りなどバンバン注文が入っているみたいだった。このあたりはお好み屋、意外に少ないから、近所の人に重宝されるだろうな。
ちなみに今日も、いい天気だった。
さっちゃん (お好み焼き / 広電西広島(己斐)、西広島、東高須)
★★★☆☆ 3.0
2009-09-13
今日のめし
朝めし、うどん。今日はトッピング、オールスターが勢揃いだ。これに醤油をかけて食べる。
昼めし。今日も午前中だけ仕事があったので、昼ビールの誘惑、打ち勝ち難く、この「いもやいも吉」、看板なくて暖簾だけなのだが、家から至近で、人を食ったような店の名前が表す通り、味のある大将がやっていて、このところお好み焼きはとんとご無沙汰していたが、昼ビールには打ってつけの店なのだ。
メニューはお好み焼きの他に焼きそば、焼きめし、ふわふわ玉子のオムライス、あと「お好み定食」と言ってそばの入っていないお好み焼きに白めしと味噌汁を付けるという、広島ではここだけなんじゃないかと思うような意欲的なものまである、お好み屋としてはかなり異端なのだが、その大将が、「長年お好み屋をやっているが、昨日やっと思い付いた」という新メニュー、「お好み焼きそば入り・ふわふわ玉子」650円、というのがあったので、それを食べてみることにした。
ビールはキリンラガーの缶。2本飲んだ。
お好み焼きそば入り・ふわふわ玉子。なかなかイケる。卵3個を溶きほぐし、鉄板で半熟にして上に載せたというもので、ケチャップは写真を撮ろうとしたら、わざわざそのためにかけてくれたのだが、たしかにお好み焼きは、ソースに卵の組み合わせで、今、巷でけっこう流行っているふわふわ卵のオムレツとか、オムライスとか、カレーとか、そういうものと、元々の考え方は一緒なんだよな。そう考えるとこういう発展の仕方は、必然だよな。
まあしかし、お好み屋のいいところは、料理の味がどうこうではなく、近所のおいちゃん、おばちゃんが集まって、かかっているくだらないテレビを眺めながら、他愛もない話をしたりして時間を過ごす、というところにあるんだよな。僕もそこで、初めて会った人と、なんとなくちょっと話をしたりもしながら、昼ビールを満喫した。
晩めし。マダムジョイでカンパチのかま、左右セットで298円、これはどう考えても安いよな、でそれを塩焼きにした。かまってただ安いというだけじゃなく、実際身の部分よりこっちの方が、油が乗っててぷりぷりしてて、断然うまいと思うのだ、焼いたり煮たりするには。とまあ、主張する必要もないよな、別に自分一人で楽しんでいれば、それでいいのだ。
昼めし。今日も午前中だけ仕事があったので、昼ビールの誘惑、打ち勝ち難く、この「いもやいも吉」、看板なくて暖簾だけなのだが、家から至近で、人を食ったような店の名前が表す通り、味のある大将がやっていて、このところお好み焼きはとんとご無沙汰していたが、昼ビールには打ってつけの店なのだ。
メニューはお好み焼きの他に焼きそば、焼きめし、ふわふわ玉子のオムライス、あと「お好み定食」と言ってそばの入っていないお好み焼きに白めしと味噌汁を付けるという、広島ではここだけなんじゃないかと思うような意欲的なものまである、お好み屋としてはかなり異端なのだが、その大将が、「長年お好み屋をやっているが、昨日やっと思い付いた」という新メニュー、「お好み焼きそば入り・ふわふわ玉子」650円、というのがあったので、それを食べてみることにした。
ビールはキリンラガーの缶。2本飲んだ。
お好み焼きそば入り・ふわふわ玉子。なかなかイケる。卵3個を溶きほぐし、鉄板で半熟にして上に載せたというもので、ケチャップは写真を撮ろうとしたら、わざわざそのためにかけてくれたのだが、たしかにお好み焼きは、ソースに卵の組み合わせで、今、巷でけっこう流行っているふわふわ卵のオムレツとか、オムライスとか、カレーとか、そういうものと、元々の考え方は一緒なんだよな。そう考えるとこういう発展の仕方は、必然だよな。
まあしかし、お好み屋のいいところは、料理の味がどうこうではなく、近所のおいちゃん、おばちゃんが集まって、かかっているくだらないテレビを眺めながら、他愛もない話をしたりして時間を過ごす、というところにあるんだよな。僕もそこで、初めて会った人と、なんとなくちょっと話をしたりもしながら、昼ビールを満喫した。
晩めし。マダムジョイでカンパチのかま、左右セットで298円、これはどう考えても安いよな、でそれを塩焼きにした。かまってただ安いというだけじゃなく、実際身の部分よりこっちの方が、油が乗っててぷりぷりしてて、断然うまいと思うのだ、焼いたり煮たりするには。とまあ、主張する必要もないよな、別に自分一人で楽しんでいれば、それでいいのだ。
2009-04-05
東広島 「お好み焼 せと」
以前から、何度かブログで目にして、行きたいと思っていたのだ。
「塩お好み焼」が話題だが、普通の肉玉そばも、関西風をベースにしながら、変わった焼き方をするらしい。
お薦めの、肉玉そばネギかけ、700円を注文。
ただの肉玉そばだったら600円。
焼き方だが、確かに変わっていた。
まず麺を袋から出して鉄板で温め、それから生地を丸く伸ばす。
生地に魚粉をかけ、細い千切りのキャベツ、そこに紅しょうが、青ねぎ、また魚粉をかけ、たっぷりの天かす。
そしてやおら、その上に、温めていた麺をのせ、そして三枚肉を三枚。
普通は麺は、中に入れるならキャベツの下、または別に焼いて、肉の上、に入るから、この場所はかなり独自だな。
ひっくり返してしばらく蒸らし、再び戻すと、肉と麺は、きつね色にこんがり焼けてる。
肉から出た脂も、麺が全部吸い込んでるだろうから、うまそうだな、麺が。
それからまた次がすごい。
こんがり焼けた上面にソースを塗り、化学調味料をかけたら、その真ん中に、コテでほじくって直径3センチほどの穴を開け、その周りに土手のように青ねぎを盛り上げたら、その穴に、生卵、これを割り入れるのだ。
すりゴマをふりかけて出来上がり。
卵は割って、よくねぎにまぶしてください、とのこと。
このお好み焼、かなりうまい。
細切りキャベツが、しんなりしながらも、まだ水を含んでいるという感じで、全体としてふわっとした仕上がり。
好きなんだよな、僕は、こういう、ふわっとしたお好み焼。
そのふんわり感を、生卵が上部の麺や、また穴を通して下のキャベツにも浸透するだろう、それが後押しするようになっている。
しかしただふんわりしているのではなく、麺はこんがり焼けているから、このこんがりとふんわりのコントラストも楽しめる。
広島のお好み焼にはまず入ることのない、紅しょうがが、またいい味のアクセントになっている。
全体としてかなり繊細な、そして上品な味だ。
女将がよく話をしてくれる人で、聞くと女将のお母さんが、大正時代から、大阪でお好み焼き屋をやっていたそうだ。
その頃の関西のお好み焼、聞いてちょっと驚いたが、具を生地に混ぜ込んでしまって焼く、今のやり方ではなく、「洋食焼き」と言っていたそうだが、鉄板に生地を丸く伸ばして、キャベツをのせて、紅しょうが、天かすをかけ、しかしその頃は肉や麺ではなく、とろろ昆布やら竹輪やら生イカやら、そんなものをのせて、ウスターソースをかけ、半分に折って出していたのだそうだ。
具を生地に混ぜ込むやり方は、戦後、繁華街で数をこなすために編み出された、新しい焼き方なのだとか。
今でも大阪の街の駄菓子屋などでは、その焼き方で焼いたお好み焼を出す店があるのだそうだ。
関西と広島、今ではお好み焼はかなり違ってしまっているが、元は一緒だったということなのだよな。
女将は、その、お母さんが焼いていたお好み焼きをベースに、その良さを壊さぬよう、麺と肉、卵の入れ方を研究し、この焼き方にたどり着いたのだそうだ。
ただ単に他とは違ったことをしようとして、このような変わった焼き方をしているのではないのだな。
だからこのお好み焼は、関西風でも広島風でもなく、お好み焼の原点を、女将が独自に発展させた、言ってみればガラバゴス諸島の動植物みたいなものなのだ。
すごいな。
女将は元々、熊野で10年ほどお好み屋をやっていて、それからしばらく、色んな事情で中断していたのだが、お好み屋をまたやりたい、と思い続け、縁あってこの場所で4年前、再度店を始めたそうだ。
どうしてそんなにお好み屋をやりたいと思ったのかと聞いたら、お客さんが来てくれて、食べておいしいと言ってくれたり、色々話をしたり、そういう人と人との出会いが楽しいから、なのだそうだ。
実際、一見の僕にも色々話しかけてくれ、自分の身の上話に近いような話もしてくれたり、また今日は午後3時からの休憩時間以後に、お客さんがバタバタ何人か、入ってきたのだが、ダメとも言わずにそのまま入れて、ちゃんとお好み、焼いていたし。
ラーメンとかだと、もうすでに仕込んであるものを、ゆでたり入れたりしてすぐ出せるが、お好み焼は、客の目の前で延々と焼かないといけない。
そこで交わされるやりとり、そして醸し出される和気あいあいの空気というのは、飲み屋は別として、お好み屋ならではだよな。
この店、かなり田舎にある、何でもないお好み屋なのだが、確かに話題になるだけある、実際ほんとにいい店なのだと思った。
お好み焼 「せと」 (お好み焼き / 八本松)
★★★★☆ 4.0
「塩お好み焼」が話題だが、普通の肉玉そばも、関西風をベースにしながら、変わった焼き方をするらしい。
ただの肉玉そばだったら600円。
焼き方だが、確かに変わっていた。
まず麺を袋から出して鉄板で温め、それから生地を丸く伸ばす。
生地に魚粉をかけ、細い千切りのキャベツ、そこに紅しょうが、青ねぎ、また魚粉をかけ、たっぷりの天かす。
そしてやおら、その上に、温めていた麺をのせ、そして三枚肉を三枚。
普通は麺は、中に入れるならキャベツの下、または別に焼いて、肉の上、に入るから、この場所はかなり独自だな。
ひっくり返してしばらく蒸らし、再び戻すと、肉と麺は、きつね色にこんがり焼けてる。
肉から出た脂も、麺が全部吸い込んでるだろうから、うまそうだな、麺が。
それからまた次がすごい。
こんがり焼けた上面にソースを塗り、化学調味料をかけたら、その真ん中に、コテでほじくって直径3センチほどの穴を開け、その周りに土手のように青ねぎを盛り上げたら、その穴に、生卵、これを割り入れるのだ。
すりゴマをふりかけて出来上がり。
卵は割って、よくねぎにまぶしてください、とのこと。
このお好み焼、かなりうまい。
細切りキャベツが、しんなりしながらも、まだ水を含んでいるという感じで、全体としてふわっとした仕上がり。
好きなんだよな、僕は、こういう、ふわっとしたお好み焼。
そのふんわり感を、生卵が上部の麺や、また穴を通して下のキャベツにも浸透するだろう、それが後押しするようになっている。
しかしただふんわりしているのではなく、麺はこんがり焼けているから、このこんがりとふんわりのコントラストも楽しめる。
広島のお好み焼にはまず入ることのない、紅しょうがが、またいい味のアクセントになっている。
全体としてかなり繊細な、そして上品な味だ。
女将がよく話をしてくれる人で、聞くと女将のお母さんが、大正時代から、大阪でお好み焼き屋をやっていたそうだ。
その頃の関西のお好み焼、聞いてちょっと驚いたが、具を生地に混ぜ込んでしまって焼く、今のやり方ではなく、「洋食焼き」と言っていたそうだが、鉄板に生地を丸く伸ばして、キャベツをのせて、紅しょうが、天かすをかけ、しかしその頃は肉や麺ではなく、とろろ昆布やら竹輪やら生イカやら、そんなものをのせて、ウスターソースをかけ、半分に折って出していたのだそうだ。
具を生地に混ぜ込むやり方は、戦後、繁華街で数をこなすために編み出された、新しい焼き方なのだとか。
今でも大阪の街の駄菓子屋などでは、その焼き方で焼いたお好み焼を出す店があるのだそうだ。
関西と広島、今ではお好み焼はかなり違ってしまっているが、元は一緒だったということなのだよな。
女将は、その、お母さんが焼いていたお好み焼きをベースに、その良さを壊さぬよう、麺と肉、卵の入れ方を研究し、この焼き方にたどり着いたのだそうだ。
ただ単に他とは違ったことをしようとして、このような変わった焼き方をしているのではないのだな。
だからこのお好み焼は、関西風でも広島風でもなく、お好み焼の原点を、女将が独自に発展させた、言ってみればガラバゴス諸島の動植物みたいなものなのだ。
すごいな。
女将は元々、熊野で10年ほどお好み屋をやっていて、それからしばらく、色んな事情で中断していたのだが、お好み屋をまたやりたい、と思い続け、縁あってこの場所で4年前、再度店を始めたそうだ。
どうしてそんなにお好み屋をやりたいと思ったのかと聞いたら、お客さんが来てくれて、食べておいしいと言ってくれたり、色々話をしたり、そういう人と人との出会いが楽しいから、なのだそうだ。
実際、一見の僕にも色々話しかけてくれ、自分の身の上話に近いような話もしてくれたり、また今日は午後3時からの休憩時間以後に、お客さんがバタバタ何人か、入ってきたのだが、ダメとも言わずにそのまま入れて、ちゃんとお好み、焼いていたし。
ラーメンとかだと、もうすでに仕込んであるものを、ゆでたり入れたりしてすぐ出せるが、お好み焼は、客の目の前で延々と焼かないといけない。
そこで交わされるやりとり、そして醸し出される和気あいあいの空気というのは、飲み屋は別として、お好み屋ならではだよな。
この店、かなり田舎にある、何でもないお好み屋なのだが、確かに話題になるだけある、実際ほんとにいい店なのだと思った。
お好み焼 「せと」 (お好み焼き / 八本松)
★★★★☆ 4.0
2009-03-19
庚午 「お好み焼 山本」
庚午の住宅街の一角に佇む、イタリアンレストラン風の小洒落た建物。
「炎の鉄板」
http://www.chugoku-np.co.jp/okonomi/nishi/0825579572.html
によると、店主は広島市内で10年にわたって修行し、昨年3月、夢だった自分の店をオープンしたのだそうだ。
実のお姉さんと一緒にやっているそうで、この建物なんかも、色々相談しながら考えたりしたんだろうな。
それで結局、お姉さんの意見が通ったということだな、このイタリアンレストラン風。
入り口を入ると、まさにイタリアンレストランなんかにありそうな、ケーキのショーケースがあって、デザートが並べられている。
これは週替りでお姉さんが作っているのだそうだ。
奥には鉄板。
新しいせいもあるとは思うが、鉄板も、厨房の機器も、ぴかぴか。
きれい好きなんだな。
メニューには色々なスペシャルもあるみたいだったが、やはり初回は肉玉そばを注文。
700円。
焼き方としては、基本、みっちゃん系、生麺を使った、繁華街でよく見るやり方。
使う調味料なんかに微妙な工夫があるようなのと、ちょっと珍しいのは、玉子をほとんど生のような状態で、すぐに返してしまうこと。
こうすると、液体状の玉子がパリッと焼けた麺にしみ込んで、おいしいんだよな、うんうん。
いちいち「玉子は半熟でいいですか」と聞いてくれたりして、この辺に店主の主張があるようだ。
全体として、きちんと焼いてくれるので、好感が持てる。
味に飽きたら、
各種調味料を使うこともできる。
僕は後半、ガーリックとコショウを使った。
せっかくだから、デザートも食べてみた。
二色のヨーグルトゼリー、200円。
お好み焼きで辛くなった口に、甘いデザートはいいな。
上はイチゴか何かのゼリー、下はヨーグルトのゼリーなのだが、上のゼリーがイチゴとも違うような微妙な感じの味がしたので、何が入っているのかを店主に訊くと、「それは相方がやっているので、自分は分かりません」とのこと。
相方は休憩中だったのだ。
でもそのくらいは、ちゃんと聞いておかないといけないね。
お好み焼 山本 (お好み焼き / 草津、古江)
★★★★☆ 4.0
「炎の鉄板」
http://www.chugoku-np.co.jp/okonomi/nishi/0825579572.html
によると、店主は広島市内で10年にわたって修行し、昨年3月、夢だった自分の店をオープンしたのだそうだ。
実のお姉さんと一緒にやっているそうで、この建物なんかも、色々相談しながら考えたりしたんだろうな。
それで結局、お姉さんの意見が通ったということだな、このイタリアンレストラン風。
入り口を入ると、まさにイタリアンレストランなんかにありそうな、ケーキのショーケースがあって、デザートが並べられている。
これは週替りでお姉さんが作っているのだそうだ。
奥には鉄板。
新しいせいもあるとは思うが、鉄板も、厨房の機器も、ぴかぴか。
きれい好きなんだな。
メニューには色々なスペシャルもあるみたいだったが、やはり初回は肉玉そばを注文。
700円。
焼き方としては、基本、みっちゃん系、生麺を使った、繁華街でよく見るやり方。
使う調味料なんかに微妙な工夫があるようなのと、ちょっと珍しいのは、玉子をほとんど生のような状態で、すぐに返してしまうこと。
こうすると、液体状の玉子がパリッと焼けた麺にしみ込んで、おいしいんだよな、うんうん。
いちいち「玉子は半熟でいいですか」と聞いてくれたりして、この辺に店主の主張があるようだ。
全体として、きちんと焼いてくれるので、好感が持てる。
味に飽きたら、
各種調味料を使うこともできる。
僕は後半、ガーリックとコショウを使った。
せっかくだから、デザートも食べてみた。
二色のヨーグルトゼリー、200円。
お好み焼きで辛くなった口に、甘いデザートはいいな。
上はイチゴか何かのゼリー、下はヨーグルトのゼリーなのだが、上のゼリーがイチゴとも違うような微妙な感じの味がしたので、何が入っているのかを店主に訊くと、「それは相方がやっているので、自分は分かりません」とのこと。
相方は休憩中だったのだ。
でもそのくらいは、ちゃんと聞いておかないといけないね。
お好み焼 山本 (お好み焼き / 草津、古江)
★★★★☆ 4.0
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