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2012-08-15

高菜のウハー

昨日の晩酌は・・・。
高菜のウハー。






タッパーに一杯のおいしい高菜が冷蔵庫に入っているため、その利用方法を連日あれこれ考えることになっているおっさん。
献立を考えるときは、普通ならば何の材料を使うかから考え始めないといけないわけですが、材料が1つ決まっていると、いつもとは違った思考回路が働くような感じがするのがおもしろいですよね。






高菜は漬物ですから、まずはもちろん、そのまま食べればいいわけですが、九州のとんこつラーメンの店では、高菜をゴマ油と唐辛子で炒めたものが出てきたりして、それがすごくうまい。
そこでゴマ油と唐辛子で炒めたらうまそうな、豚肉だとか、あさりだとかと一緒に炒め合わせてみると、これが予想通り、大変うまかったわけなんです。
高菜に合いそうなものをあと考えると、ニンニクなんですよね。
ニンニクの効いたとんこつラーメンと、高菜の炒めたのはとてもよく合う。






ニンニクといえば、まあまず第一に中華になると思いますが、洋食でもニンニクをふんだんに使います。
そこで昨日は、洋風のスープに、高菜を入れてみることにしました。
洋風といっても、ロシア風。
「ウハー」という名前の魚のスープです。






僕はロシアのウラジオストックでホームステイをしたことがあり、泊めてもらった家のご主人の友達が漁師で、漁師がその日の朝に川でとれた魚を使って作ったウハーを食べさせてもらったことがあるんです。
魚が新鮮ですから余分なものは何も入れず、沸かした湯にぶつ切りにした魚と玉ねぎ、ジャガイモを入れて、塩味で煮込むだけというダイナミックな料理ですが、ここにウクロープという、ロシア独特の香草の塩漬けを入れるんです。
ウハーはウクロープが味の決め手となり、なんとも素朴で、しみじみとした味になるわけなんですが、このウクロープの代わりに、高菜を使ってみたらどうかと考えたわけなんですね。
高菜漬けも香草の塩漬けの一種といえるでしょうから、これを入れたウハーはロシアとは違った味になるにせよ、それなりにおいしいものが出来あがりそうな感じがします。






ウハーを作るのは、ほんとに簡単。
魚は、白身系のものなら何でもOKです。
昨日はスーパーで安く売っていたサーモンを使いましたが、タラとか鯛とかでももちろんOK。
タラは甘塩をしてあるやつでもおいしくできます。
鍋に湯を沸かして、魚は切り身ならそのまま入れて、あとはザクザクと切った玉ねぎ、ゴロゴロに切ったジャガイモ。
魚がその日にとれたものでなければ、ニンニク1かけとローリエ1枚も放り込みます。
そして高菜漬け。
塩加減をし、15分煮込めば出来あがり!






ウハーはそのまま食べてもいいですが、バターに黒コショウを入れるとコクが出ます。
オリーブオイルにレモン汁というのも、また合います。






味はどうでしょうか・・・。
うまいです。
高菜のだしが効いて、しみじみとした味わい。






ロシア生まれのチェブラーシカ君、味はどうかね。
「ロシアのウハーとはちがうよ」
わかってるよ、そんなこと。






アジの干物のサラダ。
アジの干物をこんがりと焼いて、ほぐして入れる。






酒は白ワイン・・・。
ほんとうは半分にしておこうと思いながらも、ついつい1本空けてしまいました。