まあもちろん夜、オネエちゃんと飲む酒もうまいですが、要は酒は、人間の心地よさを増幅してくれるところがあるから、心地よい場所や状況で酒を飲むと、とても癒されることになるというわけなんです。
ただ自然の中といっても、ただ岩の上の座って缶ビールを飲むというのでは、イマイチ味気ない。
やはり多少なりとも、文化的な施設が必要なんですね。
自然の中にありながらも、お膳が置かれ、座布団が敷かれている。
そこで皿に盛られたものを箸でつまみながら、コップに入った酒を飲むというのでないと、あまりくつろげない。
だから海の家とかキャンプとかいうものは、酒を飲む場所としては王道になるのじゃないかと思います。
夏らしい気持ちよい青空がひろがる昨日、ここ1週間ほどとてもまじめに仕事をしたおっさんは、嵐山へ昼酒をしに行くことにしました。
またその川沿いに、酒を飲むにはうってつけな、しかも値段が安いお茶屋があり、おっさんは時々そこへ来ては、昼間から酒を飲みます。
嵐電嵐山駅から渡月橋にむかい、橋を渡らず大堰川沿いを山にむかって歩き、ちょっと行ったところにあるそのお茶屋が、ところが昨日はやっていない。
水曜で、定休日だったみたいです。
さらに山へむかって歩いたところにあるもう1軒のお茶屋へ行ってみると、そこもやっていない。
困ったなと思って川の対岸を見わたすと、山のふもとにお茶屋らしきものがある・・・。
早速行ってみることにしました。
対岸へ渡るのに橋を通るとなると、かなり大きく戻らないといけないことになる。
ところがなんと、ボートがあるのでした。
ボートをこぐなど久しぶりだったおっさん。
到着した「琴ケ瀬茶屋」は、山のふもと、川を目の前にした場所にあります。
さらに人がにぎわう場所からは、ボートで来ないといけない奥まった場所にあるから、水曜日とはいえ他にお客さんは1組だけ。
これはほんとうに穴場です。
とりあえずビール。
イカゲソ焼き。
こんな場所で、こんな安値で商売をして、成り立つのか聞いてみると、この茶店だけではまったく成り立っていないとのこと。
ただ移動船が2槽あり、それを使って川下りの船に乗るお客さんに、お酒やらつまみやらを販売することで、収益を得ているのだそうです。
夏の午後、川面を行き交う屋形船やら、ボートやらをぼんやりと眺めながら、ちびりちびりと酒を飲む。気分は最高。
店番するのは、おばちゃん、おいちゃんの他に、若いオネエちゃんもいます。
おっさんは注文のタイミングを見計らい、オネエちゃんばかりをテーブルに呼んでは、ちょこちょこと話をする。
「酒をおごる」と言ったら、酒は飲めないとのこと。
ジュースをおごってあげました。
あまりの気持ちよさに、日本酒をおかわり。
ここはのんびりと昼酒をするには、ほんとにオススメです。
営業するのは3月中旬から12月中旬まで。
定休日はありませんが、雨が降って川が増水すると、自動的に休みになってしまうそうです。
琴ケ瀬茶屋ホームページ
家に帰って、ちょっと昼寝して晩酌。
いわしは新鮮なやつなら丸ごと炊いて、頭からかぶりつく。
1センチ幅くらいに切って焼き網で焼き、削り節にポン酢しょうゆをかけたなす。