僕は東京で育ち、原爆については一般常識以上のことは知りませんでしたが、2年ほど広島にいたことがあるんです。
広島へ行って、まずびっくりしたことは、写真でしか見たことがなかった原爆ドームは、実は広島市の中心街にあるんですね。
近代的なビルやらデバートやらが立ち並ぶ、その中に、あの廃墟のような原爆ドームがそのままの形で保存されている。
僕はそれを見て、広島の人にとっては現在でも、原爆は日常の一部なんだということを強く感じました。
広島を離れてしまうと、原爆が日常の一部とまではなることはありません。
でも原爆は、広島にではなく、日本に落とされたものなんですよね。
ですから原爆で亡くなった人の慰霊は、広島の人にまかせるのではなく、日本人が全体として引き受けていかなければいけない。
そのためには、原爆についてほんの少しでもいいから、想うことが大切だろうと思い、僕も原爆のことを少しだけ、ここに書かせていただきました。
というわけで、おっさんの昨日の晩酌。
金がないおっさんは、なんとか安いもので乗り切ろうと考える。
となると代表選手は、いわしに続き、あさりということになるわけですね。
あさりも和洋中、世界中で、さまざまな料理に利用されている。
やっぱり安いから、みんなしょっちゅう食べるわけですよね。
日本流にやるのなら、みそ汁や吸物もいいけれど、やはり酒蒸しということになるでしょう。
酒とほんの少しのしょうゆだけ垂らして、あさりのうまみを存分に味わう酒蒸しは、酒の肴としてこれ以上のものはないわけですが、ただ唯一残念なのは、あの汁。
酒蒸しにしてしまうと、あさりのうまみがたっぷりと出た汁が、食べ終わったあと器に残ってしまうことになるんですね。
それはあまりにももったいない・・・。
というわけで、昨日はあさりの汁を吸わせるために、酒蒸しにジャガイモを加えてみました。
あさりとジャガイモの相性は抜群。
作るのは簡単ですけど、なんともうまい、酒の肴ができ上がります。
早速やってみよう!
塩抜きし、よく洗ったあさりを鍋にいれ、酒4分の1カップ、水4分の1カップ、それにしょうゆをほんのひとたらしして、火にかける。
鍋に残った汁で、ジャガイモを、フタをして10分間蒸し焼きにする。
青ネギをふって食べます・・・。
これはうまい!