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2011-01-22

鶏の水炊き

昨日は昼からでかけて、四条大宮に戻ってきたのが夜の8時半。
寒いしお腹も減ったしで、どこかの飲み屋で熱燗飲みながら食事をしようかとも思ったが、けっきょくグルメシティで買い物して、家で晩酌することにした。
まずお風呂に入りたかったということもあるのだが、僕は最近、完全に、家のほうが落ち着いて、気持よく飲めるのだな。

ネットの仲間とチャットしながら、自分の作ったつまみをアテに、好きな酒を飲む。
たいしたつまみを作るわけでもないのだが、自分の好きなものを、好きな味にできるから、下手な飲み屋で出てくるものより全然うまく、しかも圧倒的に安い。

数年前、まだ毎日料理するというようにはしていなかった頃には考えられないことで、その頃は自分ひとりのために自分で料理するということは、寂しく、悲しいことだと思っていたのだが、今ではまったく正反対。
あまり家でばかり飲んでいるのも、世間が狭くなりそうだし、飲み屋への付き合いもあるから、それでときどき外へ飲みに行くということになっている。

グルメシティをいろいろ見て回ったのだが、昨日はどうしても、鶏の水炊きが食べたくなった。
おととい湯豆腐に鶏を入れて食べたばかりなのだが、これが非常にうまく、しかもなまじ中途半端な量を食べてしまったものだから、じゅうぶん満足しなかったということみたいだ。
特売ではなかったので、ちょっと高かったけれど、国産の鶏もも肉を買い、あとは豆腐、白菜1/8カット、それにえのき。

湯通しした鶏肉と、だし昆布、それに野菜を鍋に入れ、酒をドボドボとふりかけ、水を張る。
あとはこれを火にかけるだけ。
火が通りやすいえのきだけは、ちょっと後から入れてもいいのだけれど、僕は晩酌を2時間くらい、延々と続けるので、野菜がしんなりとしてきたら、白菜の芯とかがまだ硬くても、火を落とし、野菜がだんだんやわらかくなっていくという、味の変化を楽しむようにしていて、初めの煮加減にちょっとくらいムラがあっても、あまり関係ないのだ。

水炊きが急に好きになってしまった理由が、このタレで、醤油に青ネギとおかか、今までおろしたショウガを入れていたのをやめ、かわりにレモン汁をすこし落とす。
店で売ってるポン酢を買うより、醤油がちょっと勝った味のポン酢が好きな、僕の好みどおりに調整できて、これがたまらない。
野菜を食べるときには薬味はつけず、肉を食べるときには青ネギだけ、豆腐のときにはおかかもいっしょにという具合に、味つけをチマチマ変えられるというのも楽しい。

酒は松竹梅の冷や。
これは熱燗のときよりも、フルーティーな風味が匂いたち、また熱燗とはぜんぜんちがう飲み口になる。
1合半飲んだらけっこう十分という感じになり、けっきょく2合飲みはしたが、満足して床に入った。