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2010-07-25

還幸祭

祇園祭の最後をかざる還幸祭。お神輿を八坂神社に返す日だ。街中を練り歩くのだが、家から近くの三条商店街にある八坂神社の御供社に、3基のお神輿すべてが立ち寄るということで、僕はそのあたりで待機することにした。

お神輿が出る夕方5時頃になると、にわかに雷。それも街中のすぐそのあたりに落ちまくり、それからさらに大粒の雨。これは雰囲気盛り上げるわ。でも三条商店街はアーケードになっているから、濡れる心配はないのである。

まずは寿司屋で腹ごしらえ。

ビールに寿司をぱくついたら、酒心に火がついて、本格的に飲むことに。

先にお金を渡しておいて、神輿が来たら外へ出て、行ったらまた戻って飲む。これは良かったな。

まずはお神輿に先立って、宮本講社神宝奉持列。

儀式を行ない帰っていく。

ホッケにお銚子もう一本。

いよいよ神輿到着。

これはすごかった。お神輿の前後に総勢100人くらいの男たちが一緒に歩いて行くのだが、これがコワイ。京都の街のどこに、これだけの荒くれ男どもが隠れていたのかと思うくらい。「ほいっとー、ほいっとー」と野太い掛け声をかけながら進んでいく。

商店街には太鼓が出て、否が応にも雰囲気を盛り上げる。

三条商店街を進み、

御供社の前にくると神輿を上にかつぎ上げ、

ほいっとー、ほいっとーの掛け声に合わせて上下に揺する。すごい迫力だ。

三条商店街は休憩場所にもなっていて、男衆に炊き出しの食べ物や酒がふるまわれる。

僕もいつも行く魚屋のおばちゃんから、お相伴にあずかる。この魚屋の若大将も、神輿をかついでいるのだ。

ひと通り飲み食いが終わると、神輿はまた進んでいく。僕は3基の神輿のうち2基をここで見て、夜は用事があったものだから、後ろ髪を引かれながら家に帰ったのだが、八坂神社前に3基の神輿が集結すると、これがまたすごいことになるらしい。

神輿をかつぐ男たち、何も皆が皆、普段から荒くれているというわけではなく、神輿をかつぐ時だけは、思い切り荒くれていいよ、ということになっているのだろう。大規模な祭というのは、僕は祇園祭が初めてなのだが、日本も昔は切った張ったが当たり前の世界だったわけで、そういうものを少しでも鎮めるために、男たちの荒くれを神様に向けて発散するという、そういうものだったのだろうな、神輿というものは。新選組の隊士とかも、神輿かついだんだろうな、ほいっとー、ほいっとーとか言って。

寿司屋はお勘定、総額3,080円。安かった。