今日も1時過ぎに行ったのだが、店内は満員で、人が出るたびに、また新しく入ってきた。
中華そばとごはんを注文。ごはんには自家製の白菜漬けが付いてくる。
このラーメン、うまかったな。前に2度ほど来たときには、それほどとは思わなかった。
醤油味の勝った、ちょっとコクの足りないスープ、とも言える味なのだが、しかしこれは、コクが足りないのじゃなくて、現代の日本人の味覚、すなわち僕の味覚が、ハンバーグやらスパゲティーやらに毒されて、脂っこいコッテリしたものしか、おいしいと感じなくなっているということなのだな。このきよちゃんのラーメンの味が、本来のラーメンの味なのだ。
あまり自分を主張するのでなく、控えめに、一歩下がってそばにいるのが、日本人の良さだよな。そう思うと、このまさに日本人的なラーメン、そうそうどこでも食べられるわけじゃないな。
麺も同じで、主張しない。今のラーメンの常識からいうと、ちょっとやわらかめにゆでられているが、だからこそ、スープがよく絡んで、それがうまいということなのだ。
1年前は、それほどうまいとも思わなかったこのラーメンが、今回とてもうまかったということは、僕の味覚が、変わってきたということかもな。年とともに、魚の塩焼きとか、煮付けとか、以前は見向きもしなかったものを好むようになっているからな。
ごはんに付いてくる醤油のかけられた白菜漬けが、これがまたうまくて、こういうものでごはんを食べるというのは、子どもの頃婆ちゃんちで食べた食事を思い出す。
ラーメンは500円。ごはんは2時までは半額の50円。青ねぎがたっぷりとかけられてくるのも、たまらない。
きよちゃん (ラーメン / 立町、紙屋町東、本通)
★★★★★ 5.0