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2010-01-28

晩酌 角煮

スパークの、外国産肉による価格破壊戦略、これは禁断の木の実で、食べてしまうと日本の農業が危ないんだと思っていても、やはり買ってしまうな。今日は100グラム98円の、アメリカ産豚バラブロック。で今日は、チャーシューじゃなく、角煮にしてみた。

角煮って、色んな作り方があるのだよな。僕は料理をするようになったばかりの頃、角煮を作るのが好きで、料理の本を次々買い込んで、それらに載っている違った作り方をする角煮を、片っ端から作っていたことがあったのだが、要は煮るだけなのに、なぜそんなに作り方の違いがあるかというと、豚バラ肉は臭みがあるのと、あと煮ているうちに大量の脂が出るから、それをどうやって取り除くか、ということによるのだな。臭みはショウガと長ネギの青い所を入れて取るのが多いのだが、脂を取るのは、一晩置いて、冷えて固まった脂を取り除いたり、あとオカラを入れてそれに吸わせたりしているのもあった。

今回それをどうしようかと考えるわけだが、できるだけ単純なやり方をしたいのと、最近ぶり大根を作ったりして、きちんと下処理すると、ぶり大根ですら、ショウガを入れなくてもおいしくできることが、わかったりしたこともあり、ゆでこぼすことにした。豚肉を水で煮て、その汁を捨ててしまうわけだが、こうすると、豚肉のうまみも捨ててしまうことになり、出来上がりが、ちょっとコクが欠けた感じになるのだが、べつにいいのだ。だいたい最近の日本人は、コクだのうまみだのと、言いすぎなのだよな。すいません。

豚バラブロックを適当な大きさに切って、水で30分くらい煮て、汁は捨て、肉はぬるま湯でよく洗い、それを改めて、適当な大きさに切った大根といっしょに鍋に入れ、水5、酒3、醤油1、本みりん1、砂糖1、これは、いつものぶり大根の時の分量を、砂糖だけ、醤油と同量に増量したのだ、の汁が、肉の上1センチくらいのところまで、きちんとかぶるように調整し、火にかけ沸騰したら、あとは落としぶたをして、コトコト1時間。火を止めたら、最低30分、そのまま置いておく。

いつも自画自賛で申し訳ないが、これはウマイ。肉にも大根にも味がしみて、申し分ないっす。下ゆでの時間を、1時間くらい、とっても良かったかもな。そうすると、もっとトロトロになったんじゃないかと思う。

酒は福美人。甘いつまみに、甘い酒。これもなかなか、悪くないっす。