今日から鳥取。
晩飯を食おうとホテルで店を尋ねたが、イマイチぱっとした答えが返ってこなかったので、1時間くらいかけて繁華街を隅から隅まで歩いて、店を一軒一軒、眺め回った。
そうすると、店のある場所とか、店構えとか、そういうものから、光線を送ってくる店が何軒かはあるんだな。
この店は繁華街の中心から微妙に外れた場所にあって、僕はそういう所が好きなのと、この看板の文字、
それに引かれて入ってみることに決めた。
訊いたらこの文字、店主の知り合いの和尚さんに書いてもらったものだそうだ。
カウンターのみ10席程度の小さな店。
壁に写真やらなにやら、色々貼ってあって、雑然とはしているが、嫌な感じではない。
店主は50代くらいだろうか、朴訥とした、やさしい感じの男性で、この店を始めて10数年だそうだ。
時々来るというお客さんが先に一人いて、鳥取県警の人だそうだが、広島の交通事情やら何やら、色々話をしたのも楽しかった。
まずビール。
お通しはつみれと菜の花。
せっかくだから、刺身を頼んだ。
水だこ。
はたはた。
山陰の魚はうまいよな。
あと、かつおの酒盗。
酒は鳥取の地酒だという、諏訪泉。
はたはたは、頭と骨を焼いて出してくれる。
ほんとは焼いたものか煮たものを頼もうと思っていたのだが、これだけでけっこう時間も経ち、お腹もいっぱいになったので、しめ、
麦とろご飯。
わかめ汁。
店主やお客さんと、色々話しながら、おいしい酒を飲み、肴をつまむ。
出張先での夜の過ごし方としては、最高だな。
お勘定、ビールを2杯、それに日本酒1合、店主にビールを1杯おごって、5,000円。
これは、勘定を聞く前に、それ以上だったら高いし、以下だったら安いな、と思った値段、ちょっきりだった。
酒肴処しもむら (日本酒 / 鳥取)
★★★★☆ 4.0