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2012-05-17

自然には逆らえない。
「イカのしょうが焼き」



人間は、「社会」の中でしか生きていくことはできないわけで、人間を「社会的な生き物だ」ということは、たしかにその通りだと思います。

しかし、社会がすべてではないんですね。

社会の中で、他人と関わりを持ちながらでしか、人間は生活していくことはできないけれど、もう一方で、「自分自身が感じること」もある。



人間の体が、どのようにして出来上がってきたのかは、詳しいことは分からないけれど、少なくとも人間の体は、40億年の生物の進化の歩みの、その延長線上に、初めはちっぽけな細胞から始まって、徐々に細胞が寄り集まり、複雑な形をつくり出しながら、現在の人間の体にまでなってきたというのは間違いないことです。



人間の体の中では、様々なことが起こります。

喜んだり、悲しんだり、怒ったり、楽しんだり・・・。

そういうことはもちろん、人間が社会の中にいるからこそ、起こることであるわけだけれど、すべては「自分の体が生み出している」ともいえるのは、たしかでしょう。



地球上では、晴れたり曇ったり、地震が起きたり雷が鳴ったり、さまざまなことが起こります。

すべては「自然の力」によって引き起こされることであって、それを人間が、完全に制御することはできません。



今日ベランダを見たら、クモが巣を張っていました。

いかにもか弱い、ちょっと強い風でも吹けば、すぐに吹き飛んでしまうようなクモの巣ですが、クモにとってみれば、「これ以上頑丈なものはない」と思っているのかもしれません。

でも人間だって、似たようなものでしょう。

それは、多くの日本人が、昨年の大災害から、実感したことであると思います。



「自然の力には敵わない・・・」

これはどんなに科学技術が進歩しても、変わらぬ道理であり、それを人間が忘れてしまった時には、巨大なしっぺ返しを喰らうことになるのでしょう。



しかし人間は、もう一方で、大きな自然を飼っている。

それは、「自分の体」です。

自分の体は、誰が作ったものでもありません。

生命の進化40億年の歴史の中で、「地球」とおなじように、自然の力によって、生み出されてきたものです。



ですから人間の体の中で起こる、喜怒哀楽をはじめとした様々なことは、地震や津波、雷とおなじように、「大自然そのものである」と言うことができるでしょう。

自分自身のことなのだけれど、自分の力は及ばない。

ある程度の制御はできるけれど、抑えつけてしまうことはできなくて、もしそれを、すべて自分の思いのままにできると過信してしまった時には、大きなしっぺ返しを喰らうことになる。

それは地震や津波と、何一つ変わらないことです。



もちろん僕は、「なんでも自分勝手にすればいい」と主張したいのではありません。

しかし「自然を完全に制御できる」と考えることは、人間の大きな勘違いであり、それは「自分の体」という自然に対しても、まったく同じことが言える、と言いたいのです。



様々な異なる考え方があり、そのどれが正しいのか、頭で考えてもよく分からない時でも、自分の体の方は、すでに答えを知っている。そういうことが、あるのじゃないかと思います。

時には、自分の体が何を感じているのかを、見つめ直してみることは、人間が気安く暮らしていくために、大切なことかもしれません。





今日は、イカのしょうが焼きと、炒め豆腐を肴に、お燗を呑みました。

ほんとはもっと、洒落た感じに作りたかったのが、なんだかいかにも無骨になってしまいましたが、自分が無骨な人間なんですから、仕方がありません。





イカのしょうが焼き。

イカはどういうように料理しても、見事に酒の肴になってくれる、ありがたい存在なわけですけど、ワタを除いた、白い身と足だけを、さっとしょうが醤油で炒めるのもまたおいしいものです。

これはほとんど気を付けることもなく、失敗することなく簡単に、おいしく出来るのじゃないかと思います。

もしイカをさばくのが面倒なら、スーパーで輪切りにして売っているのを買ってきても、何も問題ありません。


<材料>

・ スルメイカ  1パイ

・ 醤油  大さじ1
・ 酒  大さじ1
・ みりん  小さじ1
・ すりおろしたショウガ  小指の先くらい(チューブも可)

・ サラダ油  大さじ1

※ このブログに書いてある分量は、すべて「くらい」です。厳密に計る必要はありません。


<作り方>

1. スルメイカの中身を胴から引きぬき、目のところから切って、ワタは捨てる。足の根元にあるクチバシをむしり取り、胴にタテに入っている軟骨を引っ張りだして、足はぶつ切り、胴は5ミリ幅くらいの輪切りにする。

2. 器にイカを入れ、醤油と酒、みりん、すりおろしたショウガを入れ、手で軽くもみこんで、10~20分くらい置いて、味をしみ込ませる。

3. フライパンにサラダ油を入れ、強火でちんちんに熱し、つけ込んだイカを、つけ汁ごと入れる。30秒~1分ほど炒め、イカがピンク色になったら出来あがり。





炒め豆腐。

中国料理の「家常豆腐」をアレンジして、揚げ出し豆腐的なものを作ろうと思ったのですが、家常豆腐と、限りなく変わらないものになってしまいました。

でもこれはこれで、おいしかったです。

ほんとは三つ葉を入れようと思っていたんですが、入れるのを忘れました。

でも入れた方が、絶対においしいです。


<材料>

・ 木綿豆腐  1丁
・ しめじ  2分の1パック (今日は、冷蔵庫に余っていたしいたけも入れました)
・ 小エビ  小さじ1くらい (乾燥したのが、スーパーで、1袋200円くらいで売っています。でも小エビを入れる代わりに、だしを使っても、もちろんOKです)

・ 醤油  大さじ1
・ 酒  大さじ1
・ みりん 小さじ1
・ 酢  小さじ1
・ 水  カップ2分の1

・ 片栗粉  大さじ3
・ サラダ油  大さじ3


<作り方>

1. 豆腐はタテに切り、横に4つに切って、20分くらい皿の上にでも置いて水切りし、水を拭き取って片栗粉をまぶす。しめじは石づきを切り落とし、房に分ける。三つ葉は3~4センチ長さにざく切りする。

2. フライパンにサラダ油を入れ、中火で熱して、豆腐を入れる。時々フライパンを揺すって、焦げ付かないようにしながらじっくり焼いて、片面がきつね色になったら、裏返して、またきつね色に焼き色が付くまで焼く。たぶん、片面につき5~10分くらい、かかると思います。途中でサラダ油がなくなってしまったら足す。

3. 豆腐を端によけて、フライパンの中にスペースを作り、小エビを炒める。つづいてしめじを炒める。酒、みりん、醤油、酢、水を次々入れ、2~3分、弱火で煮る。豆腐が煮汁の上に顔を出していると思うので、途中でひっくり返す。

4. 三つ葉を入れ、全体をざっと混ぜれば出来あがり。





昨日、明け方になって、寝ようと思ったら、三日月が東の空に、白く輝いて浮かんでいました。





今日は1日、春らしく穏やかな、いいお天気でした。