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2012-11-19

豚と水菜の鍋

今日の晩酌は・・・。
もう寒くて、鍋以外食べる気がしないっす。こってりとした豚肉とシャッキリ水菜の対比がたのしい豚と水菜の鍋。あとは冷蔵庫にあまっていたキャベツで、ちょっとしたものも作ってみる。





豚と水菜のほかに入れるのは、しめじと油揚げ。
鍋にだし昆布をひいて材料をならべ、コップ1杯くらいの日本酒を入れて水を張り、火にかける。沸いてきたら火を弱くして、沸騰するかしないかくらいの火加減を保つと、豚肉も固くならないし水菜もシャッキリ感をなくしにくい。





タレはポン酢。
七味をふる。





あとはキャベツの梅かつお。
ざく切りにして塩もみし、20~30分おいてよくしぼったキャベツを、たたいた梅肉とかつお節を少しのみりんとうすくち醤油でのばしたタレで食べる。










一人暮らしの人が料理をしようという場合、おいしさよりもむしろ「面白さ」が大事になってくるのじゃないかとぼくは思う。

一人暮らしだと、誰のためでもなく、自分のためだけに料理を作ることになる。
家族がいれば、料理を作るのも「義務」みたいなものが生まれてくるから、料理を作るモチベーションが維持しやすい。
ところが自分一人だと義務は生まれようがないし、「節約」などと考えるとわびしくなり、料理がつづかないことになりやすい。



だから一人暮らしが料理をつづけるには、料理を義務ではなく、「趣味」ととらえる必要がある。
「面白いから料理をする」となってはじめて、一人暮らしは料理のモチベーションを維持できる。

じっさい料理は、趣味とするにふさわしいだけの豊富な内容をもっている。
人類が100万年にわたって積み重ねてきているものなのだから、面白くないわけがない。



でもそこで、料理の面白さを探求するにあたり、1つ気をつけないといけないことがあるとぼくは思う。
それは、化学調味料に頼らないこと。

化学調味料を使えば、たしかにそこそこおいしい料理ができる。
でも化学調味料に頼るようになってしまうと、料理の面白さが半減することになると思う。



人間は「少しでもおいしいものを食べたい」という思いから、何万年もの時間をかけ、様々な料理の手法を編み出してきた。
材料や調味料の組み合わせ方、材料の切り方、火の入れ方、そういったものの総体が、「おいしさ」を作り出している。

ところがつい数十年前から使われるようになっている化学調味料は、おいしさをひと振りで解決してしまう。
化学調味料に頼るようになってしまうと、化学調味料が登場する以前の料理法の意味が、まったくわからないことになってしまう。



一人暮らしの場合には、「おいしい料理」を作るハードルはとても低い。
誰に文句を言われるわけでもなく、自分がおいしいと思えばいいのだから、化学調味料など使わなくても、すぐにおいしい料理が作れるようになる。

化学調味料を使わないからといって、時間だってたいしてかからない。
それに趣味は、あるていど時間をかけたほうがたのしい。



「でも考えは人それぞれだからね。」
ぼくも自分の考えを押しつけるつもりはないよ。