京都のもみじは見頃にはまだちょっと早いけれど、やはり京都はもみじが一番きれいだから、何度かは見ておきたい。いつものコースをぐるりとまわり、今日はいつも行くバーKajuのマスターに教えてもらった、滝口寺へ寄ってみることにする。森嘉で嵯峨豆腐を買い、大堰川沿いの茶屋で酒をのむ。
嵐電嵐山を出て渡月橋へ向かう。
大堰川沿いを歩くと、もみじはやや色付きはじめているという様子。
亀山公園の石段を上がり、展望台へ。
ここはほんとに眺めがいい。
滝口寺は、二尊院をさらに少し北に上がったところにある。
目立たない場所にある小さな寺で、観光客もあまり来ない。
ここのもみじは、もうずいぶん色付いているようだ。
石段を上がっていくと、古びた庵がある。
寺名の由来ともなった滝口入道と、悲恋の相手横笛の像が安置されたこの庵には、自由に上がることができる。
タバコ飲みには灰皿も提供。
この庵から見る庭の眺めは最高。
誰にも邪魔されず、鳥のさえずりだけを聞く静かな時間を存分に味わうことができる。
滝口寺を出て豆腐を買ったら、茶屋へ向かう。
茶屋へは大堰川の対岸から自分でボートを漕いでいく。
ここもいい場所にあるのに人はあまり来ない穴場。
寒いから、いきなり熱燗。
おでん。
常連さんの撒くエサに、鴨が大勢あつまってくる。
さらに熱燗。
イカ焼き。
サービスで出してもらったサツマイモ。
帰ったら、買ってきた豆腐を豚肉と煮る。
豆腐は味の出るものと一緒に煮ると、その味がしみ込むのがうまい。
鍋に昆布をひき、豆腐に豚コマ肉、ぶつ切りの長ねぎとしめじを入れて、酒を1カップ。さらに水をかぶるまで。
あとは卓上のコンロで煮ながら食べる。
火加減は、沸騰するかしないかのところを保つのがポイント。
そうすると、豆腐も豚肉もかたくならない。
タレはポン酢しょうゆに青ねぎ、一味唐辛子。
雑味がない、とろけるような森嘉の豆腐は、やはり、うまい。