表町のアーケードを歩いていて、饒舌な店がまえに気を引かれ、ちょうど昼時だったので入ってみた。
「支那そば」って言うんだな。
岡山では「支那そば」と書いてある店をけっこう見かける。
「中華そば」も多いけど。
広島では「中華そば」だよな。
「支那そば」は、「中華そば」より古い感じがするけれど、どうなのだろう。
ラーメンとあわせるミニどんぶりもいろいろ種類があって、それが組み合わせられるようになっている。
火曜日は何故か50円引きで、普通は750円のところ700円。
この玉子めし、「梅ソース」というものが入っているのだが、これが意外なアクセントになっていておいしい。
つぶれた梅干を安く仕入れて、それをワインと昆布で煮込んだ自家製だそうだ。
店主は60歳位だろうか、もともとこの場所でご両親が紳士洋品店を営んでいたが、10年前に亡くなって、どういう心境の変化だったのだろう、洋品屋をたたんで、ラーメン屋を始めることにしたのだそうだ。
ずぶの素人から始めたわけだから、大変だっただろうと思うが、たぶん色々新しいことを考えるのが好きな、活動的な人なのだと思う。
実際初めての僕にも、どんどん話しかけてきてくれたし。
玉子と梅干って、どうやって思いついたんだろう、しかもその梅干をワインで煮込むって、考えてみたのだがあまり他では見たことがない気がするのだけど、けっこうおいしいのが不思議。
ラーメン、麺は自家製麺だそうなのだが、極細の、わずかに縮れた、ぷりぷりとした麺。
なかなかおいしい。
チャーシューは程よい脂加減。
それに半熟玉子と青ねぎも、なかなか結構なアクセント。
なのだが、スープ。
鶏がらだしに醤油なのだが、これはもしかしたらこの店に限ったことではなく、岡山のラーメンに共通した特徴なのかとも思うのだが、鶏がらの臭みが、消されずに、わりと前面に残っているのだ。
僕は醤油味で、スープが臭いのは、あまり好きじゃないんだよな。
東京育ちだからかな。
ということで、このスープが多少残念なのだが、全体としてはよく出来たラーメンだと思った。
機会があったら、他のメニューも試してみたいな。
ラーメンまるや （ラーメン / 西大寺町、田町、新西大寺町筋）
★★★☆☆ 3.0
