コメント で教えてもらったカレー屋、早速行ってみたかったのだが、カレーを出すのは昼だけみたいだったので、今日は断念。
代わりにWebで探して、繁華街からは随分外れた場所にぽつんとある、この店に来てみた。
横川駅からも、白島電停からも遠い、川と線路に隔てられたどん詰まりのような所にあり、人がそうそう通るわけでもないだろうから、飲食店を構える場所としてはかなりのハンデがあると思うのだが、もう始めて5年になるのだという。
ちゃんとお客さんが付いている、ということだよな。
システムとしては、基本のカレールーがあって、これは辛さが4種類から選べる。
ご飯の量も普通、中盛り、大盛りの3種類。
そこにトッピングを選ぶようになっている。
ポーク肉、なすび、焼きトマト、チーズ、チキン肉、しめじ、などなど。
僕は人気No.1だという「オムたまご」と、マスターおすすめの「ドイツ風ソーセージ」というのを二つ、トッピングすることにしてみた。
他にも[野菜カレー」とか「かきカレー」などというのもある。
タマリンドカレー小辛中盛り、オムたまごとドイツ風ソーセージのトッピング。
760円。
このカレー、一口目にまず、「ちょっと塩っぱいな」と思ったのだが、というのは僕は一般的には、塩っぱいカレーはあまり好きではないからなのだが、食べ進むとこのルー、色んな味がするのだ。
果物の風味もするし、肉や野菜の深いだしの味わいも感じる。
一見よくある普通のカレールーなのだが、ただのっぺりしているのではなく、味のひだが複雑に折り重なっている感じがするのだ。
訊くと、このルー、脂と小麦粉をまったく使わずに、鶏がらと野菜や果物、それと20数種のスパイスを、3日間かけて煮込んで作るのだそうだ。
普通のルーのようにとろみがあるのだが、これは脂と小麦粉の力を全く借りずにそうなっているのだ。
すごいな。
脂の力を借りずにコクを出しているので、少し強めに塩気を利かさないと、味が引き立たないということなんだと思う。
トッピングの卵とソーセージは、それ自体も味があり、またカレーとの相性もバッチリ。
福神漬けとらっきょうが、自由に取れるようになっている。
ご飯の固さもちょうどいい。
ルーと、トッピングと、ご飯と、薬味の、それぞれの味が絡み合う、その様を味わうのが楽しくて、最後の一口まで飽きることがなかった。
派手な所や、奇をてらったてらった所が、全くないこの店だが、さすがこんな辺鄙な場所で、お客がきちんと来るはずだと思った。
タマリンド (カレーライス / 白島、横川、横川駅)
★★★★☆ 4.0