十日市の電停から、寺町通りをちょっと南に下った角にある。
日曜の昼時、お客さんは結構入っていて、店の人たちの対応も、誠実で明るい感じ。
ご主人と奥さんと娘さんと、という、家族でやっている感じなのだが、実際はどうなのだろう。
しかし初回は基本の「ラーメン」、「ギョーザセット」880円で注文。
卓上に、紅しょうが、ゴマ、辛子高菜、ニンニクが置かれていて、好みでトッピングすることができるようになっている。
さてこのラーメン、大変おいしかった。
スープは臭みのほとんど感じられない、マイルドな豚骨だし。
それほど脂っぽいということはないが、きちんとコクはある。
博多ラーメンはよく、トッピングを前提に、スープが薄味になっていることが多いが、ここのは味がつけられているので、トッピングなしで食べてもおいしい。
麺は、よくある博多ラーメンと比べると、ちょっと太め。
固さを指定しなかったら、やわらかめにゆでられて出てきたが、太めでやわらかい麺の博多ラーメンって、逆に新鮮。
一般的な博多ラーメンが好きな人には抵抗があるかも知れないが、僕は、ほのぼのした、癒される感じがして、好きだな。
チャーシューは、最近流行りの「トロトロ」というよりは、ちょっと固めに仕上げられていて、醤油の味も、ちょっときつめに付けられている。
全体として、「博多ラーメン」というと何となくイメージされる、「ワイルドで、勢いのある感じ」、ってこれ、僕だけのイメージかも知れないが、そういうものに対して、「家庭的な、やさしい感じ」を目指しているのだと思う。
派手なところは全くないのだが、味の一つ一つに、店主の強い主張を感じるラーメンだ。
ギョーザも、皮はパリッとして、中はジューシー、ニンニクの風味もほどよく利いている。
ご飯もちょっとやわらかめ。
塩分を気にしながらもスープも飲み干し、大変満足して店を出た。
博多ラーメン亭 （ラーメン / 十日市町、土橋、小網町）
★★★★☆ 4.0
