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2011-07-04

扇風機についての試行錯誤あれこれ

関西でも節電が始まっている。関西電力は15パーセントの節電協力を打ち出したが、橋下大阪府知事は「いやそれは10パーセントでいいんだ」とか言ったりして、ほんとの所はどうだか分からないが、いずれにせよエアコンを使うのを控えないといけないのは間違いないわけだ。ということで僕も、この一週間ほどなるたけ扇風機で過ごすことを心がける生活を始めている。

なのだがこの扇風機、もう何十年もエアコンに頼り切った生活をしてきたから、使い方がよく分からない。

「風量をあまり強くすると体に悪い」とか、「風を体に直接当てないようにした方がいい」とかいうことを、なんだか聞いたような気がしていたから、風量を「弱」にして、風向は上向きにして使っていたら、これがぜんぜん涼しくならない。そこで風量を「強」にして、風向をまっすぐ体に当たるようにしてみたら、30度をこえる日中でも、なんとかそれなりに過ごせることが分かった。それではと思って首振りを止め、風が体に直撃し続けるようにしてみたら、すぐに気持ち悪くなってきて、これは体に悪いんだということが分かった。

日中はそれでけっこう過ごせることが分かったのだけれど、問題は夜寝る時だ。べつに夜は節電する必要もないわけだから、初めはエアコンを使っていたのだけれど、せっかくだから扇風機で寝られるものなのかどうか、試してみることにした。

それで日中と同じように、風力を強にして、風向きは水平で風が体を直撃するようにしてみたのだけれど、起きてみるとどうも体がだるい。そのうち頭痛もしはじめた。さらに扇風機を同じようにして昼寝をしたのだけれど、この時はTシャツも短パンも履かないで、パンツ一丁で寝てしまったら、起きると体がどうにも重くなっている。頭痛も悪化した。

これは寝る時には、風を体に直撃させてはいけないのだという結論に達し、風量を強にして、首を上に向けて寝てみたら、3時間ほどで暑くて起きた。今度は風量を弱にして、体に当てるようにしてみたが、今度は体が変に冷たくなってしまってやはり寝られない。

ということで、万策尽来て、扇風機ではどうやっても夜は寝られないということがはっきり分かり、おとなしくエアコンをつけたら、大変快適、ぐっすり寝られた。

エアコンのない時代にはこの暑さをどうやって凌いだのだろうと思うのだけれど、だいたい家が木造だったわけだからな。鉄筋コンクリートのうちのマンション、日が暮れて外の風はだいぶ涼しくなってきても、室内にはモワッとした熱気がこもっている。コンクリが熱を持ってしまって、それが出ていかないのだろう。

エアコンを使うのは、ちょっと「敗北」という気持ちもするのだけれど、鉄筋コンクリートのマンションに住む限り仕方がないと諦めることにした。


扇風機を使いながら、鍋をやったらどうなるかというのも試してみた。結果は「扇風機と鍋とはまったく両立しない」ということに相成った。

これは考えなくても分かりそうなものだが、扇風機をつけるとその風で卓上コンロの火が煽られて、熱風となってこちらに押し寄せてくる。しかも熱がそうやって脇に逃げてしまうから、鍋の方はなかなか沸騰しない。夏場に熱い鍋を食べること自体はさほど問題なかったが、卓上で火を炊くという設定が、扇風機とは相容れないということがはっきり分かった。