ツナとじゃがいもの炊き込みご飯、豚ロース焼き梅バターソース。
「献立を考えるとき、どこから考え始めるのか」という、興味深い問題があると思うんですが、
皆さんはどうされているんですかね。
冷蔵庫を入っているものを見たり、お店屋に並んでいそうなものを思い浮かべたりしながら考えると思うんですが、
ぼくは以前は、メインのおかずから考えていました。
まず肉を食べたいか、魚を食べたいかを考え、
食べたい食材が決まったら、それに合わせるものを考え、
さらに料理法を考え・・・、という調子です。
でも最近、炭水化物を献立に含めるようになってから、
炭水化物から考え始めるようになりました。
さすが炭水化物は体のエネルギー源になるだけあり、
食卓でも中心を占めることになりますね。
さてそれで、昨日の炭水化物は、ツナとじゃがいもの炊き込みご飯。
ツイッターで作り方を聞かれて教えたら、自分でも作りたくなったという話。
まずツナとじゃがいもが合うことは、ポテトサラダにツナを入れたりすることからも分かる通り、周知の事実と思いますけど、
これをご飯に炊き込み、うすく醤油味をつけると大変うまいです。
ツナは、ご飯にあとから混ぜ込む手もありますが、
ツナ缶に入っているせっかくのスープ、これを一緒に混ぜ込んでしまうと、
ご飯がベチャベチャになってしまう。
だから炊き込んだほうが、スープまで無駄なく使えます。
特に難しいことは何もなく、
材料を合わせて普通に炊くだけです。
「おっさんは鍋で炊くんだよね。」
炊飯器でももちろんできるよ。
だし昆布と、研いで30分ほどザルに上げておいた米1カップ、ツナ缶を汁ごと、1センチ角ほどのサイコロに切ったじゃがいも、水3/4カップ、砂糖小さじ1、酒とうすくち醤油大さじ1を鍋に入れ・・・、
あとは普通に炊いて、炊き上がったらたっぷりの青ねぎを混ぜ込む。
チェブ夫、どうよ。
「じゃがいもがホックリやわらかいのがまたいいね。」
ツナとじゃがいものご飯に合わせるものとして考えたのが、
豚ロースの梅バターソース。
うすく塩コショウして焼いた豚ロースに、
フライパンに残った焼き汁と包丁で叩いた梅肉、酒とバター少々を合わせて作ったソースをかけ、
たっぷりの大葉をのせる。
梅とバターも、ちょっと意外な組み合わせと思いますけど、
大変ウマイっす。
あとは油揚げと玉ねぎの赤だし。
キャベツ塩もみおかかポン酢醤油。
ぼくはブログを更新したり、仕事をしたりするのは、
ノートパソコンをカフェに持ち込んでやっています。
家で一人のほうが、集中できそうにも思えるけれど、
ぼくの場合は一人だと、どうも煮詰まってしまいがち。、
ベッドも脇にあるものだから、すぐにそちらへ移動して、
気付いたら昼寝の時間となってしまいます。
それよりはカフェのように他の人もいて、
多少の緊張感をたもてる場所のほうが、仕事がはかどります。
これまではおもに四条大宮の「タリーズ」へ行っていて、
ここは喫煙スペースもあり、コーヒー1杯で長居しても嫌がられることもなく、
さらに若くてカワイイ女の子がたくさん来るので目の保養にもなり、
1日に2回行くこともあったくらいなんですが、
最近は二条駅前の「ホーリーズカフェ」にも行くようになっています。
ホーリーズカフェは、客席は完全に放置状態。
テーブルを拭きにも来ないから、遠慮することなく長居ができる。
他のお客さんも、ほとんどが勉強などのために来ているから、図書館みたいで、
仕事をするには打ってつけです。
タリーズでは、もう1年以上にわたってほぼ毎日行っているから、
店員も全員、ぼくの顔を覚えていて、
長く働いている子とは、行けば話をしたりもします。
ぼくがこのあいだ、松下奈緒と椎名桔平のドラマの画面の隅に5秒ほど、映り込んだときなどは、
店員の女の子は全員それを見ていて、
「いいですねえ、うらやましいです」
「これで全国デビューですね」
と話題が持ちきりだったりもしました。
ところが面白いことに、タリーズの子たちとは、
世間話や天気の話以上のことは、したことがありません。
ぼくも自分からは言わないということもありますが、
タリーズの子たちは、ぼくの職業とか、何も知らないんです。
ぼくの感覚でいえば、たとえば店長とかなら、
「どんなお仕事されているんですか」とか、
聞いてきてもよさそうに思うけれど、それもない。
べつに聞かれないから不満だというわけではないんですが、
なんとなく不思議な感じがするんですよね。
一つ思うのは、
「これは京都の流儀なのかな」と。
タリーズで、従業員にそのように、
「お客さんのプライバシーには立ち入らないように」
と教育していることも考えられなくはありませんが、
四条大宮のタリーズは以前、他県の人が店長だったことがあり、
彼にはぼくはひと通りのことを聞かれ、
彼も自分のことを、ぼくに話すようになっています。
よく行くバー「スピナーズ」でも、
似たようなことを感じたことがあります。
去年の秋、ぼくがカノジョと付き合うようになってすぐの頃、
スピナーズへ2人で行き、
飲み友達の男性と、やはり飲み友達の、その男性と付き合い始めていた女性と、
4人で1つのテーブルに座り、話をしたことがあります。
ぼくの感覚でいえば、こちらは付き合い始めなのだから、
ぼくがもし、その飲み友達の男性だったら、
ぼくたちのことを根掘り葉掘り聞くだろうと思うんです。
実際他県の友達は、わざわざ電話をかけてきたり、会いに来たりして、
根掘り葉掘り聞いてきた人もいる。
ところがスピナーズの飲み友達は、聞いてこないんですね。
まわりをグルグル回るように、当たり障りない話をしながら、
肝心な部分には入ってこない。
もちろんその後、別の機会に、
あれこれ聞かれて話すことにはなったのですが、
そのときは、
「慎重に距離をはかるんだな」
と思った覚えがあります。
京都は千年以上にわたって都だったわけですから、
様々な種類の人が、京都の街に出入りしただろうと思います。
そこで下手なものに巻き込まれないよう、
「相手を慎重に見きわめる流儀」が発達したのかなとも思ったりします。
「おっさんが噂話が好き過ぎるんだよ。」
たしかにな。