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2013-05-18

豆ごはん、小アジの南蛮漬け

昨日の晩酌は・・・。

昨日の晩酌 豆ごはん、小アジの南蛮漬け

豆ごはんと小アジの南蛮漬け。



以前は毎日買い物へ行き、その日に食べるものをその都度買っていたのだけれど、最近では冷蔵庫にあるものを活用する楽しさを憶えたので、野菜など日持ちがするものは、まとめて買うようになっている。

買い物はもちろん、新しいものを発見する楽しさがあるのだけれど、冷蔵庫にあるもので献立を何とかしようと考えることも、冷蔵庫に入っている思いもかけない食材同士が自然につながっていくことがあったりするのが面白い。

昨日はウスイエンドウがあったから、豆ごはんにすることにした。

あとはタケノコの姫皮と生ワカメがあるから若竹汁。

農家のおばさんから買ったキュウリのぬか漬けも出す。

あと一品、メインがないといけないわけだけれど、仕事を終え、夜のスーパーをあれこれ眺め回した結果、小アジの見切り品を買うことにした。

小アジ 見切り品

148円と安いのがいいし、これで南蛮漬けを作れば、冷蔵庫に入っているピーマンと玉ねぎ、それにニンジンも使うことができる。



豆ごはんは、豆の淡い味を味わうには、一番いいのではないかと思える。

豆ごはん

ご飯自体に甘みとうまみがあるから、濃い味をつける必要がない。

1カップの米を研ぎ、ザルに上げて30分おいて、鍋に入れる。

そこに5センチ角くらいのだし昆布と、サヤ込みで100グラムのウスイエンドウ、水を1カップと酒を大さじ1、塩小さじ1/2を入れて、普通に炊く。

豆ごはん

これだけでも、十分酒が飲めてしまう。



吸い物は、最近はだしを別に取らずに作ってしまう。


だし昆布といっしょに煮て、お椀によそってから削りぶしをふりかける。



南蛮漬けは、色々な作り方があるけれど、最もシンプルなやり方を採用することにした。

小アジ南蛮漬けの作り方(1)

みりんと酢、醤油、それに水を1/4カップずつ混ぜたところに、細切りにしたピーマンと玉ねぎ、ニンジン、輪切り唐辛子を漬けておく。

エラとワタを抜いた小アジに塩コショウと小麦粉をまぶし、弱めの火でじっくり揚げる。

小アジ南蛮漬けの作り方(2)

揚がった小アジを漬け汁にひたし、10分おく。



じっくり揚げた小アジは、骨まで食べられる。

小アジの南蛮漬け

野菜もしんなりしてうまい。



晩酌を終え、いつものバー「スピナーズ」へ行った。
グズグズと料理を作り、のんびりと食べてしまったから、午前1時頃の到着だったのだけれど、店に入ると店内は満員。

スピナーズには最近、若いお客さんが増えているようだ。
このあいだの「大宮グッドフェスティバル」で会場として使われ、スポットとして認知されたところがあるらしい。

ただキム君は、それだけではまだ不満のようだ。
「もう少し女性のお客さんが増えてほしいんですよね」
と言う。

たしかに昨日も、カウンターは全員男性。
女性はキム君の奥さんと、他も男性のお客さんに連れられて来ている人だけのよう。

ぼくもスピナーズに女性のお客さんが増えてほしいとは思うけれど、もう少し女性が好きそうなカクテルとか食べ物を出さないと、難しいのではないかという気もする。



昨日はカウンターで隣に、近くでイタリア料理店「ピッコロ・ジャルディーノ」を経営する、「ハルオさん」がいた。
ハルオさんは7年前に四条大宮で店を始めたというから、大宮の「新しい店」としては、古参の部類に入る。

ハルオさんが大宮に店を出すと、友人の多くから、
「なぜ大宮で」
と言われたのだそうだ。
大宮は当時まだ寂れていて、
「商売をするには他にいくらでもいい場所があるだろう」
ということだったとのこと。

「でも大宮の、この独特の雰囲気が好きなんですよ・・・」
ハルオさんは言う。
木屋町や祇園のように、あまり「商売商売」していない。
といって何もないわけでなく、戦前からつづく、京都で一番古い繁華街だから、寂れたとはいえ、常連さんが上品に酒を飲む伝統がある・・・。



ぼくもそれには同感で、大宮へ住むことは、不動産屋に案内してもらい、街並みをパッと見て直感的に決めたのだけれど、本当にいいところに越してきたと思っている。

大宮は、木屋町や祇園などとくらべれば、家賃が安いからだろう、スピナーズもその1つだけれど、30代の若い人が経営する店も増えている。
そういう若い人たちが、ただ「儲け」を考えるばかりでなく、「自分がやりたいこと」を追求しているように見えるのがいい。

またそれを、大宮の古くからの常連さんが、きちんと店に通い、応援している。
若い経営者たちがその人たちから学ぶことも、また多いのだろうなと思う。



ぼくはハルオさんと話しながら、水割りを一杯、また一杯とお代わりした。
気分がよくなり、だんだんボルテージが上がってくる。

「仕事はもちろん大切だけれど、それよりももっと、『好き』とか、『楽しい』とかいうことのほうが、人間にとっては大事だと思うんですよ・・・」

それに「同感です」と相槌を打つハルオさん、周囲の反対を押し切って大宮で店を始める人だけあって、言うことが面白い。

「ぼくも自分が店の前で酒を飲み、それに対してお賽銭のようにお金をもらえるようにならないかと思うんですよ・・・」



「でもおっさんは仕事しないとダメだからね。」

チェブラーシカのチェブ夫

そうだよな。