こないだ買ったサバの、サバの半身の、さらに半分に塩をふり、冷蔵庫に入れてあった。これを酒焼きにする。サバはスーパーなどで塩サバを買って使っても、もちろんいい。あとは水菜のすまし汁とカブの浅漬け、カブの葉のじゃこ炒め、それにスグキ。
酒焼きはバカみたいに簡単で、しかもうまい。
塩サバに酒をふりかけ、10分くらい置いてから焼く。
大根おろしを添え、しょうゆにスダチで食べる。
身がホクホクとやわらかくなり、ただの塩サバが変身する。
水菜のすまし汁。
酒とうすくちしょうゆ、塩で吸い物の味をつけただしで、油揚げとしめじ、それに水菜をサッと煮る。これはほんとに、つくづくうまい。
そろそろほんとに季節も終わるカブの、浅漬け。
だし昆布と塩、ゆずの汁と皮で、うすく切ったカブとざく切りにしたカブの茎を漬ける。漬物器は1つあるとほんとに便利。
カブの葉のじゃこ炒め。
強火で熱したフライパンにゴマ油とちぎった鷹の爪を入れ、カブの葉やら茎やら皮やらを片っ端からざく切りにしたものをしんなりするまで炒めたら、じゃこ1つかみと塩ほんの1つまみ、それにしょうゆで味つけする。不要品の再利用だけど、まとめて作って常備菜にすると重宝する。
京都へ来た彼女と、夜、会って話した。
ずいぶん色々、話をしたのだけれど、結論としては、別れようということになった。
実際問題として、遠距離恋愛をしながら会う時間を、ぼくも彼女もなかなか作ることができない。
別れてお互い束縛し合わないようにするほうが、お互いのためだろうということになった。
べつにケンカ別れするわけではないから、彼女と会っているあいだの時間は、いつもと変わらぬ調子だった。
Kajuで食事し、スピナーズで一杯飲み、家に行ってさらに話した。
帰ることになった彼女を、家の前まで送っていった。
「おっさん本、陰ながら応援してるから・・・」
彼女はそう言い残し、タクシーに乗り込んだ。
「そのうちヨリをもどす機会もあるかもよ。」
どうだろうな。