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2012-12-16

生肉を使うのとはまた違った味わい。
「鶏つみれ鍋」

今日の晩酌は・・・。
鶏つみれ鍋。肉は生のまま鍋に入れるのも、もちろんそれはそれでうまいけれど、肉団子にしてから入れるとふんわりとやわらかい食感になり、またちがった味わいが楽しめる。肉団子を作るのは面倒に思うかもしれないけれど、切って混ぜるだけだからものの5分もかからない。





肉団子を作るときは、かならず香味野菜を入れるのがポイント。今日は冷蔵庫に余っていた長ねぎとニンジンだけれども、長ネギの代わりに玉ねぎ、ニンジンの代わりにゴボウやシイタケなどでもいい。
鶏もものひき肉200グラムに、みじん切りの長ねぎ1/2本分ほど、みじん切りのニンジン3センチ分ほど、全卵1/2個分、おろしショウガに酒と醤油それぞれ小さじ1、塩小さじ1/2、片栗粉大さじ1を加え、粘り気が出るまでよくこねる。





水を張った鍋にだし昆布を入れて中火にかけ、沸騰したら昆布をとり出す。
1カップくらいの日本酒を加えたら、肉団子のタネをスプーンで丸くまとめて入れ、アクをとりながら10分くらい煮る。





台所でここまでやったら、あとはリビングに移動して、酒を飲みながらやる。






何でも好きな野菜を入れ、煮ながら食べる。
今回入れたのは、白菜と油揚げ、しめじに春菊。こういう色んなものが入る鍋には、豆腐より油揚げのほうがうまいと思う。





タレはポン酢。大根おろしと一味唐辛子を薬味にする。
鶏のうまみが野菜にしみて、これはほんとにたまらないっす。





鍋が煮えるのを待つあいだのつまみは、カブの浅漬け。
ユズをしぼり込み、皮を入れたらさらにうまい。











今日アマゾンを見てみたら、「おっさんひとり飯」が男の料理部門で1位。

最近はおせち料理の本に押されて、
近所のブックファーストでも棚に詰め込まれてしまっているから、
売れ行きを心配していたのだけれど、とりあえずよかった。

本を読んでくれた知り合いが、実際に作ってくれるようにもなっている。

まずまずみんな、「おいしかった」と言ってくれるから、
レシピも大丈夫そうだと少し安心している次第。



「おっさんひとり飯」のレシピや最近のブログの記事には、
材料や調味料の分量を細かく書いているけれど、
料理は本当は、計量カップやスプーンはあまり使わないほうが楽しい。

味見をしながら目分量で調味料を入れていくのが、
料理の醍醐味だともいえると思う。

どんなものでも数量を、頭で覚えているうちは本当にわかった気がしない。

感覚的につかめるようになって初めて、
「面白い」と思えるものなのではないか。



また目分量で調味料を入れていると、たまには間違うこともある。

間違いは、ただ失敗にしかならないことも多いけれど、
実はときどき、新たな発見の糸口になることもある。

いつもきっかり計ってしまっていては、遊びがない。

遊びがないところには、発見も生まれにくいのだと思う。



実際のところ分量は、塩加減だけに注意すれば、かなりの幅がある。

「大さじ1」と書いてあっても、大さじ2でも、大さじ1/2でもいい場合がほとんどだ。

その幅は、「好み」なのであり、
自分であれこれ量を変えてみて初めて、自分の好みが見えてくる。

だから「おっさんひとり飯」のレシピを見て、初めは書いてある通りにやるとしても、
そのうち自分の好みの味を見つけるようにしてもらえると、ありがたいなと思います。





「『おっさんひとり飯』を読んで料理の楽しさに触れてもらえるといいね。」
ほんとにそう思うよ。