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2013-06-19

鯛めし

昨日のおっさんひとり飯は・・・。

昨日のおっさんひとり飯 鯛めし

鯛めし。



鯛はハマグリとならび、日本では古来から食べられてきたそうだ。
古跡から鯛の骨が出土することも少なくないのだとか。

現代でも、祝いの席には欠かせないし、高級魚は多しと言えども、
日本では鯛は、別格の扱いをされている。



しかし鯛が高級魚として扱われているのは日本だけの話で、
他の国ではさほど珍重されないようだ。

真鯛は北西太平洋に生息するそうで、韓国や台湾でも漁獲があるが、
特に高級魚の扱いはされていないとのこと。

オーストラリアでは大型の真鯛が簡単に釣れるそうだが、
淡白な味がオーストラリア人の好みに合わず、
食用にされることすら少ないそうだ。



たしかに鯛は、日本人好みの味なのだろう。
淡白でありながら、濃厚なうま味がある。

クセがないから味付けをほとんど必要とせず、
塩とほんの少しの醤油だけで、十分うまい。

ぼくは鯛を食べるたびに、
「日本人に生まれてよかった」と、つくづく思う。



鯛は刺身や昆布じめ、塩焼きなどが、
うまいのは言うまでもないことだけれど、
家で味わうなら、やはりアラ。

200~300円で手軽に手に入り、これを煮炊きに使うと、
この上なく上品なだしが出る。

吸物はもちろん、酒蒸し、煮付け、どれもうまいが、
最近ぼくがハマっているのは、鯛めし。

鯛のだしを吸わせる相手として、
ご飯ほどふさわしいものはないだろうと思える。



鯛アラはよく洗い、ウロコや血の塊をていねいに落とす。

鯛めしの作り方(1)

うすく塩を振り、サッと焼く。



土鍋にだし昆布、研いでザルに上げておいた米1カップ、
水1カップ、酒とうすくち醤油それぞれ大さじ1を入れ、
フタをして、中火にかける。

鯛めしの作り方(2)

煮立って湯気が出てきたら、弱火に落として10分炊き、
さらに火を落として5分炊いて、火を止めたら5分蒸らす。



細切りにした大葉を添える。

鯛めし

茶碗にアラごとよそい、アラをしゃぶりながらご飯を食べる。



昨日はあとは、梅干しととろろ昆布の吸物。

梅干しととろろ昆布の吸物

お椀に削りぶしとろろ昆布、梅干しを入れ、
お湯を注いでうすくち醤油で味をつける。



冷奴。

冷奴

削りぶしとおろしショウガ、青ねぎに醤油。



ナスの塩もみ。

ナスの塩もみ

3ミリ厚さくらいに切ったナスを塩ひとつまみで揉んで5分ほどおき、
よく絞ったらおろしショウガ少々とみょうがを混ぜ、
ゴマとポン酢醤油をかける。






バーのカウンターやツイッターでは、
30代の人と話すことが多い。

30代は、人生の中で、
一番悩み多き年頃なのだろう。

20代のうちは、無我夢中で毎日を過ごす。
ところが30を過ぎると、
「自分の人生はこれでいいのか」と考えはじめる。

だから30代の人は、バーやツイッターや色々な場面で、
人に自分の悩みを打ち明け、
聞いてもらいたいと思うのではないかと思う。



ぼくは、話を聞く以上のことが、
何かできると思っているわけではない。

ただ30代の人たちの悩みに対して、
無関係ではいられない。

30代の人たちの悩みは、
「社会との関わり」のなかで生まれるものも多い。

社会は、ぼくたちの世代が作ってきた部分もある。
ぼくたちが好き放題にしてきたツケを、
30代の人が払っているところもある。



「おっさんにも責任があるということだよね。」

チェブラーシカのチェブ夫

責任は、果たさないといけないよな。