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2013-06-15

京都四条大宮 居酒屋 「ふる里」、片山ブレーカーズ 大橋吐夢くん

昨日は外飲み。

居酒屋「ふる里」 乾杯




昨日も早めに仕事が終わったから、家へ帰ってギターの練習なぞ少しして、8時には「スピナーズ」へ出かけた。

カウンターにはキム兄似の若い男性と、松下奈緒似の女性が一席空けて座っていたから、ぼくはその間に入り、生ビールを注文する。

四条大宮「スピナーズ」 生ビール

早い時間帯のスピナーズには、若いお客さんが多い。

ぼくは一回り以上も年が上だけれど、気だけは若いつもりで話に加わる。



昨日のカウンターでの話題は、「変態のおっさん」についてだった。

ポルノ映画館で隣にすわり、触ってくるおっさんや、小学校の校庭で女児を見ながら興奮するおっさんについて、それぞれの体験が熱く語られる。

ぼくもそういう体験がないではなかったけれど、こちらもおっさんだから、下手に話すと生々しくなりすぎて、洒落にならない可能性がある。

笑って話を聞くだけに留めておいた。



生ビールをお代わりすると、そろそろお腹が減ってきた。

昨日は食事を作る材料も、冷蔵庫に入ってはいたけれど、もし誰かが付き合ってくれるようなら、外で食べてもいいと思っていた。

キム兄が帰って行き、残った松下奈緒を誘ってみる。

「家で見るつもりにしているDVDがあるから行かない」との返事。

しかしそこで、スピナーズのマスターキム君が、
「それならぼくが一緒に行きますよ」
と言ってくれた。

キム君は、営業中にもかかわらず、
「今日は高野さんは外へ食べに行くのだろうから、一緒に行くのも悪くないな」
と思ってくれていたのだそうだ。

さらにキム君は、松下奈緒も強引に誘い、結局3人で、店はバーテンのコウイチ君にまかせて、食事へ出かけることになった。



行ったのは、居酒屋 「ふる里」

居酒屋「ふる里」

阪急大宮駅すぐ横の不二家が入ったビルにあるこの店へ、キム君がちょくちょく行っているという話を以前から聞いていて、一度行ってみたいと思っていた。

キム君によれば、
「大宮で一番おいしいと思いますね」
とのこと。

開店して10年以内の、わりと新しい店が多い大宮にあり、古株といえる存在なのだそうだ。



ふる里は、7~8席のカウンター席と、4人がけの座敷席が3卓。

居酒屋「ふる里」 店内

入ると、金曜でほぼ満員の店内に、座敷がたまたま1卓空いていた。

もう酒はずいぶん飲んでいるから、いきなり冷酒。

居酒屋「ふる里」 冷酒

居酒屋「ふる里」 お通し

お通しは、魚の煮たのやら南蛮漬けやらで、どれもうまい。



注文したのは、やはりまずハモ。

居酒屋「ふる里」 ハモ落とし

京都の夏は、これがなければ始まらない。

あとは鮎の塩焼き、ひらめの薄造り。

居酒屋「ふる里」 あゆ塩焼き

居酒屋「ふる里」 ひらめの薄造り

鮎はたで酢で食べさせる。

この店は、魚がどれもとてもうまい。



キム君は、焼き鳥カワを頼む。

居酒屋「ふる里」 焼き鳥カワ

昨日はあまり頼まなかったけれど、この店は肉の料理も色々あり、それもまたうまいのだそうだ。

この焼き鳥カワも、香ばしく焼けている。



ぼくはいつも家で自分が作るものをいくつか頼んでみた。

居酒屋「ふる里」 鯛あら炊き

居酒屋「ふる里」 にしんナス

居酒屋「ふる里」 ポテトサラダ

どれもしっかりとした味がする。

鯛あら炊きは、何か隠し味が入っているのか、ぼくがいつも作るものにはしない味がした。

ナスもしっかり青く色が付いている。



これだけ食べ、冷酒を2本飲んで、お勘定は5,850円。

「非常に安い」といえると思う。



ふる里を出て、松下奈緒はそのまま帰り、ぼくはキム君とスピナーズへもどった。

四条大宮スピナーズ 水割り

ちょうど片山ブレーカーズのベーシスト大橋吐夢くんが来たところだったから、一緒に飲んだ。

片山ブレーカーズはメンバーが抜け、活動を休止していたのが、新メンバーが加入して復活。

今日6月15日は京大講堂で復活コンサートをすることになっている。



「20代の頃は無我夢中でやっていたのが、やはり30歳を過ぎると、
『このままバンドをやっていて、将来は大丈夫なのだろうか』
と考えるようになるんですよね・・・」

メンバーの脱退について、吐夢くんは話す。

「堅い仕事をすることも、それはそれで選択だし、悪いなどとは思わないけれど、ぼくはバンドを続けていくと決め、自分でバーを経営しながら生活しているんです・・・」

吐夢くんが経営するバー「キャロル・キング」も、ちょうど一周年になり、周年のパーティーには50人以上の常連さんが集まってくれたのだそうだ。



ぼくも吐夢くんと似たような立場で、50歳も近くなってから会社をやめ、一人で仕事をするようになっているから、吐夢くんの話には共感するところが多い。

今の若者は「草食系」と呼ばれ、将来を考えてなかなか一歩を踏み出せない人も多いと聞くが、やはりこうして、虚空に飛び込む勇気を持った若者もいる。

「ただこうしてやって行くのには、とにかく一つひとつのことに、誠実に取り組んでいくことが大切だと思うんですよ。
それを誰かが必ず見てくれていると、ぼくは信じています・・・」

ぼくも、まったく同じように思っている。



吐夢くんと話しながら、ウイスキーの水割りを一杯飲んだら12時になったので、ぼくは帰ることにした。

「まだいいじゃないですか、金曜なんですからもう少しゆっくりしていってくださいよ」

とキム君。

「いやだって今日は8時から来ているからね。
それに朝型の生活にしようと頑張っているところだし・・・」



帰る前に、後院通にある「香来」でラーメンを一杯。

後院通 「香来」 ラーメン

帰ってから腹ごなしにギターを1時間ほど弾き、2時に寝た。



「若い人に相手をしてもらえてよかったね。」

チェブラーシカのチェブ夫

オレはほんとに幸せだよ。