今日の晩酌は、牛肉の卵とじ。
これは四条大宮の居酒屋(なのか割烹料理屋なのか)「きょうこ」の女将、京子さんから教えてもらったもの。
京子さんは実家が食堂だったのだそうで、そこで出していた料理をいくつか教えてくれた。
これは異常に簡単で手間がかからず、しかも大変うまい。
牛肉は、べつに安いアメリカ産の細切れ肉でいいのである。
牛肉売り場に無料でおいてある牛脂を中火にかけたフライパンで溶かし、牛肉を炒める。
牛肉に火が通ったら、味を見ながら砂糖としょうゆで味をつけ、青ねぎをふって溶き卵をまわし入れる。
フライパンのフタをして、一息おいて火を止めて、卵を蒸らせば出来あがり。
こんなに簡単なのに、とてもうまい。
一味唐辛子をふると、さらにいい。
ちなみに砂糖は色が付いている三温糖を使うと、塩と砂糖を絶対にまちがえないので便利。
お揚げの焼いたん。
油揚げを中火にかけたフライパンでサッと焼き、大根おろしにおろししょうが、ポン酢で食べる。
しじみの吸い物。
塩水につけて砂出しし、よく洗ったしじみを水に入れて火にかけて、アクをとりながら中火で煮、殻が全部ひらいたところで酒とうすくちしょうゆで味付けする。
お椀によそってとろろ昆布を浮かべる。
大根の浅漬け。
これも簡単だけれどうまい。
漬物器にだし昆布とゆずの果汁、それに細かく刻んだゆずの皮を入れる。
3ミリ角くらいの短冊に切った大根と、小口切りにした大根の葉を入れ、2~3つまみの塩をふったら漬物器の圧力をかける。
年末に別れた彼女とは、実はヨリをもどす機運があった。
別れ話をしたあとで、このまま完全に縁が切れてしまうのは耐えられなくて、
「友達としてたまに飲んだりしてほしい・・・」
と留守電に入れた。
そうしたら翌日折り返しがあり、電話の趣旨は、
「私は別れた彼氏と友達付き合いをするのはありえなくて・・・」
ということだったけれど、5時間も話をした。
話をしているうちに、彼女とうまくいかなくなったのがどうしてなのか、よくわかった気がした。
今ならもう同じまちがいは繰り返さない気がしたから、
「もう一回やり直してほしい・・・」
と言った。
彼女は、
「今日はもう遅いから、預からせてもらってもいい・・・」
と言った。
それから2週間、しかし結局わかったのは、
「今なら同じまちがいは繰り返さない」
と思ったのは思い違いで、お互い何も変わっていないということだった。
それで改めて話をし、「やり直してほしい」というのは取り下げることにした。
「もう二度と会えないのは寂しいね。」
仕方がないよな。