炒め物というと、どうしても「中華」か「イタリアン」になってしまいがちなのですが、べつに「和風」の炒め物があってもいい。
そう思って昨日は2品の和風炒め物、さらに今朝は、和風パスタを作ってみました。
まずは「イワシの梅炒め」。
ウー・ウェン「大好きな炒めもの」に、「さんまの甜麺醤炒め」というレシピが載ってるんですね。
フライパンでサンマを焼いて、これに甘辛い味噌ダレで味付けするというものなんですが、これが非常にうまい。
ニンニクが入っているから中華風ではありますが、甘辛い、「蒲焼き」のような味で、和食の感覚とそれほど変わらない。
そこでそれを参考にして作ってみたのが、このイワシの梅炒め。
イワシは、「梅煮」というのが定番ですよね。
梅干しを入れた甘酸っぱい煮汁が、イワシにはよく合うわけですが、これを応用し、イワシに梅干しを入れた甘酸っぱいタレを絡めるようにしてみました。
これは非常によかったです。
◎ イワシの梅炒め
■ 材 料
・イワシ 5~6尾
・梅干し 2~3個
・醤油 大さじ1
・みりん 大さじ1
・酒 大さじ2
・砂糖 小さじ1
・ショウガ1かけ
・サラダ油 大さじ2
・片栗粉
■ 作り方
イワシは、頭のついたやつを買ってきた場合は、包丁で頭と尾びれを切り落とし、腹を割いて、ハラワタをかき出し、水でよく洗います。
頭を落としたやつを買ってくれば、尾びれを落とし、水洗いするだけ。
水をよくふき取って、3等分ほどに切り、片栗粉をまぶしておく。
梅干しは、種を出し、包丁でよくたたく。
これを醤油、みりん、酒、砂糖、それにすり下ろしたショウガと合わせ、よく混ぜておく。
片面にこんがり焼き色がついたら、橋で1つ1つひっくり返し、反対側を焼く。
鍋を返しながら、調味料をよく絡めつければ出来あがり。
これはとてもうまいです。
梅煮と、味付けはまったく同じですが、梅煮が「ふっくら」と煮えるのに対し、こちらは「こんがり」と焼けますから、食べごたえが違うのが楽しいです。
甘酸っぱいタレが、濃厚にからみつくのも、またいいところです。
酒の肴にはもちろん、ご飯のおかず、お弁当などにもいいのではないでしょうか。
これは、骨を入れたままになっていますが、骨は小さな子供でもなければ、問題なく食べられます。
もちろん、骨を外しながら食べてもかまいません。
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次は「もやしと高菜の炒め」。
もやしは安くて、お財布にやさしいばかりでなく、栄養も豊富なんだそうですね。
「もやしっ子」などといって、ひ弱なものの代名詞になっていますが、豆が発芽したものですから、豆に含まれる栄養素が含まれているのはもちろん、さらに発芽の作用により、さまざまな栄養素が、新たに作り出されるのだそうです。
ただもやしは味が淡白なので、脇役としての出番は多いけれど、主役というと、「もやし炒め」くらいしか思いつきません。
もやし炒めは、ふつうならベーコンなどと一緒に炒めるところでしょうが、今回は、「高菜とじゃこ」を味出しに使ってみました。
これは大変いいと思います。
◎ もやしと高菜の炒め
■ 材 料
・もやし 1袋
・高菜 ゴルフボール1個分程度
・じゃこ 大さじ1くらい
・うすくち醤油 小さじ1
・酒 大さじ1
・サラダ油 大さじ2
・塩 少々
■ 作り方
高菜は細かく刻んでおきます。
フライパンにサラダ油を中火で熱し、高菜とジャコを炒めます。
火を強火にし、もやしを炒めます。
もやしがしんなりしてきたら、酒とうすくち醤油をいれ、味をみて塩をくわえて、全体を大きく混ぜれば出来あがり。
これもおいしいです。
好みでゴマ油を使ったり、唐辛子を入れてみたりしても、またいいのかもしれません。
材料費は、総計200円にもなりませんが、十分な満足感があります。
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「高菜とじゃこ」が、和風炒めの味出しとして非常にいいことが分かったので、朝はこれをパスタに入れてみました。
パスタですからオリーブオイルを使いますが、相性はバッチリです。
◎ 高菜とじゃこのパスタ
■ 材 料
・パスタ 1人前で適当な量
・高菜 ゴルフボール1個分程度
・じゃこ 大さじ1くらい
・オリーブオイル 大さじ2
・唐辛子 1本
・うすくち醤油 小さじ1
・酒 大さじ1
・塩 少々
■ 作り方
高菜は2センチ長さほどに切っておく。
唐辛子は小さくちぎる。
フライパンに、オリーブオイルを中火で温め、まず唐辛子、それから高菜とじゃこを炒める。
うすくち醤油と酒をいれる。
ここに、時間通りにゆで、ザルに上げたパスタをいれ、塩をほんの少しいれ、全体をよく混ぜ合わせれば出来あがり。
高菜とじゃこに、けっこうな塩気がありますから、塩はくれぐれも、入れ過ぎないのがポイントです。
これも大変、おいしいです。
唐辛子は、好みで量を加減してください。
辛いのが嫌いな人は、べつに入れなくてもかまいません。