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2013-08-05

素朴なうま味がしみじみうまいアサリごはん

昨日のおっさんひとり飯は・・・。

昨日のおっさんひとり飯 アサリごはん

アサリごはん。



アサリもイワシやスルメイカと同様、年中出回り、比較的安くてうまく、
和洋中様々な料理に使える庶民のお助け食材である。
味はハマグリほどの王道のうま味はないが、多少のクセがある分、
様々な食材や調味料との組み合わせを楽しめるのもいいところだ。

アサリ定番料理の一つであるアサリごはんは、洋風に作ってもうまいのだが、
昨日は和風。
ショウガをたっぷりと刻み込み、ネギを振るのがポイントになる。

よく色々なレシピで、アサリを途中で取り出して縮むのを防ぐようになっているが、
そこまで神経質にやらなくても、十分おいしいご飯ができる。



今売ってるアサリは多くが砂出ししてあるが、さらに塩水に30分~1時間浸けると
ガリッと砂を噛んでしまうことは少なくなる。

アサリごはんの作り方(1)

砂出ししたら、殻を両手で擦り合わせるようにしながらよく洗う。
よく洗って、殻に付いている臭みの元を取り去ることが、
アサリを料理に使う場合のコツとなる。


鍋に5センチ角くらいの出しコブを敷き、研いで15分ほどザルに上げておいた
米1カップ、洗った200グラムほどのアサリ、たっぷりのせん切りショウガ、
1カップ弱の水、酒とみりん、うすくち醤油それぞれ大さじ1ずつを入れる。
アサリは火が通るとけっこうな量の塩水を吐き出すので、
他の炊き込みご飯と比べ、塩と水の量を少なめにしておく必要がある。

アサリごはんの作り方(2)

フタをして中火にかけ、湯気が勢いよく噴き出してきたら、弱火にする。
10分炊き、土鍋なら火を止め10分、金属の鍋なら最弱の火にして5分、
火を止めて5分蒸らす。


フタを開けると、アサリとショウガのいい香りがする。

アサリごはん

炊き込みご飯は煮汁がすぐに下がるので、アサリはそれほど縮まない。


ネギと捻りつぶしたゴマをたっぷりと振って食べる。

アサリごはん

素朴なうま味が、しみじみとうまい。


あとはゴーヤのおひたしを作った。

ゴーヤのおひたし

サッと塩ゆでしたゴーヤに、卵の黄身と一味、ぽん酢醤油をかける。
黄身をのせるのはツイッターで見たのだが、ゴーヤの味をマイルドにしてくれる。


それからわさび醤油の冷奴。

わさび醤油の冷奴

わさび醤油が冷奴に合うというのは、豆腐屋のご主人に教えてもらった。



昨日は晩酌前に、四条大宮のなじみのバー「Kaju」へ行った。

四条大宮 Kaju

おとといあれだけ飲んだのに、たくさん飲んだ次の日は、何となく反省会が
したくなり、また飲み屋へ行ってしまう。

Kajuは店が狭いから、10時~12時のピークの時間は満席のことも多く、
ぼくはKajuへはその時間を外していく。
お客さんが少ない時間に行くと、マスターのカジュさんとゆっくり話せるのもいい。



昨日はカジュさんに、先日京子さんから「飲み屋を始めれば」と言われた話をした。
「いいと思いますよ」
と答えながらカジュさんは、
「しがみ付かないことが大事だ」
と話してくれた。

人を雇うのでなければ、飲み屋は始めるのも、辞めるのもそう難しくない。
もし上手くいかなくても、それならそれで、次の道へ進めばいいが、
多くの人が、その時ついしがみ付いてしまって傷を深くする。

飲食店は、結局のところ生活のためにするものだ。
お客さんなどは惜しがって、「もう少し続ければ」などと言うこともあるけれど、
他人が自分の生活を代わりにやってくれる訳ではないのだから、
見極めは、自分できちんとしないといけない・・・。



カジュさんの話を聞きながら、ぼくは以前にも別のことで、
カジュさんに同じアドバイスをもらったことを思い出した。
それはぼくが彼女とのことで悩んでいる時、カジュさんはやはり、
「女性にしがみ付いても仕方がない」と言ってくれたのだ。

当時ぼくは、「彼女が好き」という気持ちが強すぎて、
彼女を追いかけるようになってしまっていた。
それをカジュさんのアドバイスで、「彼女と別れ、次を探そう」と決めてから、
不思議と彼女との関係がうまく回り出すようになった。

それは、「自由」ということなのだと今になってぼくは思っている。
何かにこだわり、束縛された状態では、物事を切り開く力が湧いてこないのだと・・・。

もちろん、自分が彼女を好きだという気持ちや、彼女がぼくのことを好きになり、
京都へ来ようとしていることなどは、言うまでもなく大事にしないといけない。
でも同時に、自分があらゆる選択肢を持っているということが、
「強さ」の源になるのではないかと思う。



「ぼくもおっさんなしでも生きていけるよ。」

チェブラーシカのチェブ夫

お前はずっと、オレと一緒にいてくれよ。