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2012-02-22

日本風煮付けの要領で作る。
「サンマのトマト煮」


今頃サンマもないものだが、スーパーへ行くと、色つやがよくうまそうな解凍モノがならんでいる。

解凍モノといっても、決してバカにすることはできず、最近は冷凍技術が発達しているから、季節はずれの下手な生モノより、旬の時期にとれたものを冷凍したもののほうが、うまいことだってある。

サンマの料理法としては、もちろん塩焼きが代表的だけれど、甘辛く煮付けたり、蒲焼にしたりもする。

その他に、これを洋風にやろうと思えば、トマト煮ということになるだろう。



トマトは世界的に見れば、調味料の王者であるといってもいいだろう。

ヨーロッパ料理でのトマトの使われ方は半端ではないし、インドでもカレーにトマトを使う。

アメリカ人は、何にでもケチャップをかけて食べる。

トマトはグルタミン酸が豊富に含まれるから、うまみを付けるのにうってつけだし、ほどよい酸味が、また食欲をそそることになる。



ヨーロッパ式にトマト煮を作るのだったら、オリーブオイルでニンニクやら玉ねぎやらを炒め、それからトマトを入れて煮込むということになるのだろうけれど、今回は炒める作業は省略。

その方がおいしいのは間違いないけれど、それをしないと、まずいというわけでもない。

それにだいたい、あまり濃厚になってしまうと、日本酒に合わなくなる。



日本酒に合わせることを考えないのなら、トマトは水煮缶を使うのが簡単だし、味も濃厚になる。

しかし日本酒には、やはり日本産のフレッシュトマト。

湯むきして、細かく刻んでおく。



サンマは頭を落とし、腹を肛門まで割いてハラワタをかき出して、よく洗って筒切りにする。

あとは5ミリくらいの厚さに切ったジャガイモ、大きめに切った玉ねぎ、油揚げ。

ここにたっぷりの酒と、それから水を、ヒタヒタ程度に注ぎ、トマト、ニンニクのみじん切り1かけ分、バター2かけくらい、韓国唐辛子を少々、塩2つまみくらいを入れ、強火にかける。



火加減は終始強火で、10分ほど煮たら味を見て、塩気が足りなければ塩を足す。



細長く切ったピーマンとしめじを加え、さらに5分くらい煮て出来あがり。

洋風の煮込みというよりは、日本の煮付けの要領で、思い切り水分を飛ばして、煮汁を3分の1程度にまで煮詰めるようにする。



黒コショウをふって食べる。

温かいうちもうまいけれど、これが冷めると、ラタトゥイユのような味になり、なおさらうまくなる。



残り汁は、温かいうどんにかける。