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2011-04-13

ぶり大根

僕がわりといつも東北の酒を買う近所の酒屋が、今日行ってみたら「東北被災地の酒コーナー」を新設していた。やはり東北の酒を買いにくる人が多いということなのだろうな。
実際僕なんかにしてみたら、募金よりはこちらのほうが、はるかにお金を払いやすい。
酒代は必要経費の一環で、これまでも払ってきたものだし、これからも払っていくものだから、その払い先を変更するというだけの話なのだからな。
それに募金は、お礼はいわれるが、それ以上の見返りが何もない。見返りを期待するのはよくないという意見もあるだろうけど、それはやはり、ないよりあったほうが、お金は払いたくなるものなわけで、酒代のばあいはそれがきちんと、「酒」という商品としてくるわけだ。
しかもまたその酒が、うまいときている。東北は米どころ、酒どころだから、酒は優良な地産品のひとつなのだよな。

実際こないだYouTubeで、岩手の酒屋のひとが、東京で花見を自粛するだの何だのいってるころに、
「花見をちゃんとやってくれ、それで東北の酒をのんでくれ」
「みんながお酒を買ってくれたそのお金で、自分たちはまた沿岸の地域を応援する」
と訴えていた。
そりゃそうだ、ただ援助ということではなく、仕事がきちんと成り立つようになるということが、復興においてはいちばん大事なことなのだからな。


↑動画はこちら

菅首相のこと、毎日ブログに書くというのも、読むひとにとってどうなのかとおもわなくもないのだけれど、まあこのブログは基本的に自己満足のブログだから、自分が書きたいことを書くということになるわけなのだが、早く辞めてくれないかな、菅首相。
このところまた「菅降ろし」の風が吹きはじめたみたいで、震災後1ヶ月たって、統一地方選挙も惨敗し、また原発が収束するどころか、被害が拡大して「レベル7」に引き上げられ、野党からも、また党内からも、「もう辞めてくれ」という声が出だしたそうだ。
それはほんとに、僕もお願いしたい。
鳩山首相も、早く辞めてほしいとおもって、しびれを切らしたころにようやく辞めてくれたという感じだったが、菅首相も、さすがにそろそろ、辞める決心をしてもいいころだろう。
とにかく徹頭徹尾、なにがやりたいのかわからないひとなのだよな。

しかしもちろん、菅首相が辞めるのはいいのだけれど、それでは新しく、誰が首相になるのかが問題なわけで、せっかく政権交代したのだから、自民党にもどるということだけは、してほしくないわけだが、小沢一郎にもやってほしくはない。
小沢一郎、しばらく大人しくしていたとおもったら、昨日あたりから急に声を上げはじめたみたいで、菅降ろしのタイミングを虎視眈々と狙っていたのだな。
小沢一郎はもっともらしいことはいうのだが、僕はけっきょく、菅とおなじことで、やりたいことなど何もなく、あえていえば「自分が偉くなりたい」という、それだけのひとであるように見える。

枝野くんとか、いいようにおもうのだがな。
いまの日本に必要なのは、原発問題を中心とした、戦後日本の政策をきちんと検証し、それに基づいて、これからの日本の進路を、「みなで話しあう」ことだろう。
「リーダーシップ」とかよくいわれるが、それがただ高圧的に物事を決めていく能力、ということではなく、大きく議論を巻き起こす能力のあるひとに、首相になってほしい。
とにかくみなで議論して、喧々諤々、これは収拾不能だと、そこまでいった、その先に見えてくるものに、日本のほんとの未来があるのだとおもう。
そういう風になったら、ほんとにいいとおもうのだがな。

枝野くんにそういう能力があるのかどうか、よく知らないけれど、すくなくとも若いというのがいいし、記者会見で記者の質問をきくときの、あの真摯な表情が、僕はいいとおもう。
いま枝野くんは国民の支持が高いから、もし彼が首相になるということになれば、民主党の支持率は一気に上がるとおもうし、また菅首相の支持派ということだから、菅首相も指名しやすいだろうし、いいのじゃないかとおもうのだがな。

昨日はグルメシティに「天然ぶりのアラ」が、例によって安く出ていたので買ってきて、ぶり大根にした。
アラをことこと煮付けるのとか、僕はけっこう好きだ。
魚を煮付けるというのは、カレーやシチューを煮込むなどということとは、けっこうちがうことなのだよな。
煮汁をひたひたにしたところからスタートするわけなのだけれど、はじめはぜんぜん醤油を入れずに煮込みはじめて、何度かに分けて醤油を追加していくわけだ。
そうやって、「味を入れていく」のだよな。
煮汁が少なくなってきたら、火を強めて、あぶくが上にかぶるようにして、さらに煮汁が少なくなったら、最後はスプーンで煮汁を上からかけながら煮詰めていく。
そうやって、煮るということが、ただ「やわらかくする」ということではなく、素材を「仕上げる」という感じがするところが、魚の煮付けの楽しいところだ。
味のほうは、ぶりももう季節外れになりつつあるし、イマイチ脂がのっていないものはあったが、ふだん食べるものとしては、そういうものもまた悪くはないのだ。

あとは湯豆腐と、福島の酒「大七純米生もと」の冷やを2合。

今日の昼は、アサリのぶっかけめし。
いまアサリは旬だから、中国産なのだが、ボイルしたむき身のアサリ、たっぷり入ったのが100円ちょっとで売っている。
これをみりんと淡口醤油でうす目に味をつけたたっぷりのだしで、今日は冷蔵庫にあまっていたカブといっしょにさっと煮て、炊きたてのめしに汁ごとぶっかける。
七味をふって食べるのが池波正太郎の流儀だが、これはほんとに素朴で、たいへんうまい。