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2011-04-09

サウナのあとは寿司屋でビール

最近買い物は、もっぱらグルメシティでするようになっていて、いや家からすぐ近くに「三条会商店街」という、昔ながらの商店街があって、またそれが端から端まで歩くと10分以上はかかるという巨大なもので、以前はそちらでいろいろ買ったりもしていたのだけれど、スーパーに比べてどうも「高い」という感じがしたのと、あまりに巨大なので、いろいろ買い回るのが大変だということがあったのだ。
それに魚屋のおばちゃんとか、ちょっと仲良くなりすぎてしまって、だいたい僕は、肉を食べるか魚を食べるか、決めずに買い物にでかけ、売ってるものを眺めてそれで初めて決めるというようにしているから、魚屋に行ってしまったら、買わずに店を出るというのがなんだか申し訳ないような気がしてきてしまって。
その点スーパーは、僕は鮮魚売り場と精肉売り場をはじからはじまですべて眺め、その上でいちばん安くてうまそうなものを買うというようにできるから、それが僕にはいいのだよな。

でも最近、三条会商店街の、前によく行っていたのとは別の魚屋なのだけれど、たまたま通りがかって見かけたら、けっこうおいしそうなものが意外に安く売っていることに初めて気がついて、昨日はちょうど、魚が食べたい気分だったから、出かけてみることにしたのだった。
鯛も、アラが一つ100円、切り身はけっこうでかいのが280円。これはグルメシティよりもかなり安いな。あとほかにもスルメイカだのカマスゴだの、いろいろ惹かれるものはあったのだけれど、けっきょく買ったのは鯛の切り身。鯛は今がシーズンだけど、スーパーで500円を超えていたりすると、ちょっと買う気がしないのだよな。

これを池波正太郎風に「ちり鍋」にすることにしたのだが、池波正太郎は鯛を鍋に入れるのに、強火でさっと焼いてから入れるようにすると書いているし、檀一雄は湯通しすると書いていて、僕もいつもは、魚を鍋に入れるときにはかならず、そのどちらかの方法を実践しているのだけれど、昨日は魔がさして、そんなことしなくても、ほんとは問題ないのじゃないかと思ってしまったというわけなのだ。
僕はそういうことがよくあって、だいたい僕はどちらかというとひねくれた、疑りぶかい性格なので、皆がそうだということと、反対のことをしたくなってしまう。それだけならまだしも、自分が何度もやって、それがいいとわかっていることまで、疑ってしまうことがあるのだな。
それはかならず失敗するに決まっているわけで、これまで何度も痛い目をみているにもかかわらず、昨日もまた鯛を生のまま鍋に入れてしまって、そしたら案の定、すこし生臭かった。
まあしかし、もちろん食べられないというほどじゃないから、それほど問題はなかったけれど、雑炊にするつもりだった残り汁はやはりつかえず、そのまま捨ててしまった。

鯛と一緒に豆腐とみつばを入れるというのは、池波正太郎風なのだけれど、これはかなりよかったです。今度は鯛にちゃんと火を通して、もう一回やってみよ。

ポン酢にはもみじおろしと青ネギが定番だけれど、これも池波正太郎風、ただ七味をふりこんでみた。これは十分イケると思います。



今日は久しぶりに、昼からサウナへ出かけてみた。
冬のあいだはやはり寒くて、サウナからの帰り道で湯冷めしてしまいそうだし、夜風呂に入らないと寒くて寝付きが悪いしということで、しばらく行っていなかったのだ。
いやしかしやっぱりサウナはいいな。
僕はまず浴室へ入ったら、かけ湯だけしてそのままサウナへ直行し、たっぷり汗をかいて、そのあと水風呂。そして次に、ふつうの風呂に入るわけだが、このときが、縮まった血管が急に開くということなのだろう、ちょっとシモヤケみたいな感じになって、からだ中がチクチクとしたようになって、最高に気持ちがいい。
そのあとからだを洗ってまた風呂に入って、そのあと裸のまま、屋外の寝台でしばらく昼寝をした。いや極楽極楽。

サウナのあとは、当然ビールとくるわけで、今日は千本通松原の角にある「にぎりいっちょ」。ここは名前のイメージだと、ただ安いだけのファミリー寿司屋という感じがしてしまうのだが、じつはそうではない。かなりきちんとした本格寿司の店なのだ。
大将は代々続く寿司屋の3代目なのだそうで、東京で修行していたこともあり、腕はたしか。
またこれがいいひとで、という意味は、お昼も遅い時間に行ったので、もうほかにお客がおらず、僕はそうなると大将相手に酒をのみ、ひたすらベラベラと、つまらないうんちくを垂れまくるという状態にロックオンされてしまうわけなのだが、この大将、夜の仕込みであれこれ忙しそうにしていたのに、嫌な顔ひとつせず、きちんと相手をしてくれる。けっこう食いついてきて、向こうからいろいろ質問やら話やらもしてくれて、いやほんと、よく出来たひとですわ。

僕が東北の地酒をいろいろ買ってのんでいるという話をしたら、「ああ、なるほど、それはいいですね」と、今度自分の店でも入れてみるようにするとのこと。
いやしかしこれはたしかに、「義援金」となると、どうしたって一時的なものなわけで、まあ募金を継続的にするひともいるかもしれないけれど、僕はどうも、そういうことを根気づよくやることが性格的にむずかしい。
しかし酒をのむというのは、僕にとっては日常で、これから死ぬまで、どちみち毎日つづけることだから、それを東北から買うというのは、努力の必要もなにもいらない、おまけにこちらとしてもおいしくて十分満足し、相手にも喜んでもらえる、八方が丸くおさまるいい考えだと思うのだよな。
タバコについても、東北で生産されているものが多いそうで、おかげでいま日本のタバコは、壊滅的な品不足になっているわけだけれど、これを今後も吸い続けるということは、これも被災地支援の一環ともいえるわけだ。よかったよかった。がんばろう。

ちなみに今日、いつも吸ってるセブンスターがどこへ行っても品切れなので、ふと思い立って「ゴールデンバット」を買ってみた。
フィルターのついていない両切りタイプなのだが、ちゃんと20本入って、なんとオドロキの200円。セブンスターの半額以下だ。
味もショートホープ系で、ぜんぜん悪くない。
パッケージもレトロでおしゃれだし、これからこれにしようかな。

食べたのは、鯛と蛤の小鍋。
鯛は昨日失敗したから、きちんとしたものを確認しようと思ったのだ。うす味のだし仕立てでうまかった。

寿司をいくつか。
鍋のあとに寿司をつまむというのが、関西風だろう、やはり。

そのあと、「ikoi cafe」に立ち寄って、チーズケーキとコーヒー。