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2011-02-14

北野天満宮、ギョウザ、鯛ちり鍋

2月ももう中旬。梅はいつから咲くのだろうと、ネットの情報をみてみたら、北野天満宮の梅はもう咲き始めているという。見頃はまだもうしばらく先なのだが、春のしらせは、やはり早めにうけとりたい。自転車をとばして、早速出かけることにした。

北野天満宮は、無実の罪で太宰府に左遷された、菅原道真を祀っている。道真の死後天変地異が相次ぎ、これを道真の祟りとおそれた朝廷が、道真の御霊をしずめるために造営した。江戸時代からあとは学問の神様として信仰され、いまでも受験生などのお参りがひきもきらない。

道真は梅の花をこよなく愛し、都を離れるおりには、

東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ

という歌も詠んでいる。1,500本の梅の木が植えられた「梅苑」が有料で見物できるが、境内にも梅はたくさん植えられている。境内の梅は、早咲きのものが、もう五分咲きほどだった。

北野天満宮の梅は、実がなると収穫され、年末に「大福梅」として売り出される。これを新年に、白湯にいれて食べ、招福息災を祈願するのだそうだ。



梅をながめたあとは、近くの中華屋「誠養軒」で昼ビール。

ここは京都に来たばかりのころ、教えられて来たのだが、京都のラーメンも一通りをたずね歩いたいま、もう一度食べてみたいと前々から思っていたのだ。

この店はなにより、ギョウザに特徴がある。自家製の皮は薄くやわらかで、肉汁たっぷりのアンと相まって、口の中でとろけるような食べごたえ。しかしただやわらかいのでなく、ニンニクとニラがたっぷりとはいり、きちんと舌を刺激してきて、ビールのつまみとしては言うことない。

ラーメンのほうは、あらためて食べてみると、京都ラーメンの系譜に属するものではなく、いわゆる中華料理屋の、うす味のラーメン。八宝菜などの中華のメニューもいくつかあったから、ここはラーメン屋というよりも、街の中華屋ということなのだな。



晩めしに何を食おうかと、グルメシティを眺めにいってみると、昨日はちょうど特売日、けっこうな大きさの鯛の切り身が、ずいぶんと安くでていたので、これでちり鍋をすることにした。

魚の切り身を鍋にいれるという場合、ひとくち大に小さめに切り揃えたいわけなのだが、今回もそうだったが、骨がはいっていることが多い。出刃包丁はもっていないのだが、ふつうの家庭用の三徳包丁でも、包丁研ぎ器できちんと研いでからやれば、けっこう苦労はするが、なんとか骨を切ることはできる。

これを池波正太郎の流儀で、強い火でさっと焼く。生魚を鍋にいれる場合の下ごしらえは、熱湯にとおしたり、薄塩をふったり、いろいろやり方があるが、こうやって焼くと、香ばしいかおりがでて、それもまたいい。フライパンにクッキングシートをしき、フタをしてやると、焦げつくこともなく、なかなかうまく焼けるのだ。

この鯛を、豆腐、長ねぎといっしょに、小鍋だてにする。つけダレは醤油にポッカレモン100をたらしたポン酢。

これは言うまでもなく、鯛のだしのたっぷりと出た、スープがうまいわけなのだが、それは今日これから、昼めしで雑炊にする予定なのだ。

酒は京都の地酒、佐々木酒造「聚楽菊」の常温。この酒は余計な主張をすることなく、ぴたりとこちらに寄り添ってくるかんじで、気をつけないと飲み過ぎてしまいそうになるのだが、昨日も2合。

北野天満宮

誠養軒

佐々木酒造


池波正太郎 「そうざい料理帖」

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